E758 – LC,OPACでパーマリンクとメタデータの提供を開始

カレントアウェアネス-E

No.124 2008.03.05

 

 E758

LC,OPACでパーマリンクとメタデータの提供を開始

 

 米国議会図書館(LC)は,OPAC上の書誌レコードについて,パーマリンク(permalink;永続的リンク)と, MARCXML,MODS,Dublin Core形式でのメタデータを提供するサービスを開始した。LCのOPACはこれまで,検索結果を動的URLで表現しており,利用者が自由に検索結果を利用することができなかった。

 LC書誌のパーマリンクは,OPACの検索結果表示画面で確認することができる。具体的な構造は,LCの書誌管理番号であるLC番号(LCCN)を識別子として利用しており, “http://lccn.loc.gov/”の後ろに,所定の正規化を行なったLCCNを付与することにより,利用者は希望する書誌を呼び出すことができる。LCが公開しているFAQによると,実際の書誌の呼び出しは,LCのZ39.50ゲートウェイ経由で,MARCXML化された書誌レコードを検索しており,呼び出される書誌もMARCXML形式であるとのことだが,スタイルシートで整形して表示されるため,利用者にはLCのOPACと同様のインターフェイスで表示される。またLCCNに加え,“/marcxml”などと入力することにより,MARCXML,MODS,Dublin Core形式の,当該書誌のメタデータを得ることも可能としている。なおパーマリンクの文字コードはUTF-8であるが,現在のところローマン文字にのみ対応しており,漢字,かな,ハングルやアラビア文字といった非ローマン文字への対応は,近日中に行なわれると予告されている。

 LCはこの機能について,LCの書誌を簡単に引用,リンクさせることができる機能であるとしており,電子メールやブログ,ウェブサイトのほか,データベースやデジタルファイルなどに埋め込み,好みの場所で参照することができるとアピールしている。また著者名典拠レコードについても,同様のパーマリンク機能を実装できるかどうか,現在調査中であるとしている。

Ref:
http://lccn.loc.gov/