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英国図書館・情報専門協会の電子情報資源に関する専門部会が、議会文書の電子化への移行を受け、ポジションペーパーを公表

2016年3月9日、英国図書館・情報専門家協会(CILIP)の電子情報資源の専門部会(SIG)である“UK eInformation Group(UKeiG)”が、ポジションペーパー“Legal Deposit and Access to Parliamentary Papers”を公開しています。

ポジションペーパーによると、2016年3月31日付で、議会と英国政府刊行物発行所(The Stationery Office:TSO)との印刷・出版に関する契約において、貴族院の文書と法案に関するものの有効期限が切れるとのことです。

今後、2016年12月には庶民院との契約が切れ、英国政府のポータルサイトGOV.UKから電子媒体が無料で公開される一方で、納本図書館に、紙媒体の議会文書・法案・勅令書が所蔵されなくなることを受け、電子化により政府が文書を管理することや、その長期保存の困難さという観点から、紙媒体で可能であったのと同じ方法で「記録」を保証するのは困難であるとし、現在紙媒体を所蔵している図書館は、紙媒体のコレクションを廃棄せずに、保持することを推奨しています。

なお、英国の出版社・Dandy Booksellersが、議会文書の紙媒体での提供を続けるとともに、Public Information Online (PIO)を通じて電子的にも提供するとのことです。

Latest UKeiG Commentary: Legal Deposit and Access to Parliamentary Papers(UKeiG,2016/3/9)
http://www.cilip.org.uk/uk-einformation-group/news/latest-ukeig-commentary-legal-deposit-access-parliamentary-papers

Legal Deposit and Access to Parliamentary Papers(UKeiG,2016/3/9)
http://www.cilip.org.uk/uk-einformation-group/commentaries/legal-deposit-access-parliamentary-papers

UKeiG Position Paper Legal Deposit and Access to Parliamentary Papers
http://www.cilip.org.uk/sites/default/files/documents/legal_deposit_and_access_to_parliamentary_papers.pdf

参考:
英国公文書館、議会文書は原則として電子版の提供のみに
Posted 2014年3月11日
http://current.ndl.go.jp/node/25672