韓国・文化体育観光部、地域の事情に合わせて専門に特化した図書館を育成する「特化図書館育成支援モデル事業」の対象となる10館を選定

2017年6月2日、韓国・文化体育観光部は、韓国図書館協会と共同で、多様化・専門化する時代や、地域の事情(文化、人口、所蔵資料、自治体の政策)にあった図書館を育成するための「特化図書館育成支援モデル事業」の対象となる10館を選定したと発表しています。

5月12日から5月25日にかけて全国の公共図書館を対象に行われた公募を基に、以下の10館が選定されました(括弧内が各館の専門分野)。

●特化図書館指定
・坡州市カラム図書館(音楽)
・順天市立照礼湖水図書館(生態環境)

●予備特化図書館指定 *年末の評価を経て指定
・ソウル特別市
 ソウル図書館(ソウル市政及び世界の資料)
 麻浦生涯学習館(美術・デザイン)
・釜山広域市
 釜山市立市民図書館(日本の植民地時代)
・光州広域市
 이야기꽃図書館(絵本) 
・京畿道
 高陽花井図書館(花)
 高陽アラムヌリ図書館(芸術)
・忠清南道
 牙山市松谷図書館(健康・読書治療)
 牙山湯井オンセム図書館(ウェブ漫画)

選定された図書館には、人的支援(1館あたり1名、月200万ウォン)と、図書館別統合サポート(1館あたり2千万ウォン)が提供される計画です。

対象館は、2022年まで継続的に増やしていく計画とされており、国立中央図書館(NLK)でも、このような政策に合わせて機能を拡充する予定で、また、国立世宗図書館は、文化芸術のハブの役割を担う文化芸術専門図書館として整備していく予定とのことです。

다양화, 전문화 시대에 도서관이 특별해진다- 10개 특화도서관 지정, 통합 지원 -(韓国・文化体育観光部,2017/6/2)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=16069

参考:
韓国・釜山広域市立市民図書館、朝鮮総督府発行資料や京城帝国大学教授の著作を含む所蔵図書の解題を発刊
Posted 2016年12月28日
http://current.ndl.go.jp/node/33179