貴重書

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、バチカン図書館所蔵の日本関係史料のデジタル化と調査・研究を進める資金獲得のためクラウドファンディングを開始

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)が、2020年2月28日から4月30日まで、クラウドファンディングプロジェクト「バチカン図書館に収蔵された日本関連史料の謎に迫る!」を実施しています。プロジェクトの目標金額は150万円です。

同プロジェクトは、アカデミスト株式会社が運営する学術系クラウドファンディングサービス「academist」上で実施されています。研究・分析が進んでおらず史料的価値は未知数ながら、バチカン図書館に数多く収蔵された奈良時代の古写経や江戸時代の和綴本をはじめとする日本関連史料について、デジタル化・デジタルアーカイブとしての公開・調査研究の推進のための資金獲得を目的としたプロジェクトです。

支援は1,000円から行うことが可能で、支援額に応じて、書籍のデジタル化体験・KU-ORCASグッズ等のリターンが用意されています。

京都大学図書館機構、京都大学貴重資料デジタルアーカイブで文学研究科・基礎物理学研究所・生態学研究センターの所蔵する貴重資料を公開:理論物理学者・湯川秀樹博士の座右の書など計4点

2020年2月21日、京都大学図書館機構は、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」にて、文学研究科、基礎物理学研究所及び生態学研究センターが所蔵する貴重資料を新たにデジタル化・公開したことを発表しました。

江戸時代に刊行された『水滸伝』の稀覯本である文学研究科所蔵の『李卓吾先生批點忠義水滸傳 10回 (存2回)』『忠義水滸傳 100巻100回 (存98巻98回)』、理論物理学者・湯川秀樹博士の第三高等学校在学時の教科書で研究者となってからも座右の書とし多数の書き込みの跡が残る基礎物理学研究所所蔵の“A text-book of physics. 5th ed., rev.”、最初の琵琶湖の魚貝類の図説とされる生態学研究センター所蔵の『湖中産物圖證』の計4点がデジタル化・公開されています。なお、今回の資料のデジタル化・公開は、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金」への寄付金によって実施されたことが併せて発表されています。

岐阜県図書館、デジタルコレクションを拡充:「明智軍記」等貴重資料80タイトル(244冊)の公開等

2020年2月27日、岐阜県図書館が、同館ウェブサイトで公開しているデジタルコレクションの大幅な拡充を2月29日に実施すると発表しました。

明智光秀を主人公にした軍記物語「明智軍記」、明治時代の鵜飼の様子を描いた「美濃奇観」といった同県に関係の深い貴重資料80タイトル(244冊)を新たに公開するほか、美濃和紙作製の様子を描いた「美濃紙抄製図説」など、すでに公開しているもののうち7タイトル(8冊)については再撮影し、より高精細な画像で公開するとしています。

デジタルコレクションの拡充 (岐阜県図書館, 2020/2/27)
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/info-notice/2020/02/post-30.html

米・ウエスタンイリノイ大学文書館、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションをオンラインで公開

2020年2月11日、米国のウエスタンイリノイ大学文書館は、エイブラハム・リンカーン元大統領に関する同館の蔵書コレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。

デジタル化された以下の6種類のリンカーン元大統領に関する同館貴重書が、イリノイ州の高等教育機関の図書館コンソーシアム“Consortium of Academic and Research Libraries of Illinois (CARLI)”によるメンバー館のデジタルコンテンツリポジトリ“CARLI Digital Collections”上で利用可能です。

・Life and Public Services of Abraham Lincoln
・Political Debates Between Lincoln and Douglas
・Menard-Salem Lincoln Souvenir Album
・Lincoln in Caricature 1903
・Lincoln in Caricature 1945
・Abraham Lincoln as Attorney for the Illinois Central Railway Company

京都大学図書館機構、「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点を「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」で公開

2020年2月21日、京都大学図書館機構は、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」にて、「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点をデジタル化・公開したと発表しています。

「禁裏之部」は「中井家絵図・書類」のうち1,067点からなり、『禁裏全圖』をはじめ、紫宸殿、清涼殿、仙洞御所といった京都御所内各宮殿の建築図面、各部設計図、飾彫刻や各種器具の絵図、修造簿等が含まれます。

2019年度「京都大学附属図書館所蔵『中井家絵図・書類 禁裏之部』インターネット公開による京都の宝の世界発信」事業(総長裁量経費)により、劣化が進んだ資料を修復して全点を電子化・公開したものです。大型絵図は非接触型高精細スキャナーにより撮影し、一つの画像に接合したとのことです。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 「中井家絵図・書類 禁裏之部」1,067点を新しくデジタル化・公開しました(京都大学図書館機構, 2020/2/21)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1384385

東京大学農学生命科学図書館、「農学生命科学図書館デジタルアーカイブ」の新規追加コンテンツとして「農科大學桑樹見本園各種摺葉譜」を公開

2020年2月10日、東京大学農学生命科学図書館は、同館所蔵資料をデジタル化公開している「農学生命科学図書館デジタルアーカイブ」で、新たに「農科大學桑樹見本園各種摺葉譜」を公開したことを発表しました。

公開された「農科大學桑樹見本園各種摺葉譜」は、東京帝国大学農科大学の桑樹見本園で育てられていた桑樹、約750種類の葉を魚拓のように写し取った資料です。東京帝国大学農科大学教授であった佐々木忠治郎氏により編集されています。同資料の序文によると、東京帝国大学農科大学の前身である駒場農学校では、1881年に桑園の設置、1884年に増設が行われました。設置・増設当時に植えられていた桑は100種程度でしたが、1888年に日本各地の桑種を収集する桑樹見本園となり、資料が作成された1918年には約750種を育て、外来種の収集も行うようになっていました。

「農科大學桑樹見本園各種摺葉譜」は、「農学生命科学図書館デジタルアーカイブ」で公開された他のコンテンツ同様に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの「CC BY」相当の利用条件で公開されています。

愛知教育大学附属図書館、「チェンバレン・杉浦文庫目録」を同大学のリポジトリで公開

2020年1月29日、愛知教育大学附属図書館が、1990年と1992年に同館が刊行した「チェンバレン・杉浦文庫目録」を同大学のリポジトリで公開しました。

「チェンバレン・杉浦文庫」は、東京帝国大学の教員で日本研究者の英国人バジル・ホール・チェンバレン氏 と、同氏の学僕で同氏の蔵書の一部(和書と英書、及び身辺雑具) を遺品として贈与された岡崎市(愛知県)出身の杉浦藤四郎氏の蔵書・書簡等からなる同大学の特殊コレクションです。同大学の前身、愛知学芸大学分校が岡崎市にあった縁で杉浦氏とその子息から寄贈されました。

目録には、図書目録と書簡目録の2種類があります。

愛知教育大学学術情報リポジトリ AUE Repository お知らせ
https://aue.repo.nii.ac.jp/
※2020/01/29欄に「所蔵資料にチェンバレン・杉浦文庫の刊行目録を追加しました。」とあります。

宇都宮市立東図書館(栃木県)、栃木県立図書館「滝澤コレクション」を用いたジャズレコードコンサートを開催

2020年2月16日、栃木県の宇都宮市立東図書館が、「ジャズのまち宇都宮」にちなんでジャズレコードコンサートを開催します。

宇都宮市内の病院院長から栃木県立図書館が寄贈を受けた、1万4,483枚のレコードからなる「滝澤コレクション」(館内利用のみ)のなかから、渡辺貞夫氏の作品や、県立図書館でコンサートを開催した際のリクエストを基に選定して実施するとしています。

「滝澤コレクション」は、国内盤が少なかった時期に蒐集した米国からの輸入盤等の国内外のジャズの名盤がコレクションの中核をなしており、現在廃盤となって入手困難な貴重盤も数多く含まれるとのことです。

定員は先着50人(中学生以上)です。

東図書館 ジャズレコードコンサートを開催します(宇都宮市立図書館)
https://www.lib-utsunomiya.jp/viewer/info.html?id=743

広島市立中央図書館、ADEACで「広島市立図書館貴重資料アーカイブ」を公開:公開記念講演会も開催

2020年2月1日、広島市立中央図書館は、歴史資料検索閲覧システム“ADEAC”で「広島市立図書館貴重資料アーカイブ」を公開したことを発表しました。

浅野氏広島城入城400年記念事業として実施されたものであり、2019年度の公開対象として、同館が所蔵する浅野文庫の絵図29点と郷土資料1点が収録されています。

2020年2月22日には、公開記念講演会「デジタルアーカイブで見る 広島藩江戸屋敷・大坂蔵屋敷」も同館で開催されます。定員は60人であり、要申込・先着順となっています。

浅野氏広島城入城400年記念事業 「広島市立図書館貴重資料アーカイブ」を公開しました(広島市立図書館, 2020/2/1)
http://www.library.city.hiroshima.jp/news/chuou/2020/02/2318.html

静岡県立中央図書館、中国・浙江図書館からの研修員が同館蔵の江戸幕府旧蔵書「葵文庫」等から選んだ漢籍を展示する貴重書展示 「中世・近世の漢籍」を開催中

静岡県立中央図書館が、2020年2月1日から27日まで、貴重書展示 「中世・近世の漢籍」を開催中です。

静岡県と中国・浙江省の友好交流事業の一環として同館にて研修を行っている浙江図書館の孫暁清氏が同館蔵の江戸幕府旧蔵書「葵文庫」等から選定した漢籍を、同氏による解説を添えて展示するものです。

2020年2月の貴重書展示 「中世・近世の漢籍」(静岡県立中央図書館)
https://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/library/ref_tenji/tenji_202002.html

参考:
奈良県立図書情報館、中国陜西省図書館と友好協定を締結
Posted 2010年3月15日
https://current.ndl.go.jp/node/15927

ページ