研究データ

E2329 - 研究支援における社会的相互運用性に関するOCLCの報告書

米国の研究大学は高度に分散化され絶えず変化する機関であり,独立性の高い様々な業種の関係者が存在する。こうした環境は種々の課題を生み出し,課題を解決するためには,協力と相互理解を促進する個人や組織間の関係構築と維持,つまり社会的相互運用性が必要である。このことは研究支援に携わる関係者にとって,特に重要である。

E2328 - 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト

2020年8月,米国国立農学図書館(NAL)と米国のメリーランド大学情報学部との協働で実施したデータレスキュープロジェクトの報告書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が同大学の機関リポジトリで公開された。同プロジェクトは,退職する研究者や閉鎖される研究室のデータや書類を迅速に評価する試験的プロセスの開発を目的としたものであり,データレスキュー実践のガイドである“Data Rescue Processing Guide: A Practical Guide to Processing Preservation-Ready Data From Research Data Collection”を作成している。報告書ではガイドの作成プロセスや実際のデータレスキューの評価,今後の展望について報告している。以下では,どのような視点でガイドを作成し,ガイドを用いてどのような処理を行ったのかに着目して報告内容を紹介する。

米・Ithaka S+R、米国の高等教育機関における研究データサービスに関する調査報告書を公開

2020年11月18日、米・Ithaka S+Rは、米国の高等教育機関における研究データサービスに関する調査報告書“Research Data Services in US Higher Education”を公開しました。

Ithaka S+Rの同日付けブログ記事では、調査の背景と報告書の内容を紹介しています。記事によれば、同報告書は120の大学での研究データサービスを対象とした大規模調査の成果であり、図書館とIT部門の役割、統計に関するコンサルティングサービスの重要性、医学部への研究データサービスの集中、社会科学・ビジネス・人文科学に焦点を当てたサービスの不足に関する内容を含んでいます。

Counting Research Data Services(Ithaka S+R, 2020/11/18)
https://sr.ithaka.org/blog/counting-research-data-services/

研究の透明性の自動評価手法の提案と生物医学分野への適用(文献紹介)

プレプリントサーバbioRxivに2020年10月30日付で、米・スタンフォード大学のStylianos Serghiou氏らの研究グループによる論文“Assessment of transparency indicators across the biomedical literature: how open is open?”が掲載されています。

オープンリサーチ、透明性の高い研究実践、及びそれらのモニタリングの重要性はますます高まっていますが、毎週数万件単位の論文が新たに発表される生物医学分野では、これを手動で行うことは現実的ではありません。著者らの研究グループは、統計分析ソフトウェアRを活用した自然言語処理によって、「データの共有」「コードの共有」「利益相反の開示」「研究助成元の開示」「研究プロトコルの登録」の研究の透明性の測定に必要な5指標を同定するオープンソースの自動化手法を開発し、PubMed Centralに収録されたオープンアクセス(OA)論文約275万件に適用しました。

JST-STMジョイントセミナー「学術出版における変革:研究データ」の講演資料が公開される

2020年10月27日に開催された、JST-STMジョイントセミナー「学術出版における変革:研究データ」の講演資料が、11月12日に公開されました。

同セミナーで行われた以下の講演について、資料が掲載されています。

・Open science and the PID Graph
Matthew Buys氏(DataCite Executive Director)
※試訳が付いています。

・A chemistry perspective on research data
Richard Kidd氏(Royal Society of Chemistry)
※試訳が付いています。

・Trends in the International STM Publishing Industry and the importance of Research Data
Ian Moss氏(STM Chief Executive Officer)

【イベント】研究データ利活用協議会(RDUF)総会・公開シンポジウム(12/2・オンライン)

2020年12月2日、「研究データ利活用協議会(RDUF)総会・公開シンポジウム」がオンラインで開催されます。

RDUF会員を対象とした総会が行われた後、研究データ利活用の発展に資することを目的に公開シンポジウムが開催されます。同シンポジウムでは、RDUFの活動の紹介のほか、リサーチデータサイテーション小委員会、ジャパン・データリポジトリ・ネットワーク小委員会、研究データライセンス小委員会による活動報告や、小委員会ごとのブレイクアウトセッションが行われる予定です。

公開シンポジウムへの参加費は無料で、定員は300人(要事前申込・定員に達し次第締切)です。

イベント(RDUF)
https://japanlinkcenter.org/rduf/events/index.html

国立情報学研究所(NII)、研究データを含めた幅広い分野の研究リソースを検索できる「CiNii Research プレ版」を公開

2020年11月6日、国立情報学研究所(NII)は、同研究所のオープンサイエンス基盤研究センター(RCOS)が、幅広い分野の研究リソースを検索できる統合基盤として、「CiNii Research プレ版」を公開したと発表しています。実運用へ向けた動作確認を兼ねた先行公開と位置付けられています。

研究情報を探索する研究者、書誌や学術情報を扱う図書館員、学術調査を行う組織の担当者などが利用するサービスを目指しており、大学や研究機関が機関リポジトリで公開している研究データ・学術論文・書誌情報・研究プロジェクト情報等といった2,000万件以上の「研究リソース」を横断的に検索することができます。

内部データはDOI等の識別子を介して情報学的な手法で統合され、利用者は多様なリソースに素早くシームレスにアクセスできるようになっており、また、研究情報を芋づる式に収集できる「ディープサーチ」を行うことも可能なため、オープン化やその利活用が近年進んでいる研究データを、研究分野にとらわれずに探索することができることから、データ駆動型科学や学際領域の研究への貢献が期待されるとしています。

今後、さらなる機能追加やデータの追加、内部情報の高度化を実施し、2021年以降に本番公開することが予定されています。

韓国科学技術情報院(KISTI)、科学技術情報を提供するサービスNDSLのScienceONへの統合を発表

2020年11月2日、韓国科学技術情報院(KISTI)が、論文・特許・報告書等といった科学技術情報を提供するサービスNDSL(National Digital Science Library)を、科学技術情報プラットフォームScienceONに統合すると発表しました。

NDSLの30以上の機能とサービスを利用者のニーズに従って分類して提供するとしており、今回の統合により、ScienceON上で、NDSLが提供している科学技術情報や、国のR&D情報、研究データ、情報分析サービス等を一緒に活用できるようになります。

また、MyON機能を通じて、科学技術情報インフラを個人にあわせてカスタマイズして利用できる環境を提供するほか、オンラインセミナー用のツールと連携し非対面コミュニケーションと研究活動を支援するとしています。

さらに、今回の統合に合わせて、ScienceONの主要サービスをモバイル環境でも利用できるようにしています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、研究者向けの研究データ管理に関する教材「研究者のための研究データマネジメント」を公開

2020年10月30日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、研究者向けの研究データ管理(RDM)に関する教材「研究者のための研究データマネジメント」を公開したことを発表しました。

同教材は、JPCOARの研究データ作業部会によって作成されました。「RDMトレーニングツール」「研究データ管理サービスの設計と実践」に続く、JPCOARのRDMに関する第3弾の教材に位置づけられています。研究支援者としての目線から、大学や研究機関等の研究者向けに作成された教材集であり、研究データ管理の場面に応じた12のテーマ別に、研究者自身の必要な知識の習得、環境やニーズに応じた加工による研究支援者のRDMサービスの提供を想定した内容です。

教材「研究者のための研究データマネジメント」の公開(JPCOAR,2020/10/30)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=141#_href_549

米・アリゾナ大学図書館、研究データリポジトリ“UA Research Data Repository”を公開

2020年10月29日、米国のアリゾナ大学図書館は、同館が中心となって開発し、提供を開始した研究データリポジトリ“UA Research Data Repository(ReDATA)”に関する記事を掲載しました。

“ReDATA”は、同大学に所属する研究者により作成されたあらゆるタイプのデータを蓄積し、共有する研究データリポジトリです。

記事の中では、情報アクセス・共有の障壁を減らすという同館のミッションに沿うものであり、研究成果の影響の把握も行えること等が述べられています。また、同リポジトリで公開されたデータにはDOIが付与されます。

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