オーストリア科学財団など複数機関で、オープンアクセス助成の試行を開始

2014年2月5日、オーストリア科学財団(The Austrian Science Fund: FWF)、オーストリア学術コンソーシアム(the Austrian Academic Consortium: Kooperation E-Medien Österreich)、ウィーン大学のオーストリア中央物理学図書館と英国物理学会出版局(IOP Publishing)が共同して、オーストリアの研究者に対して、IOP Publishingの購読雑誌においてハイブリッドOAでの刊行を助成する試行を行うと発表しました。この助成により、オーストリア学術コンソーシアムの助成が相殺されるとのことです。

FWFが、同機関が指定する条件にあう著者がIOPの雑誌で論文を出版する際に、論文出版加工料(APC)を負担し、OAとして刊行するとのことです。この試行は、2014年1月から3年間行われるとのことです。試行は、この3年間、IOP Publishingがオーストリア学術コンソーシアムに参加することも含まれているとのことです。

New open access funding pilot for Austria(IOP Publishing, 2014/2/5付け)
http://ioppublishing.org/newsDetails/Austria-open-access

Open Access Policy for FWF-funded projects(FWF)
http://www.fwf.ac.at/en/public_relations/oai/index.html

参考:
E1241 – ハイブリッドOAを巡る高等教育機関・出版社・助成機関の問題 カレントアウェアネス-E No.205 2011.11.25
http://current.ndl.go.jp/e1241