E419 – NISO,COUNTERのSUSHI始める

カレントアウェアネス-E

No.72 2005.12.14

 

 E419

NISO,COUNTERのSUSHI始める

 

 電子ジャーナルを始めとするオンライン・コンテンツの信頼できる利用統計を整備することは,出版社などのプロバイダー側にとっても,図書館などの利用者側にとっても重要なことである。その点で,COUNTER(CA1512E299参照)の実務指針が多くの出版社や電子情報資源管理システム(ERMS;E362参照)ベンダーに採り入れられていることは大きな前進である。ただ,プロバイダーごとに利用統計レポートを取得しなければならない点が面倒になっている。

 そこで,こうした課題を解決するため,米国情報標準化機構(NISO)は11月15日,Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative (SUSHI) を開始すると発表した。SUSHIは,ハーバード大学などの大学図書館やEx Libris社,EBSCO社,Swets社などの出版社,ERMSベンダー各社でワーキンググループを構成し,COUNTER準拠の利用統計データを自動的にローカル・システムに取得できるプロトコルを策定することを目的とする。プロトコルを開発し実験をした上で,2006年初頭に草案を発表する予定となっている。

Ref:
http://www.niso.org/news/releases/pr-stats-11-05.html
http://www.library.cornell.edu/cts/elicensestudy/ermi2/sushi/
http://projectcounter.org/
http://www.usaco.co.jp/news_archive/new_media_news/un2fc158.html#topics
CA1512
E299
E362