イリノイ大学アーバナ・シャンパーン校の貴重書図書館、カビのため休館

米国のイリノイ大学アーバナ・シャンパーン校の貴重書図書館が、カビのため2月25日から休館しています。カビが発生していることが目に見える資料は30万点の資料のうち5%未満ということですが、1980年代半ばに導入した、旧式で湿度管理が十分にできていなかった空調システム(エアコン)のせいで、カビの胞子が貴重書庫に充満してしまっているとのことです。事態は2007年の晩秋には発見されていたのですが、状況調査、人体への影響、対策の検討などに時間を費やしてしまい、せっかくの乾燥した冬の気候を無駄にしてしまったと同館の職員はAmerican Libraries誌のインタビューに答えています。修復不可能なレベルまで汚損している資料はありませんが、長期的な影響を考え、10週間、80万ドル以下の金額で専門業者にカビの除去を行ってもらっているところとのことです。

The Rare Book & Manuscript Library Temporarily Closed due to Mold Outbreak – The Rare Book & Manuscript Library, University of Illinois
http://www.library.uiuc.edu/rbx/

UIUC Rare Book Library Closes Due to Mold – American Libraries online
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2008/february2008/uiucrarebook.cfm