米インディアナ大学、HathiTrustのコンテンツを利用した非消費的研究のためのプロジェクトを開始

2011年8月9日、米国インディアナ大学のData To Insight(D2I)センターが、米国等の大学による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”のコンテンツを利用した非消費的研究(non-consumptive research)に関する研究プロジェクトを開始するそうです。同プロジェクトはアルフレッド・スローン財団から60万ドルの助成を得ており、パートナーとして、HathiTrust Research Centerとミシガン大学電気工学・計算機科学部が加わっています。

非消費的研究とは、人間がデジタルコンテンツを読んだり(消費)するのではなく、コンピュータプログラムによってテキストマイニングや画像分析などを行うといった研究のことを意味しているそうです。こういった非消費的研究を安全に行うことができる計算機環境を構築することが同プロジェクトの目的のようです。

なお、現在HathiTrustに収録されている860万点のデジタルコンテンツのうち、220万点(26%)がパブリックドメインになっており、非消費的研究に利用することが可能だそうです。

IU Data To Insight Center to lead Sloan-funded investigation into non-consumptive research (Indiana University 2011/8/9付けプレスリリース)
http://newsinfo.iu.edu/news/page/normal/19252.html

Text-Mining Ahead: HathiTrust Research Center to Open Corpus to Researchers (Library Journal 2011/4/28付け記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/890376-419/text-mining_ahead_hathitrust_research_.html.csp

参考:
HathiTrustを利用した研究のための環境等を提供するHathiTrust Research Centerが開設へ
http://current.ndl.go.jp/node/18036