貴重書

E2214 - 佛教大学図書館デジタルコレクションのリニューアルと目的

佛教大学図書館では,2019年8月にデジタルアーカイブである「佛教大学図書館デジタルコレクション」をリニューアルした。本稿においては,そのリニューアルの経緯と意図について述べてみたい。

E2217 - 図書館総合展2019フォーラムin大阪<報告>

2019年9月28日,大阪市にあるYMCA国際文化センターを会場に,2019年3回目の図書館総合展地域フォーラム(CA1944参照)が開催された。3回目のテーマは「open」である。フォーラムは,第1部に関西の各機関・グループで活躍する8人の登壇者によるリレートーク,第2部に協賛企業によるプレゼンテーション,第3部に「OpenGLAMの可能性を再度考える」というテーマで講演・報告が行われた。

宮内庁、正倉院のウェブサイトをリニューアル:「正倉院宝物検索」に出陳年・掲載誌の情報や正倉院文書のマイクロフィルムを閲覧できる文書検索機能を追加

2019年12月26日、宮内庁が、正倉院のウェブサイトをリニューアルしたと発表しています。

リニューアルにあたり、「正倉院宝物検索」に出陳年・掲載誌の情報や正倉院文書のマイクロフィルムを閲覧できる文書検索機能が追加されました。

お知らせ(正倉院)
https://shosoin.kunaicho.go.jp/information
※令和元年12月26日欄に「ホームページが新しくなりました。「正倉院について」に新たなページが加わりました。 「正倉院宝物検索」に出陳年や掲載誌の情報が加わりました。また,マイクロフィルムを閲覧できる「文書検索」が加わりました」とあります。

正倉院宝物検索
https://shosoin.kunaicho.go.jp/search

慶應義塾図書館、グーテンベルク聖書原本を4日間限定で展示

2019年12月18日から12月21日まで、東京都港区の慶應義塾図書館で、グーテンベルク42行聖書(慶應本)原本が4日間限定で展示されています。

同館で第351回企画展示として2019年11月25日から12月21日まで開催されている、慶應義塾図書館貴重書展示会ダイジェスト「インキュナブラの時代 慶應義塾の西洋初期印刷本コレクションとその広がり」の一環として展示されています。なお、この企画展示は、2018年度に丸善丸の内本店で開催された展示会の出品資料の一部を展示するものです。

入場は無料で、誰でも見学可能です。

図書館展示室 展示情報(インキュナブラの時代)(慶應義塾図書館)
http://www.mita.lib.keio.ac.jp/exhibition/monthly_1.html

オランダ王立図書館(KB)とダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)、近世欧州の重要な個人コレクションであるオランダ・ファーヘルコレクションの目録作成作業を開始

2019年12月9日、アイルランドのダブリン大学トリニティ・カレッジ(TCD)は、オランダ政府及びオランダ王立図書館(KB)の支援を受け、TCD図書館が所蔵するオランダ・ファーヘルコレクション(Fagel Collection)の目録作成作業を開始すると発表しました。

同コレクションは、その多くがオランダの公職に就いていたファーヘル家で5世代にわたって構築されたものですが、フランス革命軍がオランダに進行したことでオランダ総督の書記官(griffier)を務めていたヘンドリックファーヘルがイングランドに留まった際、ロンドンに送られた同コレクションが売却を余儀なくされ、TCDで所蔵されることになったものです。

同コレクションは、近世欧州の重要な個人コレクションの一つで、フランス・ドイツ・英国の著作が多く、歴史・政治・法律分野が充実していますが、哲学・神学・地理学・旅行・自然史・視覚芸術など多様な分野のものが含まれます。最近の調査によると、コレクション内の10%を超すものが現存唯一のタイトルで、また、いくつかの地図は、その地域の最も早く知られた地図であることが判明したと紹介されています。

米・ジョンズホプキンス大学、19世紀に執筆され現代の同性愛者の権利運動の土台を作った希少本“A Problem in Greek Ethics”の新たな一部を発見し図書館蔵書として受入

米国メリーランド州のジョンズホプキンス大学のニュースセンター“Hub”に2019年12月6日付で、19世紀に詩人のジョン・アディントン・シモンズにより執筆され、現代の同性愛者の権利運動の土台を作ったとされる希少本“A Problem in Greek Ethics”の第6部目となる新たな一部が、同大学Sheridan図書館のキュレーターであるGabrielle Dean氏によって確保されたことを紹介する記事が投稿されています。

1873年に執筆された“A Problem in Greek Ethics”は、1883年にシモンズが個人的に10部だけ印刷したとされており、現存するコピーはそのうちの5部のみである、と考えられていました。記事では、Dean氏が展示の準備のためインターネット上でシモンズの筆跡に関する検索を行っていたところ、偶然貴重書書店が販売しているレターセットの画像の中に新たに発見された6部目のコピーが含まれていた、と発見の経緯を説明しています。

【イベント】シンポジウム「書物の記述・世界の記述――書誌が描く18世紀啓蒙の世界」(12/20・国立)

2019年12月20日、一橋大学佐野書院(東京都国立市)において、「啓蒙の言説圏と浮動する知の境界:貴重書・手稿・デジタル資料を総合した18世紀研究」(科研費基盤研究B)研究グループが主催するシンポジウム「書物の記述・世界の記述――書誌が描く18世紀啓蒙の世界」が開催されます。

書誌学と思想史研究の両面から西洋貴重書それ自体が持つ価値に迫るシンポジウムであり、書物に即した研究にはどのような可能性があるか、図書館の現場で作成される書誌記述はどのようにして研究に活かされているか、その一端の紹介が行われるとあります。

参加無料、事前申し込み要です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

・モデレーター:福島知己氏(帝京大学経済学部)

・旧体制下フランスにおける地下出版――リヨンの印刷業者ブリュイゼによる海賊版『エミール』(1762年)の舞台裏
坂倉裕治氏(早稲田大学教育・総合科学学術院)

・書誌学と思想史研究をつなぐ――書誌から読み解く『百科全書』――
小関武史氏(一橋大学大学院法学研究科)

・西洋古典籍の書誌学的研究成果と図書館総合目録への反映 ――現状と課題について――
松波京子氏(名古屋大学附属図書館研究開発室)

・全体討論

E2204 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2019年総会<報告>

2019年9月1日から4日まで,環太平洋研究図書館連合(PRRLA;E1979,E2086参照)の2019年総会が韓国の高麗大学校で開催された。PRRLAには米国,カナダ,中国,韓国,シンガポール,インドネシア,オーストラリア等の太平洋をとりまく地域から43の大学等の図書館が加盟し,図書館の機能向上にむけた様々な活動を行っている。東北大学は例年総会に参加し,事例報告も一昨年の中国,昨年の米国での総会に続き三年連続で行っている。総会参加は通常は図書館長と随行1人であるが,2019年度は東北大学からは筆者を含む図書館職員2人での参加となった。

E2203 - 第30回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

2019年9月18日から21日までの4日間,「日本学資料の再考 Rethinking resources for Japanese studies」を全体テーマとして,ブルガリアの首都ソフィアにある聖クリメント・オフリツキ・ソフィア大学講堂を会場に第30回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会が開催された(E2073ほか参照)。13のセッションに分かれて37件(51人)の発表が行われ(英語による発表が23件,日本語による発表は14件),朝日新聞社や紀伊国屋書店などによるリソース・プロバイダー・ワークショップも実施された。

オープンレクチャー「地域資料・古典籍のアーカイブ構築と活用」の講演スライドが公開される

2019年11月29日、株式会社未来の図書館 研究所は、2019年11月25日に開催したオープンレクチャー「地域資料・古典籍のアーカイブ構築と活用」の講演スライドを公開したことを発表しました。

オープンレクチャーでは、国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター事務室特任専門職員であり、「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」に携わる増井ゆう子氏による講演が行われました。

【11.25開催】「地域資料・古典籍のアーカイブ構築と活用」スライド公開のお知らせ(株式会社未来の図書館 研究所, 2019/11/29)
http://www.miraitosyokan.jp/wp/20191129/

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