カレントアウェアネス-E
No.105 2007.04.25
E638
CiNii収録の学術論文データ,Google Scholarから検索可能に
国立情報学研究所(NII)は2007年4月9日,学術論文データベースサービス“CiNii”で提供している日本の主要学術雑誌の約300万件の論文データを,Googleによるクロール(ロボットによるデータ収集)の対象としたことを発表した。
これにより,Googleが提供している学術論文専用検索エンジン“Google Scholar”(E273,CA1606 参照)から,CiNiiが提供している論文の論題,著者名,抄録等が検索できるようになった。検索結果からは,CiNiiの各論文情報の画面に遷移し,本文が電子化されているものについては直接本文データ(一部は有料)にアクセスすることができる。
なお,Google Scholarは2006年から,科学技術振興機構(JST)の「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE) で提供されている電子ジャーナルを検索対象としているほか,日本の各大学の機関リポジトリ収録文献も検索対象に続々加えている。成長著しいGoogle Scholarの動向から目が離せない。
Ref:
http://www.nii.ac.jp/news_jp/2007/04/300niigoogle.shtml
http://ci.nii.ac.jp/
http://scholar.google.com/intl/ja/
http://info.jstage.jst.go.jp/society/announcement/index.html#03
E273
CA1606