2つの大学の契約条件の違いは?‐Google Book Search の契約書を比較する

先日、カリフォルニア大学からGoogle Book Searchに関する契約書が公開されましたが、同じくGoogle Book Searchに参加しているミシガン大学でも、Googleとの間で交わした契約書が公開されています。これら両大学とGoogleとの契約を比較したブログがあります。

それによるとスキャン品質について、ミシガン大の契約では、あらかじめ合意した水準を満たしていないと、大学側は新たなスキャンニング資料の提供を拒める内容になっているのに対し、カリフォルニア大の契約では、Google側が品質の決定権を持つ、とのみ記載されている(ただし、別の条項でスキャン品質を「他の大学側と合意した内容を同様に適用する」と記されています)そうです。
また検索やハイライト表示ができるように加工したスキャン画像である”Image Coordinates”を、カリフォルニア大学は提供され、代わりに 1日あたり3000冊をスキャンニングに提供する義務が課されているそうです(ミシガン大には何も記されていない)。
ですが、スキャンデータの利用制限は、カリフォルニア大学がミシガン大学よりも厳格に規定されているようです。

The dotted line
(Karen Coyle氏のブログ”Coyle’s InFormation”より)
http://kcoyle.blogspot.com/2006/08/dotted-line.html

Google’s contract with UC and UM libraries for digitizing project reviewed
http://www.librarian.net/stax/1838

Comparing Google’s contracts with Michigan and California
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2006_08_27_fosblog
archive.html#115704168715696422

カリフォルニア大学とGoogleとの契約書
http://www.cdlib.org/news/ucgoogle_cooperative_agreement.pdf

ミシガン大学とGoogleとの契約書
http://lib.umich.edu/mdp/umgooglecooperativeagreement.html