人工知能

東京都立中央図書館、LINEを活用したチャットボットによる自動応答等の実証実験を富士通株式会社と共同で実施

2020年11月24日、東京都立中央図書館が、LINEを活用した自動応答等の実証実験を富士通株式会社と共同で実施することを発表しました。利用者サービスの向上が目的とされています。

実証が行われるのは、レファレンスサービスやインフォメーションサービスに24時間自動で応答するAIチャットボットサービスです。実証実験を通じて、対応スピード向上や受付時間拡張をはじめとした、AIチャットボットが図書館の利用者サービス向上にもたらす効果の検証等を行うとしています。

実証期間は2020年12月1日から12月25日まであり、LINEアプリ上でアカウントを友達登録することで利用が可能です。また、AIチャットボットの自動応答の結果に満足できなかった場合は、図書館の職員による有人チャット対応に切り替えることができます。

品川区(東京都)、戸籍事務支援を目的とした電子書籍AI検索システムの実証実験を富士通株式会社と共同で開始

2020年11月11日、東京都の品川区は、戸籍事務支援を目的とした電子書籍AI検索システムの実証実験を同日から富士通株式会社と共同で開始したと発表しています。戸籍事務の職員負荷の軽減や正確性の向上・業務効率化が目的です。

今回の実証実験は、届出内容の審査や判断の根拠となる情報を300冊以上の専門書籍(日本加除出版株式会社の専門書を電子書籍化)から瞬時に検索できる電子書籍AI検索システムを同区の戸籍事務に適用し、その有効性を検証するものです。

実験期間は2021年3月31日までで、職員が都度手作業で探していた手間や時間の削減効果や、削減した時間を他の住民サービス向上に充てることによる定性的効果を検証するほか、アジャイル開発方式を採用し、実証期間中に改善点を洗い出し、柔軟かつ素早くシステムを改善・強化するとしています。

オランダでCultural AI Labが創設:文化遺産機関・研究機関が連携し文化研究における人工知能(AI)の可能性等を探る

2020年11月16日、オランダでCultural AI Labの創設が発表されています。

文化遺産機関がデータを研究機関が技術を提供することで、文化遺産分野に適用可能な人工知能(AI)に関するツールを開発し、AI技術が文化的文脈を理解できるようにすることを目的としたもので、国立数学コンピュータ科学研究所(CWI)・オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)人文学部門・オランダ国立図書館(KB)・オランダ視聴覚研究所(Sound and Vision)・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)・オランダ応用科学研究機構(TNO)・アムステルダム大学・アムステルダム自由大学が参加しています。

参加する研究機関の博士課程の学生やポスドクが、文化遺産機関で4年間研究に従事するとしているほか、以下の5つの研究プロジェクトが今後数か月の間に開始されるとしています。

・AI: CULT Culturally Aware (AIを用いた博物館コレクションのオブジェクト記述の自動分析・充実)

・SABIO - the SociAl Bias Observatory(植民地時代の用語の検出を目的とした博物館コレクションのコレクション記述の自動分析)

株式会社ジー・サーチ、ゲノム医療や医薬品の費用対効果(HTA)分野の文献調査に貢献する人工知能(AI)を活用した論文調査サービス「JDream SR」β版の提供を開始

2020年10月14日、株式会社ジー・サーチは、ゲノム医療や医薬品の費用対効果(HTA)分野の文献調査の大幅な効率化のためのサービスとして、人工知能(AI)を活用した論文調査サービス「JDream SR」β版の提供を開始したことを発表しました。

JDream SRは、日本国内の科学技術文献情報データベースJDreamⅢ、及び米国国立医学図書館(NLM)の運営する生物医学文献データベースPubMedが収録する医学薬学文献情報から、遺伝子変異、薬剤、疾患、アウトカム指標等の関係をAIで解析し、必要な情報を効率的に抽出する新しいサービスです。株式会社富士通研究所開発が開発した自然言語処理及びAI技術を基盤技術とし、富士通研究所・富士通株式会社・京都大学・東京大学医科学研究所による産学官連携プロジェクト「ライフ インテリジェンス コンソーシアム(LINC)」との共同研究で評価・実証された成果を、医学薬学文献のビッグデータ解析に実装してサービス化したことが説明されています。

【イベント】「子供の読書活動推進事業」フォーラム「言葉と心を育てる読書」(11/1・東京)

2020年11月1日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)において、公益財団法人文字・活字文化推進機構の主管、独立行政法人国立青少年教育振興機構の主催により、フォーラム「言葉と心を育てる読書」が開催されます。

同フォーラムは、2020年度「子供の読書活動推進事業」の一環として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を行ったうえで開催されます。

定員は380人(先着順・要事前申込)で、参加費は無料です。当日のプログラムの予定は以下の通りです。

・オープニング「私と読書(仮題)」
上白石萌音氏(俳優)

・第一部 講演「AIに負けない読書力」
内田伸子氏(IPU・環太平洋大学教授 お茶の水女子大学名誉教授)

・第二部 シンポジウム「子供の言葉を育てる」
パネリスト:辻村深月氏(作家)、ひきたよしあき氏(作家・博報堂フェロー)、柳田邦男氏(ノンフィクション作家)
コーディネーター:内田伸子氏

英国の大手独立系シンクタンクDemos、人工知能(AI)・機械学習等の新技術が研究部門に与える影響についての調査報告書を公開

2020年9月15日、英国の大手独立系シンクタンクDemosは、調査報告書“Research 4.0: Research in the age of automation”を公表したことを発表しました。

同報告書は、人工知能(AI)・機械学習をはじめとする第4次産業革命を特徴づける新技術について、特に学術研究に焦点を当ててこれらの技術が英国の研究部門に現在どのような影響を与えているのか、将来にわたってどのような影響を与え得るのかを理解するための調査プロジェクトに基づいて作成されました。英国の幅広い学術研究分野でこれらの新技術の導入が進んでいることを明らかにした2019年10月公表の中間報告書における議論を踏まえつつ、効果的な活用に必要な技能の研修や、環境の変容・学際的な共同研究の加速など、これらの新技術のさらなる普及のための段階にあることを述べています。

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、シリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開

2020年8月20日、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校図書館が、2015年のシリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開したことを発表しました。

同館のデジタル・メディア・ラボ(Digital Media Lab)により、最先端の3Dや人工知能(AI)の技術を用いてデジタル復元が行われました。発表によると、シリアのパルミラにおける文化遺産のデジタル復元を目的としたプロジェクト“#NEWPALMYRA”等でオープンアクセス(OA)で公開されているベル神殿の写真3,000枚以上が復元に用いられました。

ウェブビューワーはGoogle Chrome、Firefox、Microsoft Edge、仮想現実(VR)ビューワーはFirefox WebVRをサポートしています。

Elsevier社、生命科学分野等へセマンティック・ソリューションを提供する英国のSciBite社を買収

2020年8月21日、Elsevier社は、生命科学分野等へセマンティック・ソリューションを提供する英国のSciBite社を買収したことを発表しました。

SciBite社は2011年に設立され、構造化の有無によらずテキストやコンテンツから科学的な洞察を抽出し、医薬品・タンパク質・企業・対象・アウトカムといった研究開発上の重要概念を特定するソリューションを提供しています。主要な製品として、人工知能やオントロジーの技術を用いたテキスト解析ツール“TERMite”、セマンティックインデキシング技術による検索機能の改善を提供する“DOCstore”、オントロジー管理のための次世代共同プラットフォーム“CENtree”などがあります。

Elsevier社は買収の目的として、セマンティックかつリッチな機械可読テータを提供するSciBite社のソリューションにより、研究開発におけるユーザーの迅速・効率的な意思決定を加速させることを挙げています。

E2289 - Code4Lib JAPANカンファレンス2020,オンラインにて開催

2020年6月20日から21日にかけて,Code4Lib JAPANカンファレンス2020が開催された。8回目の開催(E2198ほか参照)となる本カンファレンスは,当初は愛知大学(愛知県豊橋市)で開催される予定であったが,新型コロナウイルス感染症の影響により現地開催を行わず,オンライン会議システムZoomを用いた開催となった。カンファレンスには過去最高となる148人の参加があり,例年以上の活発な議論や質疑応答が行われた。筆者は本カンファレンスに実行委員として参加しており,カンファレンスの発表に加えて,オンライン開催という運営面の話題においても本報告で触れたい。

米・ボストン科学博物館、新型コロナウイルス感染症について専門家に質問ができる双方向型のオンライン展示を公開

2020年8月17日、米・ボストン科学博物館は、双方向型のオンライン展示“Ask a Virtual Expert: COVID Conversations with Dr. Jha”の公開を発表しました。

米・ハーバード大学グローバルヘルス研究所(Harvard Global Health Institute)の所長を務めるAshish K. Jha博士のバーチャル映像に対し、新型コロナウイルス感染症についての質問を行うことができる展示です。550の質問に対する博士の回答を事前に撮影し、StoryFile社の人工知能(AI)技術と組み合わせることにより展示を実現しています。

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