米・ペンシルベニア州立大学図書館、20世紀の米国労働者階級史に関するアーカイブコレクションのデジタル化を完了し公開

2020年6月24日、米国のペンシルベニア州立大学は、同大学の図書館が20世紀の米国労働者階級史に関するアーカイブコレクション“Beneath the Surface and Cast in Steel: Forging the American Industrial Union Movement”のデジタル化を完了し利用可能になったことを発表しました。

ペンシルベニア州立大学図書館の同コレクションのデジタル化事業は、メロン財団(Andrew W. Mellon Foundation)や図書館情報資源振興財団(CLIR)による「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」による2年間の助成金を活用して実施され、準備期間を含めて3年間をかけて取り組まれました。同コレクションには、米国鉱山合同組合(United Mine Workers of America:UMWA)、鉄鋼労働組織委員会(Steel Workers Organizing Committee)、鉄鋼・錫労働者連合組合(Amalgamated Association of Iron, Steel and Tin Workers)の米国の重要な労働者組織による記録史料、UMWAのアーカイブの中でも特に大規模で重要な資料群である、組合長と組合支部の間で交わされた通信内容等を記録した1894年から1983年までの“UMWA President’s Office Correspondence with Districts”などが含まれています。

コレクション全体では、約37万7,000ページ分に相当する原稿・写真・調査資料・書簡等の様々な種別の記録史料が含まれており、同コレクションに関する特設ページおよび図書館ウェブサイトからオンライン上で利用することができます。

University Libraries’ labor unions digitized collections project completed(Penn State News,2020/6/24)
https://news.psu.edu/story/624202/2020/06/24/academics/university-libraries-labor-unions-digitized-collections-project

Beneath the Surface and Cast in Steel: Forging the American Industrial Union Movement
https://sites.psu.edu/industrialunionism/

参考:
米・図書館情報資源振興財団、「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」の助成プロジェクトを発表:カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館による日本の古地図デジタル化プロジェクトも採択
Posted 2017年1月5日
https://current.ndl.go.jp/node/33202

ペンシルバニア州立大学、米国サンボーン社製火災保険地図の目録作業とデジタル化を完了したと発表
Posted 2013年8月20日
https://current.ndl.go.jp/node/24193