古典籍

E2301 - オープンな画像の利活用を開拓するIIIF Curation Platform

IIIF(E1989参照)はライブラリやミュージアムにおける画像配信形式として,ここ数年の間に国際的にも急速に普及が進んだ技術である。画像配信形式をIIIFで共通化できれば,画像の公開や閲覧に必要なソフトウェアを共通化でき,利活用に伴う学習コストも低下することが期待できる。しかしIIIFがもともと画像提供者側の問題意識から提案されたこともあり,現在のIIIF仕様は提供者側のニーズに焦点を合わせており,利用者側のニーズを反映しているとは言えない。このギャップに着目し,IIIF画像の新たな利活用を開拓するのが本稿で紹介するIIIF Curation Platform (ICP)の目標である。

慶應義塾大学三田メディアセンター、第32回慶應義塾図書館貴重書展示会「古代中世 日本人の読書」で『論語』の伝世最古の写本『論語疏』を初公開

慶應義塾大学の2020年9月10日付プレスリリースで、同大学三田メディアセンター(慶應義塾図書館)が、10月7日から13日まで丸善・丸の内本店(東京都千代田区)で開催される第32回慶應義塾図書館貴重書展示会「古代中世 日本人の読書」で、『論語』の伝世最古の写本とされる同館所蔵の『論語疏』を初公開することを発表しました。

プレスリリースによると、同館が公開する『論語疏』は、正式には『論語義疏』と称される中国六朝時代に成立した『論語』の注釈書であり、同大学の研究グループの分析によって、日本国外で写された『論語』の伝世最古写本であることが推定されています。また、古代の藤原氏印が見られ、江戸時代には『好古雑記』に壬生家の所蔵に関する記載が確認できるなど、平安時代以前に日本にもたらされて以降、長く伝来してきたことが紹介されています。同書は幕末以降、所在不明となっていましたが、近年発見され同館が所蔵することになりました。

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、江戸マップβ版に機能追加を実施:個別地名ページの作成・IIIF Curation Viewer Embeddedの機能活用

2020年9月1日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、試験公開中の江戸マップβ版に機能追加を行ったことを発表しました。

今回の機能追加によって、江戸マップβ版に個別の地名ページが作成されています。また、IIIF Curation ViewerをベースとしたWebページ埋め込み型のIIIFビューワであるIIIF Curation Viewer Embeddedの機能を地図表示に活用することで、国立国会図書館が公開する「江戸切絵図」を同一ページで確認可能となっています。

ニュース(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/news/
※2020年9月1日付けのニュースに「江戸マップβ版の地名について、個別地名ページを作成しました。また地図表示にIIIF Curation Viewer Embeddedを活用し、国立国会図書館の「江戸切絵図」を同一ページで確認できるようにしました。」とあります。

江戸マップβ版
http://codh.rois.ac.jp/edo-maps/

大阪府立中之島図書館、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開

2020年8月26日、大阪府立中之島図書館が、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。

石崎文庫は、奈良で文庫を開設していた漢方医・石崎勝蔵氏の旧蔵書で、歴史、本草学、医学、神道、文学を中心に幅広い分野にまたがるコレクションです。

大阪府立中之島図書館 お知らせ
https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
※「「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。 (2020年8月26日更新)」とあります。

おおさかeコレクション
https://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/

国文学研究資料館、「日本古典籍研究国際コンソーシアム」の立ち上げを発表

2020年7月31日、国文学研究資料館を幹事機関として、「日本古典籍研究国際コンソーシアム」が立ち上げられることが発表されました。

同コンソーシアムは、日本古典籍を対象とする研究のさらなる進化・発展のために国内外の機関が協働し、情報や研究資源を共有できる場の構築を目的としています。

発表によると、参加機関申し込みの受付が開始しており、対象は国内外の教育・研究機関、資料保有機関(部局単位)、学協会です。参加費は不要です。

日本古典籍研究国際コンソーシアム 参加への呼びかけ(国文学研究資料館, 2020/7/31)
https://www.nijl.ac.jp/news/2020/07/post-133.html

参考:
【イベント】第5回日本語の歴史的典籍国際研究集会(11/15・立川)
Posted 2019年8月7日
https://current.ndl.go.jp/node/38752

【イベント】国文学研究資料館×日本科学未来館「和書からさぐる!お江戸のサイエンスとライブラリー」(8/9・オンライン)

2020年8月9日、国文学研究資料館・日本科学未来館主催のオンラインセミナー「和書からさぐる!お江戸のサイエンスとライブラリー」が開催されます。

第一部「江戸の博物学「本草学」」、第二部「お江戸の読書事情」の構成で、国文学研究資料館教授の入口敦志氏、国文学研究資料館特任助教で人文知コミュニケーターの粂汐里氏 、日本科学未来館科学コミュニケーターの福井智一氏が登壇します。

Zoomを利用して実施され、参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要で、定員は500人です。

国文学研究資料館×日本科学未来館 和書からさぐる!お江戸のサイエンスとライブラリ ー(2020年8月9日(日)ウェブ配信)(人間文化研究機構,2020/7/14)
http://www.nihu.jp/ja/news/2020/20200714

公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館、「三康図書館デジタルライブラリー」を公開

2020年7月15日、公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館が、「三康図書館デジタルライブラリー」を公開しました。

新型コロナウイルス感染拡大下において自宅から同館資料を閲覧できるように公開されたもので、江戸時代の写本・版本等のデジタル画像を利用することができます。

現在、「甲子吟行絵巻(かっしぎんこうえまき)」「長谷川雪旦先生 江戸名所図会下絵」が公開されています。

公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館 新着情報
http://www.sanko-bunka-kenkyujo.or.jp/
※2020/07/15欄に「【図書館】三康図書館デジタルライブラリーのご案内」とあります。

三康図書館デジタルコレクション
http://www.sanko-bunka-kenkyujo.or.jp/dejitaru.html

英国図書館(BL)、16世紀末頃に成立しシェイクスピアが一部関与したとされる戯曲『サー・トーマス・モア』の原稿をデジタル化しオンライン公開

英国図書館(BL)は、2020年7月9日付のMedieval manuscripts blogで、エリザベス朝期の16世紀末頃に成立した戯曲『サー・トーマス・モア(The Booke of Sir Thomas Moore)』の原稿“Harley MS 7368”をデジタル化し、同館ウェブサイト上で公開したことを発表しました。

BLは公開された『サー・トーマス・モア』について、同作品の主たる作者はマンディ(Anthony Munday)だが、1871年にその筆跡から一部についてウィリアム・シェイクスピアの関与が指摘されたこと、シェイクスピアの自筆が残る現存唯一の戯曲原稿であること、などをデジタル化された画像とともに紹介しています。

国文学研究資料館、ポーラ文化研究所(東京都品川区)と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結

2020年7月9日、国文学研究資料館と、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所(東京都品川区)は共同して、「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結したことを発表しました。

両機関は締結された覚書に基づく連携・協力事業として、ポーラ文化研究所が所蔵する、化粧・髪型・装いなどに関する浮世絵と江戸時代の書籍(古典籍)の約300点の高精細画像化・オンライン公開の取り組みを実施しています。高精細画像化された資料は2021年春ごろに、国文学研究資料館が運営する「新日本古典籍総合データベース」、及びポーラ文化研究所の「蔵書データベース」「化粧文化データベース」で公開される予定です。

国立国語研究所、「国語研変体仮名字形データベース」を公開

2020年7月1日、国立国語研究所は、「国語研変体仮名字形データベース」を公開したことを発表しました。

同研究所は公開したデータベースの特長を以下のように紹介しています。

・『春色梅児与美』の巻一・二・三、及び『比翼連理花廼志満台』の初編上・中・下を収録(2020年3月現在)した「字形データベース」から、平仮名・片仮名・漢字・合字・踊り字・その他の字形画像を閲覧可能

・平仮名(変体仮名)を、音価・字母・Unicodeの3階層に分類して表示

・音価・字母・Unicodeの各階層の見出しラベルから、「学術情報交換用変体仮名」ウェブサイトの該当文字(または検索結果)へのリンクを設定

・個々の字形画像から、原資料の該当箇所へのリンクを設定

・「資料一覧」にリストする資料名から、個々の原資料画像の閲覧が可能、また、原資料画像に埋め込んだ翻刻テキストから、「変体仮名字形データベース」の字形一覧へのリンクを設定

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