情報アクセス

英国国立公文書館(TNA)、2022年4月から判決文が閲覧可能に

2021年6月16日、英国国立公文書館(TNA)が、2022年4月から裁判所の判決文が閲覧可能になる予定であると発表しました。

発表の中では、現在、判決文はいくつかの情報源で公開されており、British and Irish Legal Information Institute(BAILII)が最大であること、長期的には、それらを全てTNAのウェブサイトに移行することを目標としていること等が述べられています。

司法審査の判決や、欧州の判例法、商事判例、高等法院・控訴院等の法的に重要な判例がTNAにより公開される予定とあります。また、BAILIIは引き続き判決文へのアクセスの提供を行うとされています。

米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における図書館等によるインターネット接続機器購入等を支援する「緊急接続基金(ECF)」を活用したサービス実施を支援するツールキットを公開

2021年6月15日、米国図書館協会(ALA)は、71.7億ドル規模の「緊急接続基金」(Emergency Connectivity Fund:ECF) による助成を活用したサービス実施を支援するためのツールキット“Emergency Connectivity Fund - Information for Libraries”を公開しました。

「緊急接続基金」は、米国救済計画法(American Rescue Plan Act of 2021:ARPA)に基づいて資金が拠出されます。館外・校外からインターネットアクセスできない図書館利用者・児童生徒・教職員が使用するデバイスを購入したりブロードバンドアクセスを契約するための資金を、公共図書館、部族図書館、高等学校までの学校に提供するプログラムです。図書館や学校は、2021年7月1日から2022年6月30日の間に行われた同プログラムの対象となる機器やサービスの購入のための資金を申請することができます。申請期間は6月29日から8月13日までです。

韓国、農漁業者の生活の質の向上および農山漁村地域の開発促進に関する特別法の施行令を一部改正:農漁業者への公共サービスの最低目標水準に図書館に関する項目を設定

2021年6月15日、韓国・農林畜産食品部は、農漁業者の生活の質の向上および農漁村地域の開発促進に関する特別法の施行令の一部改正が国務会議で決定されたと発表しています。

2011年から適用している「農漁村サービス基準」(農漁業者の生活の質を一定水準に維持・向上させるための公共サービスの最低目標水準を定めたもの)を拡大するとし、基礎的な生活サービスへのニーズの高まりや、生活密着型社会的共通資本(SOC)を拡充する流れを受け、今回新たに「図書館」「体育施設」等の項目が設けられました。アクセスにあたっての利便性等の目標値について、農林畜産食品部の告示を施行令公布後に改正するとして、図書館については「10分以内」とする予定としています。

アーカイブズにおける、利用者からのデジタル化の要望への対応:対応判断のワークフロー(文献紹介)

2021年6月1日付で、Journal of Copyright in Education and Librarianship誌のVol.5 No.1に、米国のノーステキサス大学図書館に所属するKevin S. Hawkins氏とJulie Judkins氏による論文“Formulating a Scalable Approach to Patron-Requested Digitization in Archives”が掲載されています。

論文の中では、同大学を含め、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、利用者からの資料デジタル化・共有の要望が増えたことや、これまでに発表されたワークフローや方策等に触れています。そして、米国著作権法の規定に基づいたリスク評価を踏まえ、利用者から寄せられるアーカイブズ資料のデジタル化要望への対応を迅速に判断するためのワークフローを示しています。

また、コロナ禍以降においてもコレクションをリモートで提供できるようなポリシーの策定を行うため、専門家委員会を設置することを提案しています。

フランス・アンドル=エ=ロワール県文書館、クラウドソーシングによるインデックス作成プロジェクトを開始:1836年から1936年の国勢調査資料が対象

2021年5月31日、フランス・文化省が運営するポータルサイトFranceArchivesの公式Twitterアカウントに、アンドル=エ=ロワール県文書館が、クラウドソーシングによるインデックス作成プロジェクトを開始したと投稿されました。

対象は1836年から1936年までの国勢調査の資料であり、資料へのアクセスの容易化・促進、資料に関する記述の充実が目的とされています。

@FranceArchives(Twitter, 2021/5/31)
https://twitter.com/FranceArchives/status/1399336607245910017

韓国・ソウル特別市西大門区、一人暮らしの高齢者や福祉施設利用者にオーディオブック端末や電子書籍端末の貸出を行う「訪問型電子図書館事業」を開始

2021年5月31日、韓国・ソウル特別市西大門区が、6月から、一人暮らしの高齢者や、福祉施設の利用者を対象に、オーディオブック端末や電子書籍端末の貸出を行う「訪問型電子図書館事業」を実施すると発表しています。

一人暮らしの高齢者には、健康・文学・歴史分野のコンテンツが収録されたオーディオブック端末100台が貸出されます。高齢者でも使いやすい機器となっており、また、読み上げ機能もあるため、視覚障害者の利用も想定されています。

区内9つの福祉施設(高齢者・障害者・多文化支援)には電子書籍端末100台の貸出が行われます。端末搭載のコンテンツに加え、西大門区立図書館が提供する電子書籍も利用できます。文字を拡大しての利用も想定されています。

端末の貸出期間等の詳細な運営規定は参加機関が決定します。また、一人暮らしの高齢者や福祉施設利用者を対象とした端末の利用方法に関する講座を開催するほか、端末の利用状況を監視して効果を分析しサービスの改善も推進するとしています。

フィンランド国立図書館、同館の日本関連コレクションをオンラインで検索可能に

2021年5月31日、フィンランド国立図書館が、同館の日本関連のコレクションを、統合検索サービス“finna”上でのオンライン検索を可能にしたと発表しました。

検索可能となったのは、 “Japonica collection”と“Buddhist collection”です。これらのコレクションは、これまで紙でのみ目録が作成されており、オンラインでの検索ができなかったと述べられています。

“Japonica collection”は、20世紀初期にヘルシンキ大学が、フィンランドの初代駐日公使であるG. J. Ramstedt等から寄贈を受けた和書等、約620タイトル1,400冊以上で構成されています。“Buddhist collection”は、1968年に駒澤大学と愛知学院大学から寄贈を受け、1973年に補完されたものであり、主に仏教関連の文献で構成されています。

なお、資料はフィンランド在住者が利用でき、特別コレクションに該当する資料は特別コレクションの閲覧室で利用可能とされています。

江戸川区立西葛西図書館(東京都)、「50代からのいちばんわかる『SNS・スマホ講座』」を開催

東京都の江戸川区立西葛西図書館が、2021年6月20日に、「50代からのいちばんわかる『SNS・スマホ講座』」を開催します。

オンラインのパソコンスクールの運営者を講師に招き、50歳以上を対象にして、SNS・スマートフォンの使用にあたってのポイントを学ぶものです。定員は30人です。

受講にあたってはスマートフォン・タブレットが必要で、事前にTwitterのアプリをダウンロードしアカウントを開設する必要があります。アカウントの開設が難しい場合は当日同館職員が開設の支援を行うとしています。

50代からのいちばんわかる「SNS・スマホ講座」(江戸川区立図書館)
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/event/event_5509.php

総務省、「デジタル活用支援 令和3年度事業実施計画等」を公表:主に高齢者のデジタル活用を支援する「講習会」を開始

2021年5月18日、総務省が、3月より開催してきた「デジタル活用支援アドバイザリーボード」における検討を踏まえて査定した「デジタル活用支援 令和3年度事業実施計画等」を公表しています。

デジタル活用に不安のある高齢者等の解消に向けて、6月から、デジタル活用支援推進事業(補助事業)として、全国1,800箇所程度において、主に高齢者のデジタル活用を支援する「講習会」を開始するとしており、携帯キャリアが携帯ショップで実施する類型Aと、地元ICT企業やシルバー人材センター等が地方公共団体と連携して公民館等で実施する類型Bが計画されています。

講習会では、マイナンバー関係や行政手続きに加え、アプリのインストール方法や地図アプリ・キャッシュレス決済アプリの使い方といったニーズの高い内容とセットで取り扱うとしています。その他、高齢者等が詐欺等にあわないように、セキュリティ対策を含めたスマートフォン等の安全な利用のために必要な知識についても取り扱う等するとしています。

戸田市(埼玉県)、市職員が新型コロナウイルスのワクチン接種予約を手伝う「高齢者ワクチン接種 予約おたすけ窓口」を図書館本館を含む公共施設等に設置

2021年5月17日、埼玉県戸田市が、市職員が新型コロナウイルスのワクチン接種予約を手伝う「高齢者ワクチン接種 予約おたすけ窓口」を、市役所1階や市内公共施設に設置すると発表しています。

開始日は5月18日で、市内公共施設16か所においては、原則、各施設の開所時間に開設されます。設置施設には、戸田市立図書館本館も含まれています。

[記者発表資料]「高齢者ワクチン接種 予約おたすけ窓口」設置(戸田市,2021/5/17)
https://www.city.toda.saitama.jp/site/press/hisyo-press2021-otasukemadoguchi.html

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