国際通信連合(ITU)が2009年3月2日、世界154か国のICTの状況を指標化した「ICT発展指標」を発表しました。
ICT発展指標は、(1)アクセス指標(100人あたりの固定電話契約者数、同携帯電話契約者数、PCの世帯普及率、インターネットアクセスの世帯普及率等)、(2)利用指標(100人あたりのインターネット利用者数、同固定ブロードバンド契約者数、同モバイルブロードバンド契約者数)、(3)スキル指標(中等教育就学率、高等教育就学率、成人識字率)の3つの下位指標をもとに算定されています。2007年の上位3か国はスウェーデン、韓国、デンマークとなっています。日本は2002年の18位から、2007年は12位に順位が上昇しています。またあわせて、2008年の固定電話使用料・携帯電話使用料・固定ブロードバンド回線によるインターネット使用料が国民総所得に占める割合を3メディア平均した「ICT価格バスケット」も発表されており、日本は世界24位となっています。こちらの上位3か国は、シンガポール、米国、ルクセンブルクでした。なお同書では、ルクセンブルク、ルーマニア、中国、ベトナムなどいくつかの国について、ICTの発展状況の推移を分析しています。
Measuring the Information Society – The ICT Development Index 2009
http://www.itu.int/ITU-D/ict/publications/idi/2009/material/IDI2009_w5.pdf
http://www.itu.int/ITU-D/ict/publications/idi/2009/index.html
Press Release: New ITU ICT Development Index compares 154 countries
http://www.itu.int/newsroom/press_releases/2009/07.html
New ITU ICT Development Index compares 154 countries: UNESCO-CI
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=28407&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html