OCLC、米国の公共図書館へのファンディングに関する調査レポートを刊行

OCLCが、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団からの助成を受けて実施していた、米国の公共図書館へのファンディングに関する調査結果を、レポート“From Awareness to Funding: A study of library support in America”としてまとめ、刊行しました。

これは、米国の公共図書館の利用者が増加し続けている一方で、地方政府からの財政支援が減少傾向にあり、住民投票でも図書館に関する増税等の法案が可決されない傾向にあるという厳しい状況を踏まえ、図書館がどのような層に対し、マーケティングやアドヴォカシー活動を行っていくのが効果的か、等を調査したものです。主な結果として、以下のようなものが挙がっています。

・図書館が行っているコミュニティ向けサービスやプログラムの認知度は低い。
・図書館が電子情報資源のコレクションを増やしていること、またそのために費用が増加しているということがあまり認識されていない。
・図書館へのファンディングに最も貢献している人々は、図書館のヘビーユーザではない。図書館のサポーターだと自認するかどうかと、図書館の利用頻度の間には、ほとんど相関が見られなかった。
・図書館員がどう見られているかは、ファンディングの重要な要素である。コミュニティに参画している情熱的な図書館員は、図書館へのファンディングにも大いに貢献する。

From Awareness to Funding: A study of library support in America
http://www.oclc.org/reports/funding/

Latest OCLC research report identifies factors that drive public library funding support in the United States
http://www.oclc.org/news/releases/200826.htm