図書館システムのAPIを使って開発された、資料の除籍作業を手助けするウェブアプリケーション(記事紹介)

米Library Journal誌の記事で、デュリュー大学(Drew University)図書館のシステムズライブラリアンであるドブソン(Dobson)氏が開発した“Paperless Online Weeding”(POW)というシステムが紹介されています。これは、資料の除籍作業を手助けするWebベースのアプリケーションで、スマートフォンやタブレット端末でも動作するため書架で作業をしながら使用することも可能というものです。POWは、SirsiDynix社製の図書館システムUnicornのAPIを使って開発され、同大学でも2010年4月から実際に使用されているようです。POWの概要、主な機能は以下の通りです。
・ウェブブラウザでPOWにアクセスしてログインする。
・図書館名、請求記号、日付を入力すると、それに合致した資料のリストが表示される。
・ここで、指定した日付以後に一度も貸出されてない資料は赤色、現在貸出中の資料は緑色、その他の資料は青色で表示される。
・リストには、資料の登録日、総貸出回数、学内の他図書館での所蔵、などが表示される。
・リストでは、資料を除籍処理、紛失本にチェックを入れる、請求記号を修正・訂正する、その資料に関する延滞料金を確認する、などが可能である。

Innovation goes POW (Library Journal 2011/6/7付け記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/890914-264/innovation_goes_pow.html.csp

How to POW (POWの使用マニュアル)
http://www.bccls.org/pow/how2pow.shtml

Drew University Library
http://www.drew.edu/library/