カレントアウェアネス-E
No.63 2005.08.03
E358
中国国家図書館の読書サロン
中国では毎年12月を「全民読書月(全国民読書月間)」に定めている。中国国家図書館は,第5回目を迎えた「全民読書月」活動の一環として,「『文津読書沙龍』公益性読書倶楽部」を2004年12月に開始した。「文津」とは,国家図書館が所蔵している清朝時代の大型叢書である『文津閣四庫全書』に由来し,また「文化津梁(知識の橋渡し)」という語にちなんだものでもある。
「『文津読書沙龍』公益性読書倶楽部」は,学習型社会の実現という政府の方針に沿い,毎月1回2時間,主に歴史分野などから注目を集めている図書や話題を選び,その作者あるいは専門家と討論する場を読者に提供することによって,広く読書への興味を喚起しようというものである。この活動は毎回国家図書館善本閲覧室で開催され,参加者は第6回を終了した時点で延べ1,000余人に達したという。2005年7月末現在すでに9回を数えている。
Ref:
http://www.nlc.gov.cn/service/wjsl/html/index.htm
http://www.people.com.cn/GB/paper2086/5676/577525.html
http://news.xinhuanet.com/book/2005-01/10/content_2440011.htm
http://dangjian.ccnt.com.cn/zt.php?col=64&file=1737