米国のウィスコンシン大学マディソン校で図書館情報学を専攻する3人の大学院生が、作家やビジュアルアーティスト等が研究や創作活動、作品のプロモーションの場面で図書館をどのように利用するかについて学ぶためのプロジェクトとして“Library as Incubator Project”を立ち上げたようです。このプロジェクトサイトでは、図書館がアート活動を支援する上で役立つ情報や、アーティストが創作やプロモーション活動で図書館を利用するためのアイディア等の提供を行なっており、図書館とアーティストが互いに情報を共有できるような場を目指しているようです。プロジェクトのアドバイザーを務める同大学のSteve Paling准教授は、「私たちは学問や個人のプロジェクトに対するインキュベーターとしての図書館という考えには慣れ親しんでいるが、アートや文学活動に対してはそうではなかった」と述べ、このプロジェクトを新しい観点だと評価しているようです。なお、このプロジェクトは2011年5月に開始し、10月にウェブサイトを公開したようです。
Library as Incubator Project
http://www.libraryasincubatorproject.org/
Artists and libraries unite in innovative student project (University of Wisconsin-Madison 2011/11/3付けの記事)
http://www.news.wisc.edu/19990
SLIS Students Create Innovative “Libraries as Incubator Project” (University of Wisconsin-Madison School of Library & Information Studies 2011/11付けの記事)
http://www.slis.wisc.edu/news-libincubate.htm