COAR(オープンアクセスリポジトリ連合)

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、“Notify Project”を開始:他のサービスからのレビューや推薦をリポジトリ等に蓄積された研究成果と結びつける

2021年2月5日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、新しいプロジェクト“Notify: The Repositories and Services Interoperability Project”の開始を発表しました。

COARの次世代リポジトリイニシアチブのこれまでの活動等を踏まえたプロジェクトであり、他のサービスにおけるレビューや推薦(endorsement)を、プレプリントサーバーやアーカイブ、リポジトリに蓄積されている研究成果と結びつける、標準的かつ相互運用可能なアプローチを構築することを目的としています。

COAR Launches the “Notify Project”(COAR, 2021/2/5)
https://www.coar-repositories.org/news-updates/coar-launches-the-notify-project/

米・Educopia Institute等のプロジェクト“Next Generation Library Publishing”、学術情報流通に関わるオープンソースのツールやサービスをカタログ化した“SComCat”を公開

2021年1月26日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、学術情報流通に関わるオープンソースのツールやサービスをカタログ化したウェブサイト“Scholarly Communication Technology Catalogue(SComCat)”が公開されたことを発表しました。

SComCatは、Educopia Instituteを中心としたオープンソースの出版インフラの開発・統合プロジェクト“Next Generation Library Publishing”の一環として、プロジェクトパートナーであるオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)や、デジタル分野の高等教育・研究等に関するコンサルタント会社Antleaf社が共同開発しました。学術情報流通に関わるオープンソースのソフトウェアと主要な運用中のサービスを含む情報技術をカタログ化し、ナレッジベースとして提供しています。開発の目的については、これらの情報技術の機能、組織モデル、依存関係、標準規格の採用状況、普及状況などの概要を提供し、ユーザーの意思決定の支援を行うことである、と説明しています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」の日本語訳を公開

2020年12月14日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)により10月8日に公開されたペーパー“COAR Community Framework for Good Practices in Repositories”の日本語訳「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」を公開したことを発表しました。

日本語訳はJPCOARの機関リポジトリからダウンロードでき、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYで利用可能です。

お知らせ(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/
※2020年12月14日付で、「「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」日本語訳を公開しました」と掲載されています。

プレプリントサービスAfricArXiv、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)等とアフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的としたパートナーシップ協定を締結

2020年11月19日、アフリカ諸国の多様な科学分野の学術成果の共有を目的としたプレプリントサービスAfricArXivは、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)及び非営利団体Training Centre in Communication(TCC Africa)と、アフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的とするパートナーシップ協定を締結したことを発表しました。

同パートナーシップ協定は、情報共有・機能開発・アドボカシー活動を通して、アフリカにおける書誌多様性(Bibliodiversity)を促進すること、AfricArXivが国際的なプレプリント・リポジトリサービスのネットワークの中で、ベストプラクティスや次世代のリポジトリ機能に関する議論へ参加できるようにすることを目的として締結されました。

TCC Africaは、学術情報流通・科学コミュニケーションに関するスキルの獲得を支援するアフリカで初めての組織です。2006年にケニアで非営利団体として設立され、Executive DirectorのJoy Owango氏はAfricArXivの諮問委員会のメンバーとなっています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)らリポジトリのコミュニティ、FAIRsharingが公開したデータリポジトリの要件について懸念を表明

2020年11月24日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、FAIRsharingが公開した”Data Repository Selection: Criteria That Matter”で記されているデータリポジトリの要件について、リポジトリのコミュニティで懸念があがっていることを発表しました。FAIRsharingは出版者や学術情報流通に関する団体から構成されるコミュニティであり、2020年10月13日にデータリポジトリの識別と選択に関する基準を提案する文書を”Data Repository Selection: Criteria That Matter”として公開しています。

リポジトリの要件が厳しくなると、リソースが潤沢なわずかなリポジトリしか準拠できなくなるというリスクがあることが述べられています。現在、ほとんどのデータリポジトリは文書で示されている基準を満たしていないとしています。もし、出版社によって実装されると、少ない組織にリポジトリのサービスが集中することによって、オープンアクセスに悪影響が及ぼされ、アクセスへの格差が発生することなどが指摘されています。

【イベント】第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」(12/18・オンライン)

2020年12月18日、第2回SPARC Japanセミナー2020「プレプリントは学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのか?」がオンライン開催されます。

新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としてますます加速する、多様なプラットフォームによるプレプリント公開の最新動向や目的を共有することによって、プレプリントの方向性を展望する機会として開催されます。特にオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)による『Bibliodiversity(書誌多様性)の形成に向けた行動の呼びかけ』で学術情報流通における多様性の障壁として挙げられた4項目を論点として、学術情報流通の多様性をどこまで実現できるのかなどについて議論が行われます。

参加費は無料ですが事前申込が必要です。主な内容は以下のとおりです。

・開会挨拶/概要説明
 矢吹命大氏(横浜国立大学大学戦略情報分析室)

・機関リポジトリによるプレプリント公開
 河合将志氏(国立情報学研究所 / オープンサイエンス基盤研究センター)

・研究成果公開のグローバルスタンダードに向けた筑波大学の取り組み
 森本行人氏(筑波大学URA研究戦略推進室)

E2324 - Asia OA Meeting 2020<報告>

2020年9月9日から16日にかけて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が組織するAsia OA Meeting 2020 “Building a Sustainable, Asian Knowledge Commons for Open Science Era”が開催された。Asia OA Meetingはアジア各国によるオープンアクセス(OA)およびオープンサイエンスに関する情報共有を支援する国際会議である(E2150ほか参照)。今回の会議は韓国科学技術情報研究院(KISTI)の主催であり,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,オンラインでの開催となった。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jisc、OAリポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表

2020年10月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jiscは、共同で、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表しました。

同ロードマップは、COARがOpenDOARの参加を得て招集したワーキンググループにおいて、国際的なリポジトリのレジストリの長期的な持続可能性とコミュニティガバナンスを保証するために必要な方法を調査し、多くの提案を行った後に策定されたものです。

今後12か月間のサービスや機能拡張のための手順を示しているほか、コミュニティガバナンスや資金面といった持続可能性に関する内容も含まれています。

COARとJiscではこれらの提案をOpenDOARで実装するために協力することで合意したとしています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリのベストプラクティスのフレームワークを公開

2020年10月8日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリのベストプラクティスのフレームワークを公開したことを発表しました。

このフレームワークは、適用可能で達成可能なグッドプラクティスに基づいて、リポジトリの運用の評価・改善の支援を行うことが目的であるとしています。現在までに様々なフレームワークや評価基準が開発されてきましたが、それらは特定の地域や特定の種別のリポジトリについてのものであったことを指摘しています。このフレームワークはグローバルかつ多次元であり、異なる種別のリポジトリ、様々な地理的、主題のコンテキストで適用可能なベストプラクティスを評価するために、関連する基準がまとまっています。

このフレームワークは、COARのリポジトリ評価ワーキンググループ(Repository Assessment Working Group)によって作成されました。その後、COARのコミュニティや関連するネットワークに共有され、世界中のリポジトリ管理者からフィードバックを受け付けました。これらのフィードバックは、公開されたフレームワークに反映されています。

Asia OA Meeting 2020はオンラインで開催

2020年9月9日から9月16日まで、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)の主催により、Asia OA Meeting 2020がオンラインで開催されます。

9月9日から9月15日のイベント1は、Asia OA Meeting 2020のウェブサイトで実施され、参加申込は不要です。9月15日のイベント2および9月16日のイベント3は、Zoomを用いて実施され、事前に申込が必要です。

Asia OA Meeting 2020
https://2020korea.asiaoa.org/

参考:
E2150 - Asia OA Meeting 2019<報告>
カレントアウェアネス-E No.371 2019.06.27
https://current.ndl.go.jp/e2150

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