オープンアクセス誌の与えた影響に関する講演集(英国)

Oxford University Press社は2006年6月5日に"Oxford Open Access Workshop"を開催しましたが、このたびその講演集"Assessing the Impact of Open Access"が刊行されました。
この講演会はオープンアクセス誌の影響について、具体的な数値を基に論じることを目的に開催され、ワークショップの講演者3名による論文が掲載されています。

"Nucleic Acids Research"誌のシニア・エディターのClaire Saxby氏による"NAR Author and Reader Survey April 2006"では、2005年にオープンアクセスに移行した"Nucleic Acids Research"誌のオンライン購読者、著者、査読者、編集者に対するアンケート結果とその分析がおこなわれています。
英ラフバラ大学LISUのClaire Creaser氏による"Evaluation of open access journal experiment:Stage 2 report"では、オープンアクセス化の前後を比較して、"Journal of Experimental Botany(JXB)"誌と"Nucleic Acids Research(NAR)"誌の利用率が向上したものの、"Bioinformatics"誌は増加に転じなかったこと、および引用数について、JXB誌と"Bioinformatics"誌はオープンアクセス化前と比較して減少し、NAR誌はオープンアクセス化前からすでに減少を続けていたことを論じています。
最後にロンドン大学CIBERのDavid Nicholas氏らによる"The impuct of open access publishing on use and users"では、"NAR"誌はサイトを外部のサーチエンジンに開放して約2年で140パーセントの利用増があり、オープンアクセス誌への移行の影響は小規模にとどまったことなどを論じています。

Assessing the Impact of Open Access
http://www.oxfordjournals.org/news/oa_report.pdf

Oxford Journals release preliminary findings from open access experiments
http://www.oxfordjournals.org/news/2006/06/27/oxford_journals_release_prelimin/oxford_journals_release_prelimin.html

Oxford Journals Release Preliminary Findings From Open Access Experiments
http://www.managinginformation.com/news/content_show_full.php?id=5010