OCLC Researchが、研究データ管理の「現実」を調査する報告書シリーズの第1弾を公開

2017年3月30日、OCLC Researchが、研究データ管理(RDM)の「現実」を調査する報告書シリーズ“The Realities of Research Data Management”の第1弾として“A Tour of the Research Data Management (RDM) Service Space”を公開しました。

RDMサービスに関して異なる選択をした世界の4つの研究大学(英・エジンバラ大学、米・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、豪・モナシュ大学、蘭・ヴァーヘニンゲン大学)の、計画時の意思決定、開発、導入に焦点をあてた調査で、これらの機関が如何にしてRDMに関する能力を獲得したかを検証しています。

第1弾の報告書では、4大学の事例に加え、北米・欧州・豪州の研究大学におけるRDMサービスを調査し、以下の3つをRDMサービスにおける主要な構成要素として指摘しています。

・教育:研究者や利害関係者に、自身のデータ管理や長期的なキュレーションの仕組みを整える重要性や、時には必要性を伝える。

・専門知識:RDMの課題に取り組む研究者に対して、意志決定の支援やカスタマイズされたソリューションを提供する。

・キュレーション:研究サイクルを通じてデータ管理を支援する技術インフラと関連サービスを提供する。

今回の報告書では、これら3点を掘り下げて検証し、今後のシリーズの枠組みを設定しています。

第2弾は“Scoping the Local RDM Service Offering”、第3弾は“Understanding the Institutional Incentives for RDM Services”、第4弾は“Sourcing and Scaling RDM Services”が予定されています。

New OCLC Research report explores the Realities of Research Data Management(OCLC,2017/4/30)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201708dublin.html

The Realities of Research Data Management(OCLC Research)
http://www.oclc.org/research/publications/2017/oclcresearch-research-data-management.html

Part One: A Tour of the Research Data Management (RDM) Service Space(OCLC Research)
http://www.oclc.org/content/dam/research/publications/2017/oclcresearch-research-data-management-service-space-tour-2017-a4.pdf