2010年9月8日に英国ノッティンガム大学で開催された“Association for Learnining Technology (ALT)”の第17回年次大会で、英国ミドルセックス大学のHanna Stelmaszewska氏らが、「電子リソース探索システム:それらは学術資料の調査に役立っているのか、それとも邪魔をしているのか?」(Electronic resource discovery systems: do they help or hinder in searching for academic material)と題する研究報告を行ったようです。報告では、大学図書館が高額の予算を使って電子書籍やフルテキストデータベース、電子ジャーナルを提供しているにもかかわらず、文献調査を行う学部学生にとっては、それらのシステムが複雑で時間のかかるものとなっており、その代わりに、操作しやすいGoogleやYouTubeといった無料の検索エンジンを好んで利用しているとの結果が発表されたようです。
Association for Learning Technology 2010のウェブサイト(研究報告のパワーポイント資料があります)
http://altc2010.alt.ac.uk/talks/15054
ALT Open Access Repository(ALT2010の会議録があり、その中に上述の研究報告も掲載されています)
http://repository.alt.ac.uk/797/
UK: Students shun expensive library services (2010/9/12付け University World Newsの記事)
http://www.universityworldnews.com/article.php?story=20100911065234821
Students prefer free search tools to expensive electronic library resources (2010/9/14付け e-Skillsのニュース)
http://eskills.eun.org/web/guest/news_?p_p_id=56_INSTANCE_0tMl&_56_INSTANCE_0tMl_articleId=65731