E854 – 第16回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議開催

カレントアウェアネス-E

No.138 2008.10.29

 

 E854

第16回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議開催

 

 2008年10月20日,国立国会図書館(NDL)において第16回アジア・オセアニア地域国立図書館長会議(CDNLAO)が開かれた。“Cooperation in Knowledge-based Society”をテーマにしたこの会議に,23か国の国立図書館長または代理が出席した。

 各国の図書館事情・国立図書館の概況についての報告に続き,図書館と災害に関連した2つのプレゼンテーションが行われた。まず中国国家図書館から,四川大地震による図書館の被害状況について報告(E785参照)があった。続いてシンガポール国立図書館委員会による,災害対策の一環としての電子情報の保存における国際協力の提案についてプレゼンテーションが行われた。続いて,国立図書館長会議(CDNL)の議長を現在務めているニュージーランド国立図書館長から,8月に行われた第35回CDNLの報告があった。

 報告終了後,活発な議論が行われた。CDNLAOメンバー間の協力をより具体的に進めていくべきであるとの意見が出され,検討するべき項目が選定された。これら項目別にリーダー国を立て,次回会合に向けて検討を進めることとした。また,CDNLAOホームページについては現在オーストラリア国立図書館が管理しているが,今後,NDLが維持管理を引き継ぐことが承認された。

 同会議の関連行事として,公開セミナー「アジア・オセアニアでは今-変わりゆく情報環境と図書館-」が翌日10月21日(火)に行われ,モンゴル,ニュージーランド,パキスタン,フィリピン,日本から,各国立図書館の代表が報告を行った。

 次回の第17回会合は,2009年4月ベトナムにて開催される予定である。その後は2010年にパキスタン,2011年に韓国での開催が予定されている。

(国立国会図書館総務部支部図書館・協力課)

Ref:
http://www.ndl.go.jp/en/publication/cdnlao/2008meeting/top.html
http://www.ndl.go.jp/jp/service/event/pdf/cdnlao.pdf
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E785