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欧州国立図書館員会議(CENL)、新型コロナウイルス感染症の拡大や“Black Lives Matter”運動の展開などの社会情勢に対応した2基金の2021年度助成対象機関を発表

2021年10月15日、欧州国立図書館員会議(CENL)は、CENL加盟館を対象とした基金“Covid-19 Support Fund”及び“Hidden Stories Fund”について、2021年度助成対象機関を発表しました。

“Covid-19 Support Fund”は、新型コロナウイルス感染症の拡大に関する差し迫った課題への対応や、長期的な将来に向けた協働体制への適応と再構築を支援する基金であり、助成額は最大2,500ユーロです。

“Hidden Stories Fund”は、“Black Lives Matter”運動の展開などの社会情勢に対応し、国立図書館のコレクションに十分に反映されていない(underrepresented)コミュニティのストーリー収集・保存・研究等の取組を支援する基金であり、助成額は最大5,000ユーロです。

各基金の助成対象館とその取組は次のとおりです。

・マルタ国立図書館(Covid-19 grant)
同館所蔵のコレクションに関するデジタル・プレゼンテーション及び情報パネルの作成と、図書館ネットワークやブックフェア等でのそれらを用いた広報

米国人ラッパーNoname、米・ロサンゼルスに“Noname Book Club”の本拠地となる図書館をオープン(記事紹介)

米国のニュースサイト“Michigan Chronicle”の2021年10月5日付け記事で、米国人ラッパーNonameが、米・ロサンゼルスに“Radical Hood Library”をオープンしたことが報じられています。有色人種(POC)のためのサービス提供を主眼とした図書館です。

記事では、本以外に無料の食事も提供されることや、同氏が2019年に立ち上げ人気を集めているブッククラブ“Noname Book Club”の本拠地(headquarters)としての役割も担っていること等を紹介しています。

Noname Book Club のウェブサイトによれば、同ブッククラブはPOCの声を育てるためのコミュニティと位置付けられています。POCの著者による本の紹介や、受刑者に本を送る“Prison Program”等の活動を行っており、公共図書館と協力した取組も進めています。

米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)、著者名変更に関する新たなポリシーを発表

2021年10月12日、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)は、著者名変更に関する新たなポリシーを発表しました。

AIPの電子コンテンツプラットフォーム“Scitation”上で論文を掲載したことがある著者は、「個人的に、かつ理由を問わず」(privately and for any reason)著者名変更の申請を行うことができる、とあります。

著者からの申請メールを受け取った後、AIP Publishingでは著者名更新、論文の再投稿、サード・パーティーのインデックスサービスへの更新後メタデータの再配信を行います。著者は氏名変更の証明書類を提出する必要はなく、変更に際し共著者等への通知も行われません。

E2434 - ニュージーランド国立図書館の外国資料の除籍とIAへの寄贈

   2021年7月13日,ニュージーランド国立図書館(NLNZ)は,同館の外国刊行資料コレクション(Overseas Published Collections:OPC)のうち除籍予定の書籍の大部分を,国際的なデジタル・ライブラリーを運営する米国の非営利団体Internet Archive(IA)に寄贈すると発表し,賛否の声が上がっている。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、アフリカ系アメリカ人の文化に関するレファレンスガイドを公開

2021年10月7日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のションバーグ黒人文化研究センター(Schomburg Center for Research in Black Culture)が、アフリカ系アメリカ人の文化に関するレファレンスガイド“#SchomburgSyllabus”をオンラインで公開したと発表されました。

自主学習や研究を支援するものであり、同センターの開設95周年を記念して公開されました。音楽、反人種差別、抗議活動、映画をはじめとした27のテーマごとに、同センターの貴重書・手稿・音声コレクション・参考資料等がまとめられています。

泉大津市立図書館「シープラ」(大阪府)、2021年9月1日にオープン

2021年9月1日、大阪府の泉大津市立図書館「シープラ」がオープンしました。

活動の3つの柱、サービスの3つの柱、7つの図書館像を示すとともに、8つの機能として、(1) 読書啓発、生涯学習機能、(2) 子どもの健全育成機能、(3) 青少年の健全育成、(4) ビジネス支援機能、(5) 国際化・ICT化対応、(6) 観光案内機能、(7) 郷土資料の充実、(8) イノベーション機能、を掲げています。

泉大津市立新図書館「シープラ」って?(泉大津市,2021/9/1)
https://www.city.izumiotsu.lg.jp/kakuka/kyoikuiinkai/shogaigakushu/sintosyokan/1608858801836.html
※「新図書館シープラは、9月1日水曜日午前10時、泉大津駅前商業施設アルザタウン泉大津4階にオープン!」とあります。

国際図書館連盟(IFLA)、ウェブサイトをリニューアル

2021年8月30日、国際図書館連盟(IFLA)がウェブサイトをリニューアルしたことを発表しました。

ウェブサイトを最新式のものにすることで、図書館界のできるだけ多く人がIFLAのコンテンツから恩恵が受けられるようにすることがIFLA Strategy 2019-2024の重要な要素であったことから行われたものです。

新しいウェブサイトでは、IFLAのビジョンと使命をより前面に押し出し、IFLAのさまざまな分科会・部会・その他の委員会のページにアクセスしやすくなったと説明されています。あわせて、ダブリンコアメタデータ標準に準拠した、1,200を超えるコンテンツを含む専用のリポジトリも公開しています。

また今後、IFLAの公用語で利用できるコンテンツの範囲拡大、これまでのリポジトリであるIFLA Libraryに搭載されているコンテンツを含めたリポジトリへのコンテンツ追加などが予定されています。以前のウェブサイトもアーカイブとして利用可能になる予定です。

記録資料記述における差別表現等の検査(記事紹介)

2021年8月26日、米国のデューク大学図書館のブログに、同大学3年生のMiriam Shams-Rainey氏による、記録資料記述における不適切な言葉の検査に関するプロジェクトについての記事が掲載されました。

Miriam氏は、同大学のDavid M. Rubenstein Rare Book & Manuscript Libraryのコレクションの記述の中に、人種差別・性差別・同性愛嫌悪・植民地主義的な表現等、時代遅れ・不適切な言葉がないか検査するツールの開発に協力しました。

同ツールでは、検査を行いたい単語のリスト(CSV形式)を基に、Encoded Archival Description(EAD)やMARCXML形式の記録資料記述の中に一致する文言がないか検査し、ユーザが手動で分析や対応の検討を行うためのレポートが作成されます。記事の中では、レポートを踏まえて、言葉を用いている主体、文脈、当該の言葉の影響という観点で、対応を検討することが提案されています。

作成されたツールや単語のリスト等は、同館のGitHub上で公開されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表

2021年8月25日、オーストラリア図書館協会(ALIA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表しました。

アフガニスタンの全ての人々、特に女性や子どもにとって可能な限り最良の結果となること、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられているジェンダー平等、教育の質、健康、幸福度(wellbeing)を権力者が尊重することを望んでいると述べています。

また、図書館は、それぞれのコミュニティに属するアフガニスタンの人々を可能な限りサポートし、新たな移民としてオーストラリアに来る人々を歓迎するとあります。

Latest News(ALIA)
https://www.alia.org.au/Web/About/News/Web/News/Latest-News.aspx
※2021年8月25日付で、“ALIA statement on Afghanistan”が掲載されています。

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