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E2301 - オープンな画像の利活用を開拓するIIIF Curation Platform

IIIF(E1989参照)はライブラリやミュージアムにおける画像配信形式として,ここ数年の間に国際的にも急速に普及が進んだ技術である。画像配信形式をIIIFで共通化できれば,画像の公開や閲覧に必要なソフトウェアを共通化でき,利活用に伴う学習コストも低下することが期待できる。しかしIIIFがもともと画像提供者側の問題意識から提案されたこともあり,現在のIIIF仕様は提供者側のニーズに焦点を合わせており,利用者側のニーズを反映しているとは言えない。このギャップに着目し,IIIF画像の新たな利活用を開拓するのが本稿で紹介するIIIF Curation Platform (ICP)の目標である。

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、江戸マップβ版に機能追加を実施:個別地名ページの作成・IIIF Curation Viewer Embeddedの機能活用

2020年9月1日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、試験公開中の江戸マップβ版に機能追加を行ったことを発表しました。

今回の機能追加によって、江戸マップβ版に個別の地名ページが作成されています。また、IIIF Curation ViewerをベースとしたWebページ埋め込み型のIIIFビューワであるIIIF Curation Viewer Embeddedの機能を地図表示に活用することで、国立国会図書館が公開する「江戸切絵図」を同一ページで確認可能となっています。

ニュース(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/news/
※2020年9月1日付けのニュースに「江戸マップβ版の地名について、個別地名ページを作成しました。また地図表示にIIIF Curation Viewer Embeddedを活用し、国立国会図書館の「江戸切絵図」を同一ページで確認できるようにしました。」とあります。

江戸マップβ版
http://codh.rois.ac.jp/edo-maps/

九州大学附属図書館、図書館・博物館・文書館の連携展示「九州大学のコレクション ―大学創設期のアジア学術交流と古地図 ―」を開催

2020年9月1日から、九州大学附属図書館が、同大学の図書館・博物館・文書館による連携展示「九州大学のコレクション ―大学創設期のアジア学術交流と古地図 ―」を開催しています。

同大学主催の国際イベント“Kyushu University Asia Week 2020”の一環として実施されている記念デジタル展示であり、同大学創設期の研究者の収集資料の紹介や、アジアとの学術交流の様子、同大学が所蔵するアジアの古地図のデジタル画像等が公開されています。

図書館・博物館・文書館の連携展示「九州大学のコレクション ―大学創設期のアジア学術交流と古地図 ―」(九州大学附属図書館, 2020/9/2)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/events/35638

東京大学総合図書館、公開済の「ピラネージ画像データベース」に検索機能・画像に関するデータ等を追加した「拡張版」を公開

2020年7月22日、東京大学総合図書館は、2019年9月にリニューアル公開済の同館所蔵貴重図書コレクション『ピラネージ版画集』をデジタル化した「ピラネージ画像データベース」について、検索機能・画像に関するデータ等を追加した拡張版を公開したことを発表しました。

「ピラネージ画像データベース」のオリジナル版は、1999年度から2003年度に実施された特別推進研究(COE)「象形文化の継承と創成に関する研究」により構築・公開されました。2019年9月に、東京大学総合図書館がこれを引き継いで、システム運用上の問題から公開が停止していた同データベースについて、画像とメタデータのみ提供する「シンプル版」として公開しました。その後、COEの当時の従事者から協力を得たことにより、オリジナル版の公開当初に提供されていた機能を全て搭載した「拡張版」公開が可能になった、としています。

米・ネバダ大学リノ校図書館、1870年から1988年までに作成されたネバダ州の土地測量図約3,000点をデジタルアーカイブコレクションに追加

2020年7月13日、米国のネバダ大学リノ校は、1870年から1988年までに作成されたネバダ州の土地測量図(plat map)約3,000点を同校図書館がデジタルアーカイブコレクションに追加したことを発表しました。

同館の追加した土地測量図は大半が1930年以前に作成されたものであり、同州の土地区画整理のための土地測量士による手書き・着色の跡が保存されています。同校のお知らせでは、ネバダ州の歴史とともに地図製作の技術の記録された貴重な資料群であることが紹介されています。同校の図書館は資料群のデジタルアーカイブへの追加にあたって、各土地測量図のメタデータの充実を図り、ユーザーは測量区画や測量士等による検索フィルターの利用が可能となっています。

これらの土地測量図は、同館デジタルアーカイブ内のネバダ州公有地管理局の地図類を収録したコレクション“State Land Office Maps”で利用できます。

米・ブルックリン歴史協会、デジタル化した地図資料の新しいポータルを公開:ニューヨーク市等の地図約1,500点を収録

2020年7月16日、米国のブルックリン歴史学会が、デジタル化した地図資料の新しいポータルを公開しました。

同ポータルでは、ニューヨーク市、ロングアイランド、ニューイングランド等の1562年から2015年の間に作成された地図約1,500点を閲覧できます。コレクションには、政治や、交通、文化に関する地図、測量図、絵地図、地形図、海図をはじめとした多様な種類の地図があります。

個人利用あるいは研究、非営利、営利目的で地図画像の二次利用を希望する場合は、フォームからの申し込みが必要です。営利目的の場合は、利用料金が課されます。

Start Exploring with the BHS Map Portal(Brooklyn Historical Society, 2020/7/16)
https://www.brooklynhistory.org/photos-of-the-week/start-exploring/

米・エモリー大学の研究チーム、ジョージア州の大西洋岸約100マイルの生態系・歴史等を参照可能なオンラインリソース“Georgia Coast Atlas”を公開

2020年7月9日、米国のエモリー大学は、ジョージア州大西洋岸の100マイルに及ぶ海岸と防波島における活発な生態系・歴史等を参照可能なオンラインリソースとして、“Georgia Coast Atlas”が利用可能であることを発表しました。

“Georgia Coast Atlas”は同大学の環境科学部とデジタルスカラシップセンターの共同プロジェクトによって構築されました。同大学の学生・教員が作成した同地域のドローンによる空撮映像や、収集された歴史的エピソード、注釈付きの地図などで構成され、現在も継続して収録コンテンツの拡大が進められています。

同大学は、研究・フィールドワーク・情報技術を融合し、自然科学と人文科学の協働による、研究者・一般市民向けの前例のないリソースを構築した、としています。

神戸市、大丸須磨店内に開設する神戸市立名谷図書館のイメージパース(完成予想イメージ)を発表

2020年6月24日、神戸市が、2021年3月末に市営地下鉄名谷駅前の大丸須磨店内での開館を予定している、神戸市立名谷図書館のイメージパース(完成予想イメージ)を発表しました。

大丸須磨店内を回遊する中で、自然と図書館へ誘われるような、フロア内に一体感のある空間づくりを目指すとしており、館内インテリアには木材を多用するとともに、他テナントに面した壁面はガラス張りにし、開放感が感じられるような内装となるよう設計協議を行っていると説明されています。

面積は約1,300平方メートル、蔵書数は開館時に約5万冊(うち、児童書約1万5千冊)となっており、飲食可能なキッズコーナーを含む親子(幼児・児童)のためのスペース、ブース席やグループ学習席等がある読書や学習のためのスペース、飲食可能でゆったり過ごせる新聞コーナーといったスペースが設けられます。

京都大学図書館機構、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて京都大学総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開

2020年6月17日、京都大学図書館機構が、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにおいて京都大学総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開しました。

「壺切御剣図」は、立太子の儀式の際、歴代の天皇から皇太子に継承されてきた護り刀を描いたもので、総合博物館所蔵「勧修寺家文書」に含まれます。

「蝦夷嶋地図」は、蝦夷地調査を行なった秦檍丸(はた あわぎまろ 1760年-1808年)が描いた北海道の古地図です。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館所蔵「壺切御剣図」「蝦夷嶋地図」を公開しました(京都大学図書館機構,2020/6/17)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1386042

[壺切御剣図](京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00031711

国際パブリックヒストリー連盟(IFPH)、世界各国の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みをGoogleマップへマッピングするプロジェクトを実施中

2020年4月24日、パブリックヒストリー研究者の世界的なネットワークの構築・発展等に取り組む国際パブリックヒストリー連盟(International Federation for Public History:IFPH)は、世界各国の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みのマッピングプロジェクトを実施していることを発表しました。

IFPHのプロジェクトは、多様な手段で若年層への歴史の伝達等の活動を行う米国のイニシアチブ“Made By Us”とともに取り組まれています。Made By USが実施していた米国内の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みにIFPHが参加したことで、米国外も含めた国際的な規模へと収集範囲が拡大しました。

プロジェクトが収集した世界各国の取り組みは、Googleマップにマッピングされ、マップ上のピンをクリックすると該当する取り組みのリンク・収集組織・概要等が表示されます。また、専用のGoogleフォームからマップに掲載されていない取り組みをプロジェクト宛に投稿することもできます。

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