韓国国立中央図書館、国外所在の韓国関係の古文献の調査・活用の推進のため、国外所在文化財財団と業務協約を締結

韓国国立中央図書館(NLK)は、2016年3月3日、国外の韓国関係の古文献の調査・活用のため、国外所在文化財財団と業務協約を締結するとのことです。

国外所在文化財財団は、2012年7月に、国外所在の文化財の調査・研究、返還・活用など国外所在文化財と関連した総合的かつ体系的な業務の遂行を目的として設立され、これまで、日本、米国、中国、ロシア、英国などの図書館・研究所に所在する古文献を調査し、『国外韓国文化財叢書』『国外韓国完全叢書』として刊行してきたとのことです。

一方、NLKでも、1982年以来、国外所在の古文献を調査・収集しており、フランス国立図書館所蔵資料のマイクロフィルムによる複製を開始すると、現在までに41機関における1万3,353冊の複製物を作成、もしくは、デジタル化を行なってきたとのことです。

今回の、業務協約により、両機関では、NLKが行ってきた調査業務の経験や、調査リスト、調査結果を共有するとともに、今後は、共同調査が可能な国外機関での協力や活用を積極的に推進する計画であるとのことです。また、今後共同で推進した調査・研究結果は、NLKで書誌データと原文データをデジタル化し、韓国古典籍総合目録システム(KORCIS)を通じて公開するとのことです。

국외 한국 고문헌 공동 조사 및 활용 추진(NLK,2016/3/2)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8444&notice_type_code=3&cate_no=4

国外所在文化財財団
http://www.overseaschf.or.kr/site/main/index001

韓国古典籍総合目録システム(KORCIS)
https://www.nl.go.kr/korcis/

参考:
イェール大学、所蔵する貴重書のデジタル化で韓国国立中央図書館と提携
Posted 2011年8月22日
http://current.ndl.go.jp/node/18929

E740 – 韓国国立中央図書館,LCが所蔵する韓国古書のデジタル化を発表
カレントアウェアネス-E No.121 2008.01.23
http://current.ndl.go.jp/e740