人工知能

米・アレン人工知能研究所(AI2)・米国国立医学図書館(NLM)等の研究組織が共同して新型コロナウイルスに関する機械可読の研究データセット“CORD-19”を公開する

2020年3月16日、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)は、アレン人工知能研究所(Allen Institute for AI:AI2)・Facebook創設者ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏と夫人のチャン(Priscilla Chan)氏による慈善団体チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)・ジョージタウン大学のCenter for Security and Emerging Technology(CSET)・Microsoft社・米国国立医学図書館(NLM)が共同して、新型コロナウイルスに関する研究データセット“COVID-19 Open Research Dataset(CORD-19)”を公開したことを発表しました。

船橋市西図書館(千葉県)、画像解析AIによる蔵書点検システムを試験導入

2020年3月12日、京セラコミュニケーションシステム株式会社は、同社が提供する公共図書館システム「ELCIELO」と画像解析AIを組み合わせた「AI蔵書点検システム」が、同日から千葉県の船橋市西図書館において試験導入されると発表しました。

公民館図書室における蔵書点検業務の負荷軽減・効率化を目指して、同館に「AI蔵書点検システム」の環境を構築するものです。

タブレット端末による手動撮影に加え、特殊小型ドローンの自動飛行により、図書館の書架一面を撮影し、撮影した棚の背表紙データと、「ELCIELO」に登録されたその棚の範囲の蔵書データを画像解析AIに取り込み、マッチング分析し、蔵書点検を実施するものです。

船橋市西図書館、画像解析AIによる蔵書点検システム試験導入へ(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2020/3/12)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2020/0312/

米・EDUCAUSE、「ホライズン・レポート」の2020年指導・学習版を刊行

2020年3月2日、米国のNPO・EDUCAUSEが、「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2020年指導・学習(Teaching and Learnig)版を公開しました。

高等教育における、指導・学習の未来を形成する主なトレンドと新しい技術・実践を概観し、その未来のための数多くのシナリオと影響を想定するもので、これまでの「ホライズン・レポート」の本来の目的を維持しながら方法論を大幅に改定し、将来どのようになるかを示す証拠・データ・シナリオを提供しています。

世界の高等教育の指導・学習に現在影響を与えており今後も影響を及ぼし続けるトレンド、中等後教育の指導・学習の将来に重大な影響を与え始めている6つの新しい技術(適応学習・人工知能/機械学習・学業達成分析・教育デザイン/学習工学/UXデザインの高度化・オープン教育資源(OER)・XR技術)と実践、中等後教育の指導・学習の4つ(成長・制約・破綻・変化)の今後のシナリオのほか、報告書から得られた重要な概念を視覚的に表現した“Horizon Report mind map”が掲載されています。

韓国・国立世宗図書館、政策情報専門図書館としての今後の計画を発表:政策情報ポータルサイトのリニューアル・政府機関の読書会への支援拡大・ビックデータを用いて図書を推薦するキオスク端末の設置等

2020年2月3日、韓国・国立世宗図書館が、政策情報専門図書館としての今後の計画を発表しています。

まず、政策情報ポータルサイト“POINT”をリニューアルして各省庁で発表された政策関連ニュースを収集・提供することに加え、政府機関の読書会への支援拡大、政策機関を対象とした出張サービスの向上による業務支援を行うとしています。

また、政策情報協議会と連携し、外部機関を通じた政策情報資料の国民サービスを実現させるとともに、ビックデータを用いて利用者の好みを分析して図書を推薦する人工知能(AI)キオスク端末を設置し、読書文化の普及を行なうとしています。

さらに、閲覧室の床を環境にやさしい素材に交換し、また、照度を高めるなど、利用環境を改善し、職員の能力を強化し、より良いサービスを提供する計画であるとしています。

Cactus Communications、UNSILO社の買収を発表

2020年1月28日、インド・ムンバイに本社を置く国際的なサイエンス・コミュニケーション企業であるCactus Communicationsは、出版社に対しAI技術によるソリューションの提供を行っているデンマークのUNSILO社を買収したことを発表しました。

プレスリリースによれば、今回の買収は外国の投資を呼び込み、テクノロジー分野におけるフロントランナーとしてのデンマークを紹介するために、デンマーク政府による戦略の一環として行われたとあります。

UNSILO joins the CACTUS family!(UNSILO, 2020/1/28)
https://unsilo.ai/2020/01/28/unsilo-joins-the-cactus-family/

【イベント】第15回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINAR『漢字と情報』(3/16・東京)

2020年3月16日、一橋大学一橋講堂中会議場(東京都千代田区)において、京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センターの主催により、「第15回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINAR『漢字と情報』」が開催されます。

漢字の中にはどのような情報があるのか、漢字が並ぶことでどのような情報が表されるのか、について、同研究所に所属する3人の教員により講演が行われます。

参加無料ですが、オンライン上の申込フォーム・メール・ハガキのいずれかの方法により事前の申し込みが必要です(定員200人・先着順)。当日の主なプログラムは次のとおりです。

〇開会挨拶
稲葉穣氏(京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター長)

〇講演「漢字の字符──戎肆庵読裘記之一──」
浅原達郎氏(京都大学人文科学研究所教授)

〇講演「漢字の知識表現──字書と用例とコンピューターと──」
守岡知彦氏(京都大学人文科学研究所助教)

〇講演「AIによる漢文の文法解析」
安岡孝一氏(京都大学人文科学研究所教授)

世界知的所有権機関(WIPO)、知的財産政策と人工知能(AI)をめぐる論点をまとめた資料を公表:パブリックコメントを募集中

2019年12月13日、世界知的所有権機関(WIPO)は、知的財産政策と人工知能(AI)をめぐる論点をまとめた資料“Draft Issues Paper on Intellectual Property Policy and Artificial Intelligence”を公表しました。

資料では、特許、著作権、データなど6つの領域における論点を示しています。2020年2月14日までパブリックコメントを受け付けており、寄せられた全てのコメントはWIPOウェブサイト上で公開する予定とあります。

WIPO Begins Public Consultation Process on Artificial Intelligence and Intellectual Property Policy(WIPO, 2019/12/13)
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0017.html

図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する国際会議“Fantastic Futures 2019”における全体セッションの記録動画が公開

2019年12月4日から6日にかけて、米・スタンフォード大学で開催された図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する第2回国際会議“Fantastic Futures 2019”に関し、全体セッション(Plenary Sessions)の記録動画がYouTube上で公開されています。

Fantastic Futures 2019(スタンフォード大学図書館)
https://library.stanford.edu/projects/fantastic-futures

Fantastic Futures 2019(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_RCUu6isf5EOCmcE2OctSS2y2EMN1xqI

OCLC Research、図書館でのデータサイエンス・機械学習・人工知能の利用における課題と推奨事項をまとめたポジションペーパーを公開

2019年12月8日、OCLC Researchは、ポジションペーパー“Responsible Operations: Data Science, Machine Learning, and AI in Libraries”を公開しました。

図書館でのデータサイエンス・機械学習・人工知能の利用における技術的、組織的、社会的な課題を以下の7領域に整理し、推奨事項とあわせて示しています。

・責任ある運用へのコミットメント
・メタデータ記述と発見可能性
・手法及びデータの共有
・機械処理可能なコレクション
・労働力開発
・データサイエンスサービス
・専門職間及び学際的な連携の維持

青山学院大学シンギュラリティ研究所、富士通マーケティングと「AIを活用した学びの支援」に関する共同研究開始:図書館を中核とした新しい学習支援の創出を目指す

2019年12月12日、青山学院大学は、同大学シンギュラリティ研究所が株式会社富士通マーケティングとともに、「AIを活用した学びの支援」に関するプロジェクトを立ち上げ、図書館を中核とした新しい学習支援の創出を目指す共同研究を開始したことを発表しました。

図書館員に要求される知識・技術の多様化・高度化により、レファレンスサービス等を通した利用者の学びの効果的・効率的支援には、適切なテクノロジーの活用が有効であるという問題意識の下、AIを用いた図書館サービスの最適化の実現、近未来の図書館において想定される課題分析、AIを活用した支援のありかたなどについて共同研究を進めることが発表されています。2019年度に実施される第一次共同研究では中核となる要素技術の検討が行われます。2020年度以降の第二次共同研究では、具体的なモデル構築やプロトタイプ作成、実証実験などを経て、新しい学びを支える図書館について次世代型サービスのモデルを提示すること、その成果を全国の学校図書館や公共図書館に広くサービス提供することが目標とされています。

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