2011年4月5日に、英国研究情報ネットワーク(RIN)が、“Reinventing research? Information practices in the humanities”と題するレポートを公開しています。これは、人文学研究者が情報リソースをどのように発見し、利用し、あるいは生み出し、取り扱うのかについて、ケーススタディに基づいた分析を行ったものとのことです。RINは2009年9月にライフサイエンス分野の研究者を対象に同様の分析を行っており、今回が2度目とのことです。このプロジェクトの狙いは、複数の学問分野の研究者の情報探索行動やニーズを分析するのにあるようです。人文学研究者はデジタル技術や情報ネットワーク等に疎遠なイメージがあったが、分析の結果、そのようなイメージはすでに時代遅れのもので、積極的に新しいデジタル技術等を利用している実態が明らかになったとのことです。レポートではそれを踏まえ、人文学のこれまでの研究スキル・技術の重要性を損なうことなく、人文学研究者が新しいデジタル技術を活用できるようにするために、それを支援する大学等の課題等を提言しているようです。
Reinventing research? Information practices in the humanities
http://www.rin.ac.uk/system/files/attachments/Humanities_Case_Studies_for_screen.pdf
Reinventing research? Information practices in the humanities (Research Information Network 2011/4/5付けのニュース)
http://www.rin.ac.uk/our-work/using-and-accessing-information-resources/information-use-case-studies-humanities