アフリカ

ブルキナファソのオープンサイエンスに関するアンケート結果(文献紹介)

2021年11月2日、フランス農業開発研究国際協力センター(CIRAD)のオープンリポジトリ“Agritrop”で、ブルキナファソのオープンサイエンスに関するアンケート結果の報告書が公開されました。

同調査は、科学技術情報を提供する大学や研究機関により構成されるブルキナファソの機関“Réseau pour la Mutualisation de l'information Scientifique et Technique”(ReMIST)により、2020年6月から12月に実施され、160件の回答が寄せられました。

報告書には、オープンアクセス(OA)やオープンサイエンスに対する認識、OAリソースの利用状況、OA出版経験、OA出版の障壁等についての回答集計結果の他、OA雑誌の認識を高めることをはじめとした推奨事項がまとめられています。

結論の箇所では、ブルキナファソの研究関係者はオープンサイエンスのメカニズムを知らないため利点を十分にいかせていない一方、関心は持っているということが指摘されています。また、オープンサイエンスを支援し、知識への自由なアクセスに関する世界的な潮流に沿った国家的な取組が必要であると述べています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表

2021年7月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、リポジトリの現代化のための国際戦略の開始を発表しています。

アフリカ・オーストラリア・カナダ・中国・日本・韓国・欧州・ラテンアメリカ・米国からの参加者により開催された7月6日の会合において開始されたもので、学術コミュニケーションのなかでリポジトリが新しく幅広い役割を担えるようすることを目的としています。

同戦略では、参加国・地域における各々の状況にあわせ、各国・地域における最も顕著で重大な課題に対処するために、個別に計画が策定される予定です。戦略と計画は7月から9月にかけて策定される予定で、その後、COARでは、各国・地域がそれらを実施するにあたっての支援を行うとしています。

国際図書館連盟(IFLA)、政府情報と図書館に関する現況調査報告書を公開

2021年7月7日、国際図書館連盟(IFLA)の政府情報・公的刊行物分科会(GIOPS)が、政府情報と図書館に関する現況調査報告書“The Government Information Landscape and Libraries”を公開しました(IFLA Professional Report No.137)。

サブサハラアフリカ、カナダ、中東・北アフリカ、ギリシャ、国際政府組織、韓国、ロシア連邦、英国、米国における事例調査にもとづいて、政府の出版刊行、寄託機関、情報へのアクセス、政府図書館、保存、データ、デジタル化等といった事例を提供しています。

オランダ国立公文書館、奴隷制と奴隷貿易に関する記録をデジタル化してオンラインで公開

2021年4月23日、オランダ国立公文書館が、奴隷制と奴隷貿易に関する記録をデジタル化してオンラインで公開しました。

同館およびオランダ王立図書館(KB)による大規模プロジェクト“Metamorfoze program”の最終成果で、両館では、2013年から、オランダ・英国・ガイアナ・スリナムの9つの文化遺産機関とともに、奴隷制と奴隷貿易をテーマにデジタル化を進めてきました。

今回デジタル化されたのは、西インド会社(West-Indische Compagnie)、ミデルブルフ貿易会社(Middelburgse Commercie Compagnie)、スリナム協会(Sociëteit van Suriname)、オランダ領ギアナ(Nederlandse Bezittingen ter Kuste van Guinea)の評議会等の約190万点の記録で、ギアナに残された記録も、今回、保存とデジタル化のためにオランダに運ばれました。国立公文書館所蔵の西インド会社の記録、ゼーラント公文書館所蔵のミデルブルフ貿易会社の記録はユネスコの「世界の記憶」です。

ラテンアメリカとアフリカの機関がオープンサイエンスに関する活動強化のため覚書を締結:LA ReferenciaやWACREN等の5機関

2021年4月1日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、ラテンアメリカとアフリカの機関がオープンサイエンスに関する活動強化のため覚書(Memorandum of Understanding:MoU)を締結したことを発表しました。

覚書に参加した機関は、ラテンアメリカではLA Referencia及びRedCLARA、アフリカではASREN、WACREN、UbuntuNet Allianceです。連携のねらいとして、国際協力の枠組のなかで、各大陸独自のニーズや状況を反映したオープンサイエンス政策、サービス、インフラの進展を図ることを挙げています。

発表では、グローバル・サウスのオープンサイエンス及びリポジトリのための、相互運用可能で国際的なエコシステムを拡大・強化する上で、今回の締結は重要なマイルストーンとなる、と述べています。また、締結に際しCOARも支援を行っており、今後もオープンサイエンスに関する知見の交換や、LA Referenciaのソフトウェアに関して地域間の技術移転を支援するとしています。

南アフリカ共和国・ケープタウン大学図書館、アフリカにおけるオープンアクセス出版のプラットフォームを構築

2021年1月13日、南アフリカ共和国のケープタウン大学図書館が、アフリカにおけるオープンアクセス(OA)出版のプラットフォーム“Continental Platform”を構築したことを発表しました。

同プラットフォームでは、アフリカの研究コミュニティが、OAジャーナルをはじめとした独自の学術コンテンツの作成・共有を行えます。発表の中では、購読者・著者に費用負担を求めないダイヤモンドOAモデルを採用し、アフリカにおける研究の発展に寄与すると述べられています。

プレプリントサービスAfricArXiv、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)等とアフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的としたパートナーシップ協定を締結

2020年11月19日、アフリカ諸国の多様な科学分野の学術成果の共有を目的としたプレプリントサービスAfricArXivは、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)及び非営利団体Training Centre in Communication(TCC Africa)と、アフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的とするパートナーシップ協定を締結したことを発表しました。

同パートナーシップ協定は、情報共有・機能開発・アドボカシー活動を通して、アフリカにおける書誌多様性(Bibliodiversity)を促進すること、AfricArXivが国際的なプレプリント・リポジトリサービスのネットワークの中で、ベストプラクティスや次世代のリポジトリ機能に関する議論へ参加できるようにすることを目的として締結されました。

TCC Africaは、学術情報流通・科学コミュニケーションに関するスキルの獲得を支援するアフリカで初めての組織です。2006年にケニアで非営利団体として設立され、Executive DirectorのJoy Owango氏はAfricArXivの諮問委員会のメンバーとなっています。

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)と米・スタンフォード大学図書館、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリース

2020年7月15日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)とスタンフォード大学図書館が、中東地域の文化財を閲覧できる“Digital Library of the Middle East(DLME)”のプラットフォームをリリースしたことを発表しました。

DLMEは、国際的な協力に基づく4年間の開発の成果であり、現在、世界の図書館・ミュージアム・文書館が所蔵する資料のデジタルレコード約12万7,000点が収録されています。

同プラットフォームは、Whiting財団やAndrew W. Mellon財団からの助成を受けて開発が行われました。発表によるとオープンソースの“Spotlight”および“Blacklight”のソフトウェアフレームワークにより構築され、IIIF準拠のビューワー“Mirador”を導入しています。

英国図書館の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme、新たに4コレクションをオンライン公開

2020年7月3日、英国図書館(BL)の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme(EAP)は、新たに4つのコレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

EAPが今回公開した4つのコレクションとその概要は以下のとおりです。

・ブラジル第2の文書館であるバイーア州立公文書館から寄託された1664年から1910年までの1,329冊・30万6,416ページに相当する公正証書のコレクション“Notary Books of Bahia, Brazil, 1664-1910”。バイーアは1763年までポルトガル植民地政府において中心的な地位を占めた地域であり、公開された文書類は19世紀末までの同地域の社会経済史の研究において最も信頼のおける情報源である。

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