カレントアウェアネス-E
No.24 2003.10.15
E135
LC,映像資料のオンライン総合目録を来年公開へ
米国議会図書館(LC)は,映像アーキビスト協会(AMIA),ラトガース大学図書館,ワシントン大学,ジョージア工科大学双方向メディア技術研究所と協働し,全米で保存されている8万点に及ぶフィルム,テレビ番組,デジタルビデオ映像等で学術的な価値を有する映像資料のオンライン総合目録の構築を進めている。スミソニアン博物館やCNNといった映像資料の所蔵機関のダイレクトリ・データベースと,映像資料の目録データベースを統合的に検索できるポータルサイトの構築を目標としている。システムの運用には,Linuxを搭載したIBM社のサーバを使用するという。
「映像コレクション(Moving Image Collection:MIC)」と名付けられたこの事業は,1999年に全米フィルム保存委員会(注)がAMIAに構想の策定を委託し着手したもので,2002年秋には上記3大学が全米科学財団から90万ドルの助成を受けてシステム開発に取り組んでいる。2004年に事業がLCに移管され,一般公開される予定である。
(注)National Film Preservation Board:全米フィルム保存法(Pub.L. No.104-285)に基づいてLC内に設置されている組織。