ニュージーランド:“Hosting the 24th Conference of Directors of National Libraries in Asia and Oceania”
日本:“Participating in the 24th CDNLAO Meeting”
シンガポール:“IFLA Regional Office (Asia & Oceania) - International Collaboration in the Region and How to Contribute”
2015年9月16日から19日まで,日本資料専門家欧州協会(European Association of Japanese Resource Specialists:EAJRS;E031,E1348,CA1463参照)第26回年次大会“Breaking barriers - unlocking Japanese resources to the world”が,オランダのライデン大学で開催された。
2015年8月16日から22日まで,米国アーキビスト協会(Society of American Archivists:SAA)2015年次大会が,米国クリーブランドにて開催された。本大会には米国・カナダを中心として,アーキビスト(文書館等の専門職),アーカイブズ学の研究者・教育者・大学院生,企業関係者などが参加した。日本からは,平野泉(立教大学共生社会研究センター),橋本陽(同),元ナミ(学習院大学大学院)の各氏が,テキサス医療センター図書館(ヒューストン)との国際共同研究として「原爆傷害調査委員会(ABCC)」資料のデジタル・アーカイブズ構築プロジェクトについてセッションを開催した。また筒井弥生氏(一橋大学大学院非常勤講師)は国立国会図書館やNHKなどの東日本大震災関連のデジタル・アーカイブ運営の取り組みを素材として,「デジタル・アーカイブ」をめぐり,「アーカイブズの理論」に基づくか否かという日本内外のズレを検証するポスター発表を行った。さらに,齋藤歩氏(学習院大学大学院)は建築アーカイブズの資料組織化などに関する自身の研究を進めるため,このトピックに関するワークショップなどに参加した。筆者自身は,政府のオープンデータやオープンガバメントに関する自らの日本学術振興会の科研費研究の遂行,また,筒井氏のトピックと重なるが,「デジタル・アーカイブ(ズ)」に関する日米の概念の違いの検証も目的として,初めてSAAの年次大会に参加した。以下,筆者が関心をもったテーマに絞り,本大会について報告したい。