感染症

米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録を受け入れ

2021年6月8日、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録の寄贈を受けたことを発表しました。

発表によると、新型コロナウイルス感染症対応の最前線の医療従事者200人以上による音声日記(audio diaries)であり、サンフランシスコを拠点とする医療関係のストーリーテリングコミュニティかつポッドキャストであるThe Nocturnistsにより寄贈されました。

大部分は2020年春の“Stories from a Pandemic”というシリーズのため収集されたものと述べられています。“Stories from a Pandemic”は現在も継続中のコレクションであり、700件以上の録音が含まれています。

寄贈された録音は、LCの米国民俗センター(The American Folklife Center)に保存するとあります。

オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社、Civica Libraries Indexをもとにした、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出傾向を公表

2021年5月18日、オーストラリア図書館協会(ALIA)とCivica社が、2020年度のオーストラリア・ニュージーランドの図書館での貸出の傾向に関する調査の結果を発表しました。

今回で6年目となる調査で、クラウドベースの図書館システムSpydusを提供しているCivica社とALIAが共同で作成したCivica Libraries Indexをもとに分析されたものです。Civica Libraries Indexは、同システムを導入している両国の104の地方や都市の図書館の、2020年4月1日から2021年3月31日までの貸出データ3,400万件もとに作成されています。

コロナ禍においてよく読まれた分野は、ジェーン・ハーパー、マイケル・ロボサム等といった作家による推理小説やホラー小説であったこと、オーストラリア人の作家による小説・伝記・絵本の人気が年々高まっていること、コロナ禍で電子書籍などの電子資料の貸出が増加したことが指摘されています。

E2389 - 図書館プロレスラーとしょカーン誕生:地域連携での情報発信

2020年12月27日,板橋区立グリーンホール(東京都)で行われた,いたばしプロレスリングの試合で,日本初の図書館プロレスラー「としょカーン」がデビューした。板橋区には図書館が12館あり,各館の役割や地域特性を考慮した「特色ある資料」の収集が蔵書構築指針により定められている。図書館プロレスラーの誕生は,板橋区立東板橋図書館の担当する「特色ある資料」の一つが「スポーツ」であることから,板橋区公認のプロレスリング団体「いたばしプロレスリング」(以下「いたプロ」)との連携が始まったことによる。

日本図書館協会(JLA)、「新型コロナウイルス感染症対策下における図書館の充実について(提言)」を総務大臣・文部科学大臣に提出

2021年6月8日、日本図書館協会(JLA)が、「新型コロナウイルス感染症対策下における図書館の充実について(提言)」を、総務大臣・文部科学大臣に提出したと発表しています。

同提言は、コロナ禍の地方公共団体予算への大きな影響を考慮し、図書館振興のための財政上の配慮など、図書館サービスを低下させずに向上させるための提言をまとめたものです。6月1日付で提出され、2022年度の政府予算に反映するよう依頼したとしています。

また、都道府県立図書館長、市区町村立図書館長にも、提言を踏まえて、図書館の充実等のため、2022年度の予算要求に反映するよう求めています。

「新型コロナウイルス感染症対策下における図書館の充実について(提言)」について(JLA,2021/6/8)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=5828

米・Library Journal誌、2021年の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」46人を発表

米国のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)が、2021年版の「図書館界を動かした人、揺るがせた人」(Movers & Shakers)として46人の図書館員を発表しています。

米国の図書館界に新しい風を吹き込んだ図書館員たちを選出するもので、アドヴォカシー分野(ADVOCATES)、組織を変えた人(CHANGE AGENTS)、コミュニティを作った人(COMMUNITY BUILDERS)、デジタル開発者(DIGITAL DEVELOPERS)、教育分野(EDUCATORS)、革新者(INNOVATORS)、の6つの分野から選ばれています。

発表では、2021年の“Movers & Shakers”について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックという、基本的で需要が高いサービスの提供すら「例外的な達成」と見なされうる時期に画期的な仕事を成し遂げた人々である、と称えています。

韓国・ソウル特別市教育庁、コロナ禍により苦境にある零細書店を支援する「図書館と近所の書店のネットワーク事業」を開始:同庁所管の図書館および生涯学習館による共生プロジェクト

2021年5月31日、韓国・ソウル特別市教育庁が、同庁所管の図書館および生涯学習館による共生プロジェクト「図書館と近所の書店のネットワーク事業」を6月から開始すると発表しています。

同庁所管の図書館および生涯学習館がコロナ禍により苦境にある書店とネットワークを構築し、書店が実施するプログラムの支援、施設利用による書店への賃料の支払い、図書の購入、といった形式で、零細書店の運営を支援するものです。2021年は鍾路図書館・開浦図書館など12館を中心に行われます。

書店が実施するプログラムの支援事業では、著名な書評家から書評の書き方を学ぶ講座(江南図書館・チェインア書店)、デザイナーによる初心者のためのイラストレーター講座(龍山図書館・解放村独立書店)、ミニマリスト(銅雀図書館・大陸書店)・ブックデザイナー(龍山図書館・解放村独立書店)・絵本作家(永登浦生涯学習館・絵本レストラン)による講演などが6月・7月に開催されます。

アーカイブズにおける、利用者からのデジタル化の要望への対応:対応判断のワークフロー(文献紹介)

2021年6月1日付で、Journal of Copyright in Education and Librarianship誌のVol.5 No.1に、米国のノーステキサス大学図書館に所属するKevin S. Hawkins氏とJulie Judkins氏による論文“Formulating a Scalable Approach to Patron-Requested Digitization in Archives”が掲載されています。

論文の中では、同大学を含め、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、利用者からの資料デジタル化・共有の要望が増えたことや、これまでに発表されたワークフローや方策等に触れています。そして、米国著作権法の規定に基づいたリスク評価を踏まえ、利用者から寄せられるアーカイブズ資料のデジタル化要望への対応を迅速に判断するためのワークフローを示しています。

また、コロナ禍以降においてもコレクションをリモートで提供できるようなポリシーの策定を行うため、専門家委員会を設置することを提案しています。

英国図書館(BL)とカタール国立図書館(QNL)、Qatar Digital Libraryを通じてデジタル化公開した画像が200万点となったと発表

英国図書館(BL)とカタール国立図書館(QNL)は、Qatar Digital Libraryを通じてデジタル化公開した画像が200万点となったと発表しています。

同作業は両機関およびカタール財団が連携して行っていますが、コロナ禍のロックダウンで、この1年間、連携チームは通常のようにはコレクションを直接扱えなかったため、リモートワークに切り替えて、多くの場合、コレクションを広げ強調するための創造的な活動を行ってきたとしています。

Making two million images freely available online(BL Living Knowledge blog,2021/5/28)
https://blogs.bl.uk/living-knowledge/2021/05/making-two-million-images-freely-available-online.html

株式会社Lentrance・凸版印刷株式会社・株式会社紀伊國屋書店、大学向けデジタル教科書・教材の供給体制構築に向けて協業

2021年6月2日、株式会社Lentranceと凸版印刷株式会社、株式会社紀伊國屋書店が、大学向けデジタル教科書・教材の供給体制構築に向けて協業を開始したと発表しました。

背景として、これまで専門書籍は電子化が進まず、高等教育現場での要求度は高くはなかった一方、新型コロナウイルス感染症感染拡大によるオンライン講義の増加や、文部科学省の「GIGAスクール構想」等の教育におけるデジタル化推進に伴い、電子書籍・デジタル教科書へのニーズが拡大したことを挙げています。

発表の中では、日本の高等教育におけるデジタル教科書の導入を各方面から推進し、発展させることを企図していると述べられています。

Lentrance、凸版印刷及び紀伊國屋書店、大学向けデジタル教科書・教材の供給体制構築に向けて協業を開始(株式会社Lentrance, 2021/6/2)
https://www.lentrance.com/news/1217/

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/05/31)」の結果を発表

2021年5月31日、saveMLAKが、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/05/31)」の結果を発表しました。

同調査は、2021年5月10日にsaveMLAKが結果を公開した第18回調査に続く、第19回目の調査として、5月28日10時から5月31日19時にかけて実施されました。調査対象は、全国の公共図書館等1,728館です。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で休館している図書館は342館と、前回調査時点の150館から倍増しており、入館記録を取っているのは278館でした。また、緊急事態宣言の対象となっている10都道府県の図書館では、51.99%の287館が休館していると述べられています。ウェブページでは「緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の影響」、「各図書館の状況・取り組み」等についてもまとめられています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。また、調査の根拠となったウェブページの中で、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存され、調査時点のページを閲覧できます。

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