研究データ

オーストリア・ウィーン工科大学らが開発に携わるデータ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”(記事紹介)

オーストリア・ウィーン工科大学(TU Wien)のウェブサイトに、2021年4月29日付けでニュース記事“TU Wien presents machine-actionable DMP tool at RDA plenary meeting”が掲載されています。

2021年4月に開催された研究データ同盟第17回総会において、TU WienのZeno Casellato氏が、データ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”の開発進捗状況を発表したことを紹介する内容です。“DAMAP”は“FAIR Data Austria”プロジェクトにおいてTU Wien及びオーストリア・グラーツ工科大学が開発に携わっているツールであり、開発に当たってScience Europeの「研究データ管理の国際的な調整に関する実践ガイド」を参考にしています。

DataCite、データ管理計画(DMP)のための永続的識別子“DMP-IDs”を開始

DataCiteは、2021年4月7日付けのブログ記事において、データ管理計画(DMP)のための永続的識別子(PID)である“DMP-IDs”の開始を発表しています。同日から、DataCiteのメンバーは、DataCite のDOI作成・メタデータ登録サービスである“Metadata Store(MDS)API”及び“Fabrica”を用いてDMPに“DMP-IDs”を割り当てることが可能になった、としています。

米国科学財団(NSF)から助成を受けたプロジェクト“DMP Roadmap: Making Data Management Plans Actionable”の一部として、DataCiteは、米・カリフォルニア電子図書館(CDL)のカリフォルニア大学キュレーションセンター(UC3)及びUC3のサービスである“DMPTool”と共に“DMP-IDs”の検討を進めていました。

内閣府、「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ第2フェーズ報告書」を公開

2021年3月付で、内閣府の「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会」は、「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ第2フェーズ報告書」を公表しました。

同検討会に設置された「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ」は、2019年10月に報告書(第1フェーズ)を取りまとめています。2021年3月に公開された本報告書では、研究データ基盤の管理・利活用に関する追加的な考え方や方策が示されています。

国立情報学研究所(NII)と理化学研究所、連携・協力に関する協定を締結

2021年4月13日、国立情報学研究所(NII)と理化学研究所(理研)は、相互の研究開発能力と人材を活かした連携・協力に関する協定を締結しました。

NIIが構築してきた共通基盤を、理研が実際の研究活動で活用し、研究現場からのフィードバックを受け、共同で基盤の拡充や運用の改善を進めることを目的としています。

連携内容は、下記の通りです。

①データプラットフォームの開発および運用、オープンサイエンスの推進、データ駆動型研究の推進、ならびに情報学に関わる共同研究等の研究協力
② ①に関わる地域連携や国際連携の相互支援
③ ①に関わる人材交流や人材育成の促進
④ ①に関わる研究施設及び設備の相互利用
⑤その他本協定の目的を達成するために両機関が必要と認める事項

こうした取り組みが、多くの研究分野や研究機関のモデルとなり、日本全体の研究環境の改善と研究力の強化に繋がることを期待しているとのことです。

米国大学協会(AAU)・公立ランドグラント大学協会(APLU)、「研究データへのパブリックアクセスを加速するためのガイド」を公開

2021年4月15日、米国大学協会(AAU)・公立ランドグラント大学協会(APLU)は、「研究データへのパブリックアクセスを加速するためのガイド」の公開を発表しました。

本ガイドは、各機関における研究データ共有システムの開発・推進支援を目的として作成されました。研究データへのアクセス改善のため各機関が採用できる行動、アクセスを容易にするために求められるインフラや支援、研究データ・研究成果の共有に関する各機関の取組事例といった情報が含まれています。

本ガイドの最後には、ガイド内で示された推奨事項を踏まえた一連の質問(全17問)のリスト“Essential Questions”が収録されています。

カナダ・Portageの運営がNDRIOに移管される

2021年4月1日、Portageは、国内事務局を含むPortageの運営がNew Digital Research Infrastructure Organization (NDRIO)に移管されたことを発表しました。

Portageは、カナダ研究図書館協会(CARL)が2015年に立ち上げた研究データ管理(RDM)に関するプロジェクトです。また、NDRIOは、140を超えるカナダの大学・研究機関等が参加する非営利団体です。2019年に設立されたNDRIOは、カナダのイノベーション・科学経済開発省から資金提供を受け、カナダのデジタル研究基盤整備に取り組んでいます。

Portageの運営は、引き続きカナダ全土にメンバーを配置した分散型モデルにより行われるとあります。NDRIOのCEOであるNizar Ladak氏は、Portageの移管を歓迎するとともに、(Portageが行っている)RDMに関する活動について、その進展と、デジタル研究基盤に関する他の活動との調和により研究者に利益をもたらすことを期待すると述べています。

DataCiteメタデータスキーマver.4.4が公開:データセット以外のリソースにも対応

2021年3月31日、研究データの共有と活用の向上にむけて活動を行っている国際コンソーシアムDataCiteが、DataCiteメタデータスキーマver.4.4を公開しました。

新しいスキーマでは、DataCiteのDOIを付与されたリソースの種類に関する統計から、データセット以外のリソースの記述にスキーマが使われている傾向があることがわかったことから、そのような記述が容易になるように改訂されました。

DataCiteの説明によると、新しいバージョンでは、リソースの識別においてテキストベースの成果により対応できるように、プロパティ(Property)の“resourceTypeGeneral”が拡張されており、値(Value)には、新たに生まれた“ComputationalNotebook”といったものも含まれるとしています。また、テキストベースの学術成果を詳細に記述できるようにもなっており、登録されているリソースに関する情報(論文・会議報告・書籍など)の含め方に関して、新しくプロパティ“relatedItem”やサブプロパティが設定されており、引用の記述や構造化された方法でタイトル・巻号・頁といった情報を追加することが可能となった等と説明されています。

秩父宮記念スポーツ博物館・図書館、「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館資料収集方針」を策定

2021年4月2日、秩父宮記念スポーツ博物館・図書館が、「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館資料収集方針」(3月30日付)を策定したと発表しています。

2019年10月に設置された「資料の価値づけ及び収集方針策定等検討ワーキンググループ」が2020年12月23日に提出した最終報告書を踏まえ館内で検討し策定されたものです。

指針では、同館において収集する「スポーツ資料」は、日本のスポーツに関し、①日本におけるスポーツ及び競技の発展、また、②日本におけるスポーツと社会とのつながりやスポーツ文化の拡がりを示す、日本のスポーツ研究(スポーツ史及びスポーツ科学、体育・スポーツ教育など)及び競技の理解のために欠くことができないものであり、これまでのコレクションの継続を図るとともに、特に散逸等のおそれが高く、国において保全する必要のあるものを対象とするとしており、以下の4つのテーマを掲げています。

(1)スポーツイベント: 日本のスポーツ史上の画期となる顕著な大会・事象
(2)競技: 伝統的な身体文化と近代スポーツ受容後の競技の発展を示すもの
(3)人物: 日本のスポーツ史上注目される顕著な個人
(4)デジタル情報: 上記(1)~(3)を包含する要素

CiNii Researchが本公開

2021年4月1日、CiNii Researchの本公開が発表されました。

本公開に合わせ、以下の機能が追加されたとしています。

・API機能(OpenURL、RDF)
・詳細検索
・OR、NOT、フレーズ、前方一致検索

CiNii Researchの本公開について(国立情報学研究所学術コンテンツサービスサポート,2021/4/1)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/cir/20210401

CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/ja

参考:
E2367 - 新しい学術情報検索基盤「CiNii Research」プレ版について
カレントアウェアネス-E No.410 2021.03.25
https://current.ndl.go.jp/e2367

国立大学図書館協会、「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」を公開

2021年3月26日、国立大学図書館協会のオープンアクセス委員会は、「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」を作成・公開したことを発表しました。

同協会会員館や関連団体における、オープンサイエンスや研究データ管理・公開に関する取組事例がまとめられています。

お知らせ(国立大学図書館協会)
https://www.janul.jp/ja/news
※2021年3月26日付で、「「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」(オープンアクセス委員会)を公表しました」と掲載されています。

「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」(オープンアクセス委員会)を公表しました(国立大学図書館協会)
https://www.janul.jp/ja/news/20210326

ページ