パンデミック時の大学図書館におけるヨガと瞑想プログラムの実施状況(文献紹介)

2024年4月、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”(C&RL)の85巻3号に、米国の大学図書館におけるヨガと瞑想プログラムの実施状況を調査した論文“Coping During Covid: Yoga and Meditation Accessibility in Academic Libraries During the Pandemic”が掲載されました。

調査は2021年5月から7月にかけて大学図書館員を対象に実施され、合計135件の回答を得ました。特にCOVID-19パンデミックの前後における、プログラムの実施状況について調査が行われました。

パンデミック時には対面でのプログラムが中止又は一時中断を余儀なくされ、一部のプログラムがオンライン形式での実践に移行しました。その結果として、字幕やそのほかの手段により、プログラムへのアクセシビリティが向上し、それまで様々な理由で対面セッションを避けていた人にプログラムを広める機会となったことなどが、調査結果として報告されています。

Burns, Erin; Quinn, Brian; Benson, Megan. Coping During Covid: Yoga and Meditation Accessibility in Academic Libraries During the Pandemic. College & Research Libraries, 2024, 85(3), p. 347-361.
https://doi.org/10.5860/crl.85.3.347

参考:
CA2045 – マインドフルネスと図書館:米国における動向 / 池田貴儀
カレントアウェアネスNo.357 2023年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2045