英国研究会議(RCUK)、助成研究成果のオープンアクセス化に対する助成プログラムの詳細を発表

2012年11月8日、英国研究会議(RCUK)が、2013年4月からの新しいオープンアクセス(OA)方針に関する包括的助成プログラムの内容について発表しました。これは、RCUKによる助成を受けた研究の成果をOA誌で出版するために必要となる投稿料(APC)を大学等の各研究機関に対して援助するというものです。

この助成プログラムは長期的に行われていく計画ですが、現時点では最初の2年間(2013年4月~2015年3月)について詳細が決定しています。それによると、1年目は総額1,700万ポンドが用意され、助成研究成果のうち45%がOA誌で出版されることが想定されています。続く2年目には2,000万ポンド、53%となっています。3年目以降は金額は未定ですが、OA誌掲載の割合は上昇していき、5年目(2017年~2018年)には75%と想定されています。

全機関が援助を受けられるとは限らないが、助成研究成果のおよそ99%に対しては援助がなされるだろうということです。

RCUK announces block grants for universities to aid drives to open access to research outputs(RCUK 2012/11/8付けニュース)
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/2012news/Pages/121108.aspx

参考:
英国政府が大学による公的助成研究のオープンアクセス化促進に1,000万ポンドの助成を実施へ
http://current.ndl.go.jp/node/21793

英国政府が「Finchレポート」に対する公式見解を、英国研究会議と欧州委員会がオープンアクセス方針を発表
http://current.ndl.go.jp/node/21385