E386 – 英国公共図書館,職員不足が今後いっそう深刻に

カレントアウェアネス-E

No.67 2005.10.05

 

 E386

英国公共図書館,職員不足が今後いっそう深刻に

 

 英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は8月,イングランドの図書館を対象に行った職員の採用に関する調査について,報告書を公開した。

 この調査は5月末から149の図書館行政庁に対して行われ,3分の1強から回答を得た。報告書によると,29%の職員が今後10年以内に定年退職を迎えること,また現段階でも定員の7.5%が欠員となっていることが分かり,現在のサービスレベルを維持するためには,2015年までに約1万8百人の新規採用が必要であるという。

 ところが,59%の図書館が職員の採用に困難を感じており,管理職や専門職の確保については,53%の図書館が特に厳しい状況だと回答している。このような状況の中,図書館・情報専門家協会(CILIP)は図書館職員や情報専門家のための求人情報サイト“LisJobNet.com”を立ち上げるなど,リクルート活動に力を入れている。

Ref:
http://www.mla.gov.uk/documents/fff_pr_recruitment.pdf
http://www.mla.gov.uk/documents/fff_survey-recruitment.pdf
http://www.lisjobnet.com/Lisjobnet