情報専門職

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員の地位に関する基準を改訂

2021年5月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術図書館員の地位に関する基準の改訂が理事会によって4月に承認された発表しています。

対象となったのは以下の3つの基準で、改訂版は、教員の地位の有無にかかわらず、全ての学術図書館員の任命・昇進・テニュアの決定において、現在の実務にそったものとなっています。

・A Standard for the Appointment, Promotion and Tenure of Academic Librarians

・ACRL Standards for Academic Librarians without Faculty Status

・ACRL Standards for Faculty for Academic Librarians

コロナ禍での米国の図書館員の労働市場(記事紹介)

米国図書館協会(ALA)が発行するamerican libraries誌の2021年5月号に、コロナ禍での米国の図書館員の労働市場を紹介する記事“The Library Employment Landscape”が掲載されています。

図書館問題研究会、「司書を会計年度任用職員として任用」と条例・規則に明記することに反対するアピールをウェブサイトに掲載

2021年5月8日、図書館問題研究会、「司書を会計年度任用職員として任用」と条例・規則に明記することに反対するアピール(5月1日付)を、同会のウェブサイトの掲載しました。

2020年4月から施行された会計年度任用職員制度にともない改正が行われた条例・規則において、「司書」を会計年度任用職員で任用すると明記されている条例・規則・要綱等があることがわかったことから、これらの条例・規則を制定している地方公共団体に、速やかな再検討と法律の趣旨に沿った改正を求める内容となっています。

「司書を会計年度任用職員として任用」と条例・規則に明記することに反対するアピールを掲載しました(図書館問題研究会,2021/5/8)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/blog/2021/05/08/kaikeinendo/

韓国図書館協会(KLA)、国家公務員・地方公務員の司書職手当の調整に関し、担当の中央省庁に積極的に意見を提出するよう呼びかけ:KLAでも意見書を提出

2021年4月14日、韓国図書館協会(KLA)は、中央省庁の人事革新処と行政安全部が、2022年度の国家公務員および地方公務員の手当の調整に関する意見を、各府庁や地方公共団体を通じて図書館部署に対しても募集したことをうけ、図書館や司書の権益を保護し、図書館文化を発展させるため、公式の意見書を昨年に続き、人事革新処と行政安全部に提出すると発表しました。

KLAでは、全国の図書館からも、現場の声や意見を積極的に提出するように呼び掛けており、各地域・図書館の現状にあわせて「手当の調整要求書」を作成し提出するよう求めています。特に数量データ(利用者カードの発行数、利用者数、職員数、プログラムの実施回数等)は手当の調整の判断において重要な根拠となるので忠実に作成するよう依頼しています。また、要求書作成の参考となるよう2021年度の要求に際しKLAが提出した意見書も併せて掲載しています。

KLAでは、司書職の手当の引き上げに関し、今後行われる内容を継続的に会員と共有するとしています。

【イベント】これからの博物館制度を考える(4/24・オンライン)

2021年4月24日、日本博物館協会の主催により、シンポジウム「これからの博物館制度を考える」がオンラインで開催されます。

多様な博物館の種類に焦点を当て、それぞれの運営、博物館法や博物館制度における現在の課題、今後望まれる方向を探るイベントです。

参加費は無料であり、定員は500人(先着順・要事前申込)です。

当日のプログラムは、以下を予定しています。

1.開催趣旨説明
半田昌之氏(日本博物館協会専務理事)

2.博物館法改正に向けた検討状況(文化庁)

ベトナム政府、全国の図書館のデジタル化を推進するプログラムを承認

ベトナムの新聞Sàigòn giải phơng(英語版)は、2021年2月23日付けの記事で、ベトナム政府が、全国の図書館のデジタル化を推進するプログラムを承認したと報じています。

ベトナム商工省商工情報センターが運営するサイトAsemconnectVietnamに2021年2月26日付で掲載された情報によると、同プログラム“Digital transforming program of library branches to 2025 with a vision to 2030”は、図書館の運営能力の改善、現代的な図書館ネットワークの形成、利用者ニーズを満たすサービスの提供保証、多くの市民の図書館への注目、図書館サービスの利用、市民の知識の向上と学習社会の構築への貢献のために、情報技術、とくにデジタル技術を強力かつ包括的に適用することを目的としたプログラムです。

2025年までの主な目標として、

・政府が、ベトナム国立図書館、省や中央直轄市の図書館とともに、デジタルインフラ・デジタルデータの完備、統合の推進、機能・業務・協力文書に従っての資源や図書館情報製品の共有のための、公共図書館への投資の優先

国際図書館連盟(IFLA)のBSLISEワーキンググループ、2021年2月付の「図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン」草案を公開しフィードバックを募集中

2021年3月15日、国際図書館連盟(IFLA)の図書館理論・調査分科会(LTR)は、図書館情報学教育の国際的な質保証等に関するワーキンググループ“Building Strong Library and Information Science Education”(BSLISE)が2021年2月付で作成した「図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン」草案を公開し、図書館情報学のコミュニティに対してフィードバックを募集していることを発表しました。

BSLISEは、IFLAの教育・研究分科会(SET)、発展途上国における図書館情報学教育に関する特別研究グループ(LISEDC SIG)、LTRの共同イニシアティブとして2016年に設立されました。BSLISEは、図書館情報学教育プログラムの枠組みの設定、教育の質の計画・開発・評価に対する支援、図書館情報学専門職の実践と継続開発の必要な知識分野を特定等を目的として、同ガイドラインの策定を進めています。

中国の大学における研究データ管理(RDM)の現状および大学図書館の関与に係る調査(文献紹介)

2021年3月にオンラインで刊行された“Journal of the Association for Information Science and Technologys”72巻4号(April 2021)に、中国・北京大学医学図書館のYingshen Huang氏および英・シェフィールド大学Information SchoolのAndrew M. Cox氏とLaura Sbaffi氏による論文“Research data management policy and practice in Chinese university libraries”が掲載されています。

2018年4月に中国国務院が、同国の行政機関・研究機関・研究データセンターにおける研究データ管理(RDM)の責任や、各機関におけるポリシー策定・研究データサービス(RDS)の実施を明記したポリシー「科学数据管理办法」を発出したことを受け、北米・欧州・オーストラレーシア(オーストラリア・ニュージランド等)では、大学図書館がRDM支援において重要な役割を果たしていることから、中国の大学におけるRDMの現状、特に、大学図書館がこの政策の前進にどの程度関与しているかを調査した文献です。

韓国国立中央図書館(NLK)、時代の変化に応じた人材を採用するため、司書職採用試験の方式の変更を発表:面接試験での能力評価方式の導入や筆記試験科目の改編

2021年3月3日、韓国国立中央図書館(NLK)が、司書職の専門性を強化し、優秀な人材を採用することを目的に、採用試験時の面接試験において能力評価方式を導入するとともに、2022年以降の筆記試験の科目を改編すると発表しました。

プレスリリースによると、2月に実施した採用試験の面接試験時から、職務遂行に必要な専門知識と想像力を遍く備えた人材を採用するため、深層面接や状況面接の手法を導入したとしています。

また、2022年の筆記試験からは、現在の「資料組織概論」「情報奉仕概論」から「情報奉仕概論」を廃止し、デジタル技術の変化に対応できる「情報学概論」と図書館行政業務に直接役に立つ「図書館経営論」を新設するとしています。今回の変更は、既存の2科目だけでは受験者の多様な資質を評価することは難しく、優秀な人材の採用に限界があるというこれまで指摘されてきた課題をうけて、図書館情報学界や図書館界の意見を聴取して行ったものです。

同館館長は、現在、他分野との協力・融合的な思考が要求されている状況において、国を代表する図書館の司書の専門性の向上への要求が高まっていると指摘するとともにに、今回の変更は、全国の図書館の司書の役割の方向性を提示することになるだろうと述べています。

成田市立図書館(千葉県)、持続可能な開発目標(SDGs)の「目標4 質の高い教育をみんなに」のアイコンの色を採用した「司書バッジ」を司書がつけると発表

2021年2月25日、千葉県の成田市立図書館は、司書が「司書バッジ」をつけると発表しました。

2020年度の図書館協議会において、「どの職員が司書か分からない」という意見があったことから、司書が一目で分かるようにつけることとしたもので、バッジには、持続可能な開発目標(SDGs)「目標4 質の高い教育をみんなに」のアイコンの色が採用されています。

司書は「司書バッジ」をつけています。(成田市立図書館,2021/2/25)
https://www.library.city.narita.lg.jp/update/2020/n_20210225_librarian_badge.html

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