オープン教育資源

英・エジンバラ大学の新しいオープン教育資源(OER)方針(記事紹介)

英・エジンバラ大学のTeaching Matters blogにて、2021年10月11日付で、同大学の教育委員会が2021年9月に採択した新しいオープン教育資源(OER)方針について紹介する記事が掲載されています。

この方針は、教職員と学生がOERを使用、作成、公開して、学生の経験の質を高め、学習機会の提供を拡大し、共有知識コモンズを充実させることを奨励するものです。英国でOER方針を採択している数少ない大学のひとつとして、新方針は、オープン教育の世界的リーダーとしてのエジンバラ大学の立場を強化し、オープン性と国際連合の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の達成に対する戦略的コミットメントを改めて表明するものと位置付けられています。

2016年に最初のOER方針が採択されましたが、それから5年間の期間に、教職員と学生によって作成されたOERの量と質は大幅に向上したと述べています。同大には現在、数千のメディアアセット、数百のOER、数十の大規模なオープンオンラインコースのコレクションがあります。

【イベント】第2回多様な資料の教材化ワークショップ(11/6・オンライン)

2021年11月6に、TRC-ADEAC株式会社の主催により、「第2回多様な資料の教材化ワークショップ」がオンラインで開催されます。

大井将生氏(TRC-ADEAC特任研究員/東京大学 大学院 学際情報学府)が企画・ファシリテーターを務め、趣旨・ワークフローの説明や事例紹介の後、チームに分かれての教材作り、成果物の発表会と全体ディスカッション等が行われます。図書館総合展のプログラムの一部としても位置付けられており 、プログラムの一部は録画の上公開される予定です。

参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。参加方法は、ワークショップ参加(定員20人)とワークショップ非参加・視聴のみ(定員180人)の2つがあります。

第2回多様な資料の教材化ワークショップ開催のお知らせ(S×UKILAM)
https://wtmla-adeac-r.com/news-1/:slug

「地域資料の教材化 第1回ワークショップ」の成果物(教材)が公開される

2021年9月14日、TRC-ADEAC株式会社主催で7月24日に開催された「地域資料の教材化 第1回ワークショップ」、および、その後の「モクモク会」(有志での教材化の続きをまったり議論しながらやりましょう会)の成果として、9つの成果物(教材)が、特設サイト・教材アーカイブで公開されました。

ワークショップには、北海道から沖縄までの31の都道府県からの、小学校・中学校・高校の教員、教育委員会、大学生・大学院生、大学・研究機関研究者、図書館・博物館・企業・NPOなどから申し込みがあり、当日参加者は約80人であったと報告されています。

お知らせ(TRC)
https://www.trc.co.jp/information.html
※「2021年09月14日 お知らせ TRC-ADEACにて第1回 教材化ワークショップの成果物を特設サイト・教材アーカイブにて公開いたしました」とあります。

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館、テキスト・データ・マイニングのための法的リテラシーに関するオープン教育資源を公開

2021年7月26日、米国のカリフォルニア大学バークレー校図書館が、テキスト・データ・マイニング(TDM)のための法的リテラシーを育成するためのオープン教育資源(OER)の公開を発表しました。

2020年6月に同校に設置された、Building Legal Literacies for Text Data Mining(Building LLTDM)の取組の成果を、より広く届けるためのものです。Building LLTDMは、TDMに関係する法律・政策・倫理・リスクについて、確信をもって対応できるようにすることを目的として、2020年6月23日から6月26日まで、32人のデジタル人文学の研究者や専門家を対象とした研修を行っていました。

OERには、国内外の著作権法、技術的保護手段、ライセンス、プライバシー、倫理的配慮事項の他、Building LLTDMの組織構築や取組について、同テーマに関する短時間での研修例等がまとめられています。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0のもと、PDFやEPUB等の形式で提供されています。

併せて、Building LLTDMのプロジェクトや今後の展望等をまとめたホワイトペーパーも公開されています。

Sparc Europe、欧州の高等教育機関の図書館等におけるオープンエデュケーション推進に関する2021年から2023年の戦略を発表

2021年5月31日、Sparc Europeのオープンエデュケーション(OE)の発展支援等を行う欧州の図書館員のネットワーク“European Network of Open Education Librarians” (ENOEL)が、2021年から2023年にかけての戦略計画を発表しました。

高等教育における図書館は、欧州の教育資源・実践をオープンかつ再利用可能にするうえで重要なパートナーであり、ENOELの活動の主な対象は欧州の高等教育機関の図書館員コミュニティとすると述べています。

活動の主要な目標に、ユネスコ(UNESCO)によるオープン教育資源(OER)促進のための勧告の実施支援を掲げています。取り組む事項として、「能力育成」「OERを支援するポリシーの策定」「包括的で公正な質のOERの推進」「OERの持続可能なモデル構築の促進」「OERに関する国際協力の推進と強化」が挙げられています。

大学教員のオープン教育資源への認識・態度に係る調査(文献紹介)

2021年4月に公開された“Journal of Librarianship and Scholarly Communication”9巻1号(オンライン版)に、Jeffrey D. Bond氏らによる“Faculty Survey on OER: Perceptions, Behaviors, and Implications for Library Practice”と題する記事が掲載されています。

米・テキサスクリスチャン大学のMary Couts Burnett図書館が、大学でのオープン教育資源(OER)の採用を増やすために、OERへの同大学の大学教員の認識と態度について調査したものです。その調査結果からOERの普及のために図書館が考慮すべきポイントは、教員向けのOERトレーニングプログラムの確立と助成プログラムの開発であり、そのためには図書館は学内の他部署と協力する必要があると述べられています。

大学図書館向けプラットフォームにおけるカリキュラム開発支援強化の必要性(記事紹介)

学術情報流通に関連した多様な話題を提供する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing:SSP)運営のブログ“The Scholarly Kitchen”に、2021年3月31日付けで記事“Library Vendor Platforms Need a Strategic Reboot to Meet Librarian Curriculum Development Needs”が掲載されています。筆者は大学図書館向け電子コンテンツ関連企業の創設者であるDavid Parker氏です。

同記事では、教科書価格の高騰、ハイブリッドコースやオンラインコースの増加、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、カリキュラム開発における大学教員と図書館員との関わりは大きく加速したとしています。

米・SPARCが組織する“OER Discovery Working Group”、オープン教育資源(OER)の発見可能性を高めるためのメタデータのフレームワークを提案した文書を公開

2021年3月12日、米・SPARCは、米国・カナダの図書館員・情報専門職のワーキンググループが、オープン教育資源(OER)を検索で容易に発見可能とするための基準を作成したことを発表しました。

SPARCはオープンエデュケーションプログラムの一環として、最適なタグの欠如等のためOERの検索による発見が困難な状況を改善するため、米・フロリダ州立大学図書館のトーマス(Camille Thomas)氏を中心とするワーキンググループ“OER Discovery Working Group”を組織しました。ワーキンググループでは、ベストプラクティスの情報収集やメタデータ標準に関する議論・検討が進められました。

ワーキンググループは、MARC21・ダブリンコア・Schema.orgといった既存のメタデータ標準の語彙を、OERで求められるニーズに適用・翻訳した文書として“OER Metadata Rosetta Stone”を作成しGoogleドキュメント上で公開しました。OERのメタデータを、タイトル・著者・主題・ライセンスを示したURLなどの「必須」レベル、受講対象者・貢献者・編集者など情報源から確認できる場合には記述が必要な「推奨」レベル、ページ数・出版者・場所などの「任意」レベルの3種類の要素に分けて提案しています。

大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabus、ウェブサイトの更新を発表:オープン教育資源(OER)を評価するためのツールを公開

2021年2月10日、世界の大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabusが、ウェブサイトの更新を発表しました。分析のもととなるデータセットを2.0から2.5に更新しています。

教材となっている書籍や論文とシラバスの関連を可視化するGalaxyでは、これまでは16万4,000タイトルをマッピングし、3万タイトルを同時に表示させていましたが、今回の更新により、110万タイトルをマッピングし、50万タイトル表示できるようになりました。

また、新しい機能として、オープン教育資源(OER)の傾向や採用パターンを調べることができるOER Metricsが公開されました。講義での教材の採用決定のための情報源や、著者・出版社・助成機関による投資先の決定に資することが期待されています。

その他、LINK LABでは、収集したシラバスをもとに、新聞・雑誌の記事、ビデオ・ドキュメンタリー、ブログ記事といった、教材として用いられた既存とは異なる資料のリストが作成・公開されています。

SPARC Europe、2021年から2024年までの次期4年間に関する新戦略を発表

2021年1月28日、SPARC Europeは、2021年から2024年までの次期4年間に関する新戦略を発表しました。

SPARC Europeは次期4年間について、公平、多様で持続可能なオープンサイエンス・オープンエデュケーションのエコシステム開発に中心的に取り組むことを表明し、次のような項目を新戦略の目標に掲げています。

・欧州におけるオープンアクセス・オープンスカラシップ・オープンサイエンス・オープンエデュケーションに関するポリシーの確立に努め、可能な限り全体の調和を図る
・研究・教育の場面で「オープン」に向けた流れを推進する
・研究・教育リソースが広く公開・共有されることを願う全ての人がより良い方法で実現できるように、「オープン」の利益が公平に甘受されるように努める
・オープンリサーチ、オープンエデュケーションの成果公開において多様性を促進する
・オープンリサーチの報酬とインセンティブのあり方を再考し、公的資金の助成を受けた研究の影響力を向上させる
・「オープン」を支えるインフラストラクチャーやサービスのエコシステムの持続を支援する

ページ