オープン教育資源

イノベイティブな図書館リーダーを鍛える2日間の研修プログラムSILL 研修資料と映像を公開

イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館に設置された、図書館員向けの研修プログラム等を提供する機関Mortenson Center for International Library Programsが、イノベイティブな図書館リーダーを鍛える2日間の研修プログラム”Strengthening Innovative Library Leaders”(SILL)を公開しました。

SILLは「図書館員のリーダーシップスタイル」、「イノベイターとしての図書館リーダー」、「図書館リーダーとプラン」(現実的なゴールと計画をいかに立案するか)、「コミュニケイターとしての図書館リーダー」という4つのモジュールから成る研修プログラムです。一方的な座学ではなくグループワークやロールプレイング、アクションプランなど、参加型の内容から構成されています。

研修のスタートガイドやハンドブック、スケジュール、スライド等はCC-BY-NC-SAで公開されており、また実際の研修の映像もYouTubeから閲覧することができます。これらの資料を用いて、SILLを自由に利用することができるとのことです。

米・SPARC、オープン化された教育資源による効果をテーマとした報告書を公開

2017年9月5日、米・SPARCが、北米の加盟機関65機関における、オープン化された教育資源(OER)による教科書費用の削減、学習教材へのアクセス拡大、学生のより良い学習成果への効果をテーマとした報告書“Connect OER Annual Report, 2016-2017”を公開しました。

同報告書は、北米の大学におけるOER活動についての情報の共有・発見を目的としたパイロットプロジェクト“Connect OER”を通じて収集されたデータに基づいてまとめられたもので、得られた知見として、

・図書館が学内においてOER推進に最も関与している機関である
・図書館内で最も積極的にOER推進を実施している部署は、学術コミュニケーションに関する部署である
・数学と統計学が最もOERを牽引する学問分野である
・加盟機関のほぼ半数に、明確にOERを担当する部署や職員が存在する
・OER助成プログラムがOERに関するプログラムで最も一般的なものである
・SPARC加盟機関は、2016年~2017学年度においてOERの利用により、推定500万ドルを節約した

の6点を挙げています。

文部科学省、道徳教育アーカイブを公開

2017年5月31日、文部科学省が、道徳教育アーカイブを公開しました。

2018年度から小学校、2019年度から中学校で、道徳が「特別の教科」化されることを見据え、現在、全国の教育委員会で作成されている指導資料や郷土教材、各学校の実践事例を収集、整理し、一元的にインターネット上で発信することにより、今後の道徳教育の推進に役立てることを目的としています。

アーカイブには以下のようなものが含まれています。

(1)映像資料
(2)指導上の工夫事例(指導案)
(3)いじめ防止を扱う実践事例
(4)先生用資料(授業づくりのポイント)
(5)授業で使える郷土教材
(6)道徳の教科化に伴う基礎資料

道徳教育アーカイブの設置について(文部科学省,2017/5/31)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/05/1386230.htm

福井県文書館、学校向けアーカイブズガイドを公開:資料解説シートはCC BY 4.0で提供

2017年5月30日、福井県文書館が、同館ウェブサイトで、学校向けアーカイブズガイドの公開を開始しました。

高校の日本史B教科書(山川出版社)に準拠する形で、教材として活用できる福井県の地域資料の情報や画像を同館所蔵資料を中心に紹介するものです。

資料の解説シートと、教科書のどこで使えるかを示した対応一覧表を掲載しており、解説シートや画像等は、授業プリントや掲示資料として活用できるようになっています。

資料解説シートおよび資料画像は、利用の際の申請は不要で、編集、改変も自由ですが、出典の明記が求められています。資料解説シートは、オープンデータとしてCC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC BY4.0準拠で提供され、資料画像については著作権の保護期間が満了したものを中心に公開しているとのことです。
 
準備が整い次第、内容は随時更新の予定とのことです。

OERへの取り組みをテニュア獲得・昇進時の評価対象として明記したブリティッシュコロンビア大学の事例(記事紹介)

2017年4月14日付けの米SPARCブログで、オープン教育資源(Open Educational Resources、OER)への取り組みをテニュア獲得や昇進時の評価対象として明記した、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)の事例が紹介されています。

UBCには研究・教育両面での優れた活動がテニュア獲得や昇進の要件となるProfessoriate Streamという雇用・昇進ルートのほかに、教育・学習に関し一つの授業にとどまらないイノベーションの推進を評価する、Educational Leadership Streamという雇用・昇進ルートが設けられています。このEducational Leadership Streamにおける評価対象として、教育・学習実践への貢献について、査読付き論文や図書、教科書中での発表の他に、”open education repositories / resources”での公開についても明記されたとのことです。

高等教育機関の教員のオープン化された教育資源への認識や態度に関する調査報告書(米国)

2016年7月25日、米・マサチューセッツ州のバブソン大学の“The Babson Survey Research Group”が、高等教育機関の教員のオープン化された教育資源(OER)への態度や認識について調査した報告書“Opening the Textbook: Educational Resources in U.S. Higher Education, 2015-16”を公開しました。

同報告書は、3,000人の教員に対して行なわれた調査であり、米国の高等教育機関の教員のOERへの認識度は向上しているものの、オープンであることが教材として選択されるための強力な要因とはなっていないことや、大学の入門レベルのコースではOERの活用度がやや高いものの、全体としては多数派は占めていないことが指摘されています。

また、教員がOERを採用するためには、その発見可能性を高めるとともに、内容も評価される必要があるとしています。

Faculty Survey Finds Awareness of Open Educational Resources Low but Improving(Babson College,2016/7/25)

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