オープン教育資源

フィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede”、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言を公開

2020年1月9日、オープンサイエンスの推進に関するフィンランド研究コミュニティの共同体“Avoin tiede(Open Science)”が、2020年から2025年までのオープンサイエンス・オープンリサーチに関する共通の方向性を提示した宣言として、“Avoimen tieteen ja tutkimuksen julistus 2020-2025(Declaration for Open Science and Research 2020-2025)”の公開を発表しました。

米・カリフォルニア大学ロサンゼルス(UCLA)校、日本語学習者のためのオープン教育資源として同校学生の日本語創作文芸を編集した「リレー小説集」を公開

2019年12月18日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス(UCLA)校図書館と同校のアジア言語文化学部は、同校学生による日本語創作文芸を編集した『日本語学習者による創作文芸コレクション:リレー小説集(“Collection of Creative Writing by Learners of Japanese Relay Essay”)』の公開を発表しました。

この作品は同校アジア言語文化学部のハヤシ(Asako Hayashi Takakura)講師の下で、日本語研究を専攻する3年生から4年生の学生が創作した8編の日本語文芸の編集作品です。K-12(幼稚園から高校まで)向けの教材がごく限られたものしかない日本語学習の分野において、将来の日本語学習者の活用可能な教材を提供することが、作品の制作・公開の背景として挙げられています。

『日本語学習者による創作文芸コレクション:リレー小説集』は、CC-BY-SA 4.0のライセンスが付与され、同大学の機関リポジトリeScholarshipで公開されています。

クリエイティブ・コモンズ(CC)、CCライセンス等に関する公式認定教育プログラム“CC Certificate”の手引書を米国図書館協会(ALA)と共同作成しオンライン版を公開

2019年12月6日、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons:CC)は、米国図書館協会(ALA)と共同して、CCライセンス・オープン化の実践・CCの精神等に関するCCの公式認定教育プログラム“CC Certificate”の手引書として、“Creative Commons for Educators and Librarians”を作成したことを発表しました。

作成された“Creative Commons for Educators and Librarians”はCC BYライセンスの下で刊行されています。“CC Certificate”プログラムを補完し、オープンアクセス(OA)やオープン教育資源(OER)に関する取り組みを最大限活用する手助けになる内容である、としています。

“Creative Commons for Educators and Librarians”の印刷版はALAのウェブサイトから購入が可能です。オンライン版はCCのウェブサイト上で公開されています。また、“CC Certificate”の受講の有無にかかわらず、PDF形式及びEPUB形式のファイルを自由にダウンロードすることができます。

ユネスコ、オープン教育資源(OER)の促進を目的とした勧告を採択

2019年11月25日、ユネスコの第40回総会において、オープン教育資源(OER)に関する勧告が採択されました。

世界中の学生・教員・研究者に利益をもたらす、オープンライセンスの学習・教育資源の開発と共有を支援することを目的としたもので、OERに関する支援ポリシーの策定や持続可能なモデルの構築も含まれます。

Creative Commonsのブログによると、同勧告は満場一致で採択されており、OERを推進する団体では連携し、勧告の実現を支援していくとしています。そして、これらの団体は2020年の初頭に会議を開き、各国政府を支援するためのサービス・資源・活動・コミュニケーション計画のリストを作成するとし、OERの作成・アクセス・利用・採用・再配布のための関係者の能力開発、支援政策の策定、包括的で公平な品質のOERの促進、OERの持続可能モデルの作成促進、国際協力の促進の5つの活動領域と、効果を測定するための適切な研究プログラム・ツール・指標の展開、進捗・優良事例・研究報告書の収集・発表・普及、OERの有効性・長期的な財務的な効果の監視・評価のための戦略、の3つの監視・広報活動をあげています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンエデュケーションに関する声明を発表

2019年11月14日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、オープンエデュケーション(open education)に関する声明を発表しています。

CARLは、大学の使命は知識を創造し広める事であり、すべての人がアクセスできるオープンな学術システムは、地球上のあらゆる地域の人間の生活に良い影響を与える確実な方法を提供し、さらには、あらゆる形態の学術情報を広く精査のためにオープンにすることは、質を高め、説明責任を拡大し、連携を促進すると信じているとし、そのことは、より高い可視性と効果をもたらすとしています。

そして、オープンな教育の実践は、教育への障害を減らし、教育と学習の改善のための技術を改善し、高品質な教育体験をもたらすことができるため、CARLの上記の原則に沿ったものであるとしています。

CARL Issues Statement on Open Education(CARL, 2019/11/14)
http://www.carl-abrc.ca/news/statement-on-open-education/

米国学校図書館員協会(AASL)、オープン教育資源(OER)の作成・選定を行なう学校図書館員を支援するためのツールキットを公表

2019年11月8日、米国図書館協会(ALA)は、米国学校図書館員協会(AASL)が、学校・学区等のためにオープン教育資源(OER)の作成・選定を行なう学校図書館員を支援することを目的とした“Open Educational Resources (OER) Toolkit”の公表を発表しました。

同ツールキットは、新しい学校図書館基準である『学習者、学校図書館員、学校図書館のための全国学校図書館基準』(National School Library Standards for Learners, School Librarians and School Libraries)に基づいて構成されているため、潜在的な役割や責任、機会などを明確に把握することができると説明されています。

ツールキットの「ペルソナ」を利用することで、学区のOERの実施目標を達成するために学校図書館員がどのように教員・管理職、その他利害関係者と交流・協力すればよいか理解できるとしています。

米・SPARC、北米のオープン教育資源(OER)の現状に関する報告書の2018-2019年版を公開

2019年9月30日、米・SPARCが、オープン教育資源(OER)に関する情報の共有・発見プラットフォーム“Connect OER”による、北米の加盟機関132機関のOERの現状を調査した報告書“Connect OER Annual Report”の2018-2019年版を公開しました。

SPARC Releases Connect OER Annual Report for 2018-2019(SPARC,2019/9/30)
https://sparcopen.org/news/2019/sparc-releases-connect-oer-annual-report-for-2018-2019/

オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを用いた機関リポジトリサービス開発プロジェクトが米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の研究助成を獲得

2019年7月26日、米・ペンシルバニア大学図書館コンソーシアム(PALCI)は、米・インディアナ州の研究図書館ネットワーク(PALNI)と連携して進めている機関リポジトリサービス開発プロジェクト“Scaling Up a Collaborative Consortial Institutional Repository”が米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から研究助成を獲得したことを発表しました。同プロジェクトへはIMLSから17万2,172ドル(2019年度)の助成が行われます。

この研究プロジェクトは、基盤となるインフラストラクチャー・ホスティング・管理コストを機関間で共有するために必要な機能等を構築しつつ、各館が独自に利用・カスタマイズ・ブランディングできるようなコンソーシアム規模での機関リポジトリサービスの実現を目指すものです。プロジェクト参加館は一元的な共同リポジトリインフラストラクチャーの実現に必要な機能と構成オプションを開発するため、オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを調整する作業を行います。開発当初はオープン教育資源(OER)と電子学位論文(ETD)への支援に重点が置かれる予定です。

米・Open Textbook Network及びCollaborative Knowledge Foundation、オープン・テキストブック作成のためのプラットフォーム構築事業を実施

2019年7月1日、米・ミネソタ大学を中心とする、オープン・テキストブックの高等教育での活用を進めるコミュニティOpen Textbook Network(OTN)が、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けて、オープン・テキストブック作成のためのプラットフォーム構築事業を実施することが発表されています。

この事業は、学術コミュニケーションのオープンな基盤の構築を目指す米国の団体Collaborative Knowledge Foundation(Coko)と連携して実施するもので、Cokoのオープンソースのソフトウェア“Editoria”が用いられます。執筆を支援する機能のほか、教員、図書館員、編集者、査読者等が協同して作業を進めるための機能を持つものになるとしています。

E2150 - Asia OA Meeting 2019<報告>

梅雨の時節となり,筆者が勤務する大学構内でも色とりどりの傘が行き交う様をよく見る。相合傘でしのぐ学生たちをほほえましく思う傍ら,最近では傘からオープンサイエンスを連想することも多くなった。

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