E437 – ホームレスの利用者を巡る議論(米国)

カレントアウェアネス-E

No.75 2006.01.18

 

 E437

ホームレスの利用者を巡る議論(米国)

 

 米テキサス州のダラス公共図書館が,2月に施行される新しい利用規則に「臭いを放つ利用者の入館を断ることができる」とする規定を盛り込んだことが,実質的にホームレスへの差別ではないかとして人権擁護団体から非難を浴びている。人権擁護団体は,新聞を買うお金のないホームレスの人でも図書館なら必要な求人広告を見られるのに,と主張している。

 これに対して図書館側は,この規定は体臭だけでなく香水にも適用され,また大声で話すことやタバコを吸うことを禁じるのと同様で特定の人を対象としているのではないと説明している。同様の規定を設けている図書館は全米各地にあり,米国図書館協会(ALA)次期会長も,1992年の判例(CA1479参照)のとおり,基本的な衛生状態が保てず,スタッフや他の利用者に迷惑をかける人については,図書館は退去させることができると述べている。

Ref:
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2005abc
/december2005ab/dallasplan.htm
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,11069-1964751,00.html#cid=OTC-RSS&attr=World
CA1479