感染症

韓国・ソウル特別市、市民サービスの改善と地域の図書館支援のため『開かれた図書館政策叢書』を刊行すると発表:研究調査機能の強化等のためソウル図書館の司書が執筆

2021年8月3日、韓国・ソウル特別市は、『開かれた図書館政策叢書』を刊行し、同市およびソウル図書館のウェブサイトで公開すると発表しました。より多様な市民が図書館サービスを享受できるよう市民サービスの改善と地域の図書館を支援することを目的としたものです。

同叢書は『ソウル市公共図書館サービス環境』『小さな図書館政策の現状』『公共図書館感情労働保護制度の現状』『公共図書館非対面プログラムの手引き』の4冊で構成されており、同館の研究調査機能の強化や現場への実質的な支援を提供するため、ソウル図書館の司書が関係者と面談し、関連資料を調査して執筆したものです。

叢書の内容と関連し、公共図書館の利用が相対的に少ない10代と30代前半の市民が図書館サービスを立体的に理解できるよう、インフォグラフィック「図書館 IN ソウル」も公開するとしています。

2021年の下半期にも『より豊かな地域サービスのための図書館協力ガイド』『市民の生活の中で新たな価値を提供する図書館支援活動プログラム』『図書館を革新するための組織開発、今日から1日』を刊行する予定です。

米・マサチューセッツ工科大学図書館、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同大学コミュニティの記録を収集しオンラインで公開

2021年8月4日、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、デジタルコレクション“MITstory COVID-19 collection”の公開を発表しました。

新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同大学コミュニティの経験・反応・対応等を記録するコレクションです。MITの組織・コミュニティの過去や現在を収集し保存する同館の部署“Department of Distinctive Collections”により収集が始められました。

MITの学生・教職員・研究者・卒業生を対象に、2020年5月から文書・音声や映像・日記やスクラップブック・詩・絵・写真・音楽等の募集が行われており、2021年8月5日時点では44の電子ファイルが公開されています。

MIT COVID-19 documentation project material now online(MIT Libraries, 2021/8/4)
https://libraries.mit.edu/news/covid-19-documentation/32245/

置戸町立図書館(北海道)、「本とランチのテイクアウト」を実施:新型コロナウイルス感染症対策としての滞在時間短縮と町内飲食店の応援のため

北海道の置戸町立図書館が、「本とランチのテイクアウト」を実施しています。

7月から10月までの土曜日に、同館の本と置戸町内の飲食店の弁当をセットで楽しむことができる企画であり、第1回は7月31日に行われました。7月31日、8月7日、8月21日、8月28日は、「旅」や「夏」がテーマの本のセットが用意され、弁当の名前もテーマにちなんだものになっています。

発表によると、新型コロナウイルス感染症対策として、図書館内の滞在時間を短くすることと、置戸町内飲食店を応援することを目的とした取組であり、事前の申し込みが必要です。

橿原市立図書館(奈良県)、市内の小学生以下の子どもがいる世帯を対象に貸切利用サービスを実施

奈良県の橿原市立図書館が、2021年7月14日に、市内の小学生以下の子どもがいる世帯を対象に貸切利用サービスを開始すると発表していました。

コロナ禍で外出しづらい環境のなか、市内で子育てをしている家庭を対象に、図書館に行きやすくするためのサービスを行うものです。

実施期間は7月22日から8月31日までの、日曜・祝日の午前(2回)と午後(3回)、火曜日から土曜日の午後(3回)で、各回1世帯1時間以内の貸切利用です。利用には前日までの事前予約が必要です。

地元紙が報じるところによると休館時間に実施しているとのことです。

図書館貸切~親子でゆっくり本を探そう~(橿原市立図書館,2021/7/14)
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=60ea8aa365909e575676914a

韓国・教育部、夏休みの非対面での読書活動を支援するため、全国の児童・生徒・教員等を対象とした電子書籍サービスを実施:昨年より対象や冊数を拡充

2021年7月26日、韓国・教育部は、全国の児童・生徒・教員等を対象とした電子書籍サービス「북드림(BookDream)」の実施を発表しています。同部とロッテ奨学財団・教保文庫が締結した学校における読書教育振興のための業務協約に基づくものです。

夏休みの非対面での読書活動を支援することを目的としたもので、昨年4月から2か月間運営したものに続いて2回目の実施となります。昨年は児童・生徒が対象でしたが、今年からは教員および小中学校に就学していなかったり学業を中断した学生への支援事業でも活用できるようになったほか、1にあたり最大4冊まで利用可能だったものを10冊まで拡充しています。また、タイトル数も昨年の4万2,000点から約6万2,000点へと増加しています。

韓国・ソウル図書館、社会問題の解決のための活動を支援する図書館の新たな役割・サービスを検討するイシューペーパー“Voice Of Citizen”を発刊

2021年7月21日、韓国・ソウル図書館は、イシューペーパー“Voice Of Citizen”を試験的に発刊すると発表しています。社会が直面する懸案事項や問題を発掘し、その解決を支援することができる図書館の新しい役割・サービスを検討するためのものです。専門家・当事者・司書が共同で企画・刊行します。

2020年からのコロナ禍により、「コロナブルー」「孤立」「生活の格差」が深刻化していることや、学業・職業・生活と全般にわたってデジタル機器と技術を保有していることの重要度が高まったことから、“Voice Of Citizen”では、このような変化に適用しなければならない青少年にとって重要な3つの問題(青少年心理・将来の職業環境・デジタルメディア)を選定し、各問題に関する、専門家の意見・青少年(当事者)のニーズ・司書が提案するサービスについての“Voice Of Citizen”を各々発刊します。

7月に専門家による3つの問題に関する“Voice Of Citizen”が順次発行された後、3週間の間隔で、同テーマでの青少年と司書による“Voice Of Citizen”が発刊されます。

日本図書館協会(JLA)、総務大臣・文部科学大臣等宛に「令和4 (2022)年度予算における図書館関係地方交付税について(要望)」を提出

日本図書館協会(JLA)が、2021年7月28日付で、総務大臣・文部科学大臣・図書議員連盟会長・学校図書館議員連盟会長宛に「令和4 (2022)年度予算における図書館関係地方交付税について(要望)」を提出しています。

感染症等による新たな生活様式対応の維持経費、公立図書館関係経費の改善、
学校図書館関係費の改善、会計年度任用職員の適正な任用、が要望されています。

令和4 (2022)年度予算における図書館関係地方交付税について(要望)(JLA,2021/7/28)
http://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=5895

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/07/26)」の結果を発表

2021年7月26日、saveMLAKが、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/07/26)」の結果を発表しました。

同調査は、6月29日にsaveMLAKが結果を公開した第20回調査に続く、第21回目の調査として、7月22日9時から7月25日24時にかけて実施されました。調査対象は、全国の公共図書館等1,737館です。

発表によると、新型コロナウイルス感染症の影響で休館している図書館は13館と、前回調査時点の26館から減っており、入館記録を取っていたのは297館でした。

また、緊急事態宣言の地域やまん延防止等重点措置の対象地域からの来館自粛を要請する図書館が散見されたとしています。

その他、オリンピック競技開催の対応として開館時間の変更や臨時休館をした事例、また図書館や公民館の建物がワクチンの接種会場となった関係で開館時間の縮小や休館した事例も紹介されています。

ウェブページでは「各図書館の状況・取り組み」等についてもまとめられています。

フランス、新型コロナウイルス感染症対策として図書館入館時にワクチン接種やPCR検査陰性等の証明“pass sanitaire”の提示が必要に:50人以上の滞在が可能な図書館等

2021年7月19日付けのデクレ(行政命令)n°2021-955により、フランス政府は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、50人以上の滞在を可能としている図書館等において、入館時の“pass sanitaire”(衛生パス)提示を義務付けることを発表しました。

同デクレは、衛生危機を脱するために必要な一般的措置を規定した6月1日付のデクレ(Décret n°2021-699)を改訂するものです。“pass sanitaire”は、ワクチン接種証明や、48時間以内のPCR検査または抗原検査での陰性証明、検査での陽性判定から11日以上6か月以内である回復証明書等が該当します。

図書館に関しては、予約受取・返却の場合を除く、図書館や資料収集・閲覧のための施設を対象としており、大学図書館・専門図書館の利用や、研究目的での利用等は例外とされています。また、フランス国立図書館(BnF)と公共情報図書館(BPI)においては、展示会や文化的イベントへの入場・参加は“pass sanitaire”の提示が必要としています。

福岡市早良図書館、図書館員が「おうち時間」に作成したものを展示する「図書館員のおうち展」を開催:10月には利用者が作成したものを展示予定

福岡市早良図書館が、図書館員が「おうち時間」に作成したものを展示する「図書館員のおうち展」を開催すると、福岡市総合図書館のTwitterが発表しています。

同館は、早良市民センターの改修工事に伴って、2021年5月31日から7月31日まで休館していましたが、8月1日に開館します。

10月には利用者から募集したものによる「おうち展」も予定されています。

@FukuokaLibrary(Twitter,2021/7/25)
https://twitter.com/FukuokaLibrary/status/1419101837278420992

参考:
江戸川区立篠崎図書館(東京都)、在宅勤務を行った職員の当時の本への向き合い方をまとめた冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を作成
Posted 2020年8月18日
https://current.ndl.go.jp/node/41765

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