韓国図書館協会(KLA)、「図書館員の倫理宣言」改訂案への意見を募集中

韓国図書館協会(KLA)が、2018年12月3日から12月31日まで、「図書館員の倫理宣言」改訂案への意見を募集しています。

KLAでは、一部公共図書館で発生した政治家の著作物への偏った閲覧制限や、兵営図書館への不適切な図書の持ち込み禁止などの事件を受け、図書館現場での専門的倫理に対する覚醒と実践を再構築する必要があるとの提案に基づき改訂作業を開始しました。

KLAの知的自由委員会では、同宣言の抽象的表現を明瞭な実践綱領に変更するとともに、現場の倫理として重要な価値を反映し、また、倫理綱領と館種別の詳細な実践指針に二元化する方法で改訂しており、当該テーマに関するフォーラムや図書館大会において、図書館員・館長・教員・学生から意見を聴取していますが、今回、改訂案に多様な意見を反映させるために、ウェブサイトを通じて意見を募集することにしたものです。

改訂案は以下の通りです。

「図書館員の倫理宣言」改訂提案(案)

図書館員は人類の記憶を伝承し、社会発展に寄与すると図書館活動の主体として、国民の自由で平等な情報アクセスと知る権利を保障する職業的責務を持つ。これは私たち図書館員自らが職業的使命に誓って専門職の誇りを堅固にし、私たちが実践しなければならない倫理指標を立て、次のように宣言する。

1. 図書館員は図書館利用者の信念・年齢・性別・社会的地位等を理由に、その利用を差別しない。

2. 図書館員は情報資源サービスをサービスするにあたり個人の偏見を排除し、情報アクセスを阻害する一切の検閲に反対する。

3. 図書館員は図書館サービスを提供する過程で収集された利用者のプライバシーと個人情報を保護する。

4. 図書館員は職業的責務を遂行するにあたり要求される専門知識と技術を習得して運用するための努力をする。

5. 図書館員は知識財産権を尊重し、情報サービスにおける利用者と権利者間の利害の均衡を追及する。

6. 図書館員は職業的行為をするにあたって個人的関心に優先して図書館発展のために努力する。

[공지]“도서관인 윤리선언” 개정 제안(안)에 대한 도서관 현장 의견 수렴을 위한 안내(KLA,2018/12/3)
http://www.kla.kr/jsp/info/association.do?procType=view&f_board_seq=56150

参考:
日本図書館協会、国際図書館連盟(IFLA)や米国図書館協会(ALA)の宣言等を集約した「国際的な宣言」のページを更新
Posted 2016年7月8日
http://current.ndl.go.jp/node/32042