地域

公共図書館の分館のサービスにおけるオープンデータの活用(文献紹介)

2020年10月3日付で、Taylor&Francis社が刊行する“Public Library Quarterly”に、公共図書館の分館のサービスにオープンデータを活用する試みに関する論文“Using Open Data to Inform Public Library Branch Services”が掲載されました。

同論文では、米国のシアトルの公共図書館が、利用者の構成や地域の人口変動を把握できる、オープンソースのシステムのプロトタイプ開発の経緯等がまとめられています。

現在提供されている類似システムは保守性、各館に合わせたカスタマイズ、使用のためのスキル等の面で課題があるということが指摘されています。この状況を踏まえ、シアトルの公共図書館の分館の職員へのインタビュー等を通してニーズを調査し、利用するオープンデータの検討が行われ、米国・国勢調査局のデータをもとに、プロトタイプが作成されました。同プロトタイプは、プログラミング言語であるR言語のパッケージ“Shiny”を用いて、対象地域の年齢、世帯収入の中央値、家庭で使用される言語等のデータを地図上に表すものであると述べられています。

韓国・坡州市の小規模読書施設「虹の小さな図書館」、移住者の協力を得て、市立図書館の会員登録申込書をベトナム語・英語・日本語・中国語に翻訳

2020年10月5日、韓国・京畿道坡州市は、同市の金村駅舎内にある公立の生活密着型小規模読書施設「虹の小さな図書館」が、市立図書館の会員登録申込書をベトナム語・英語・日本語・中国語に翻訳したと発表しています。

同館は、外国人や移住民へのサービスに特化した図書館で、韓国語の得意でない住民が容易に図書館を利用できるような様々な取組を行なっており、今回、同館の取組に共感した移住者とが共同で企画・制作したものです。

翻訳された登録申請書は市立図書館のウェブサイトに掲載される予定です。

파주시 금촌무지개작은도서관, 외국인 회원가입 문턱 낮춰 (坡州市 金村虹の小さな図書館、外国人の会員登録の敷居を低くする)(坡州市,2020/10/5)
https://www.paju.go.kr/news/user/board/BD_board.view.do?seq=20201005110738549&bbsCd=1023

カナダ・バンクーバー公共図書館(VPL)、市街を眺望できる中央館の屋上庭園を会場とした小規模結婚式の申込を受付中

カナダ・バンクーバー公共図書館(VPL)が、市街を眺望できる中央館の屋上庭園を会場とした小規模結婚式の申込を受付中です。実施期間は、2020年10月25日から12月13日までの日曜日で、現在、先着順で予約を受け付けています。

料金は150カナダドルで、利用可能時間は45分です。待合所である大階段は予約30分前から使用可能で、写真撮影ができます。

挙式の遂行には夫婦、司会者、2人の立会人を含む最低5人が必要で、最大参加人数は、カメラマン等を含めて10人です。参列者のフィジカルディスタンスを保つための措置もとられます。イベントスタッフが進行を支援し、雨天の場合は、屋上庭園を臨む会議室Yosef Wosk Poet's Cornerを利用することができます。

挙式の録画や配信は可能ですがドローンは利用できません。会場の飾り付けを行なうことは可能ですが、テープ・釘等は使えません。また、ライスシャワーや紙吹雪も禁止です。

@VPL(Twitter,2020/10/4)
https://twitter.com/VPL/status/1312575677372289024

大阪市立住吉図書館・西淀川図書館・平野図書館、IKEA鶴浜からの家具・インテリア雑貨の寄附を受け、子ども向けスペースを改装:配色・レイアウトも共同で検討

2020年10月13日、大阪市立図書館が、住吉図書館・西淀川図書館・平野図書館の子ども向けスペースを改装したと発表しています。

これは、IKEA Family 子ども募金プロジェクトの一環として、イケア・ジャパン株式会社 IKEA鶴浜から、ソファーなどの家具やインテリア雑貨を寄附をうけたことによるもので、加えて、子どもにとって、本やおはなしの世界がもっと好きになる居心地のいい空間になるよう、配色やレイアウトを一緒に考え改装したものです。

今後、他の大阪市立図書館の子ども向けスペースも改装する予定です。

住吉・西淀川・平野各図書館の子ども向けスペースを改装しました(大阪市立図書館,2020/10/13)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo81h7smn-510#_510

エディンバラ大学(スコットランド)、エディンバラ市内1,300件以上の文化施設の情報を地図上にマッピングした“Edinburgh Cultural Map”を公開

2020年10月9日、スコットランドのエディンバラ大学人文科学・社会学部が中心に運営する学際的なデータ駆動型のデジタル研究の実践センターCentre for Data, Culture & Society(CDCS)は、エディンバラ市内の文化施設の情報を地図上にマッピングした“Edinburgh Cultural Map”を公開したことを発表しました。

“Edinburgh Cultural Map”は、同大学の研究者が主導して展開するエディンバラ市の文化施設の地理学的・人口統計学的調査プロジェクト“The Culture and Communities Mapping Project”の主要な成果物に位置付けられています。2019年に7回実施された市民参加型のワークショップの結果を中心に構築されています。

英国図書館(BL)のビジネス・知財センター(BIPC)、中小企業のコロナ後のビジネスを支援し国の経済を回復させるためのResetプログラムを開始

2020年10月5日、英国図書館(BL)のビジネス・知財センター(Business & IP Centre:BIPC)が、Resetプログラムの開始を発表しました。

中小企業のコロナ後のビジネスを支援し国の経済を回復させるための6か月のプログラムで、既存のBIPCの国内ネットワークによるサービスと並行して行われます。

専門用語を用いない、カスタマイズされた、実践的な訓練・アドバイスを提供する無料のプログラムで、毎月10回のウェビナー型式で行なわれます(毎月繰り返し実施)。

「ニューノーマル」でのビジネスの機会、製品やサービスのイノベーション、マーケティング、融資、ビジネスモデルといったテーマが扱われ、参加者は、各地域の図書館にあるBIPCからさらなる支援を受ける事ができます。

文化庁、「地域と共働した博物館創造活動支援事業」専用ウェブページを開設

2020年10月9日、文化庁が、「地域と共働した博物館創造活動支援事業」専用ウェブページを開設した(9月25日付)と発表しています。

同事業は、博物館が核となって実施する地域文化の発信や、子どもや高齢者等あらゆる者が参加できるプログラム、学校教育等との連携によるアウトリーチ活動といった新たな機能の創造等を支援することによって、文化芸術立国の実現に資することを目的としたものです。

新着情報一覧(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/whats_new.html
※2020年10月9日欄に「地域と共働した博物館創造活動支援事業専用Webページ新設」とあります。

地域と共働した博物館創造活動支援事業(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/shien/bunkacluster/index.html

佐賀県立図書館、大串亮平展「日本画動植物園」を開催:県内若手芸術家に作品発表の場を提供し、関連図書を展示する「図書館アートラボ」の第2弾

佐賀県立図書館は、2020年10月1日から10月27日まで、大串亮平展「日本画動植物園」を開催しています。同館の企画「図書館アートラボ~五感で楽しむ図書館~」の第2弾としての開催であり、同館の1階展示ホール、中2階ホール、2階公開図書閲覧室等で大串氏の作品展示を行っています。

同館の開催発表によれば、「図書館アートラボ」とは「佐賀県立図書館が、県内若手芸術家の作品発表の場を提供し、佐賀県立図書館が所蔵する関連図書を併せて展示することで、多くの県民の来館を促すとともに、佐賀県の芸術文化の醸成及び読書の推進を図る企画」です。

なお、「図書館アートラボ」の第1弾である諸井謙司彫刻展「Poetry」は、2020年6月1日から7月28日にかけて開催されました。

図書館アートラボ~五感で楽しむ図書館~大串亮平展「日本画動植物園」を開催します。(佐賀県, 2020/9/29)
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00377124/index.html

米国図書館協会(ALA)、暴風雨の被害を受けたマリオン公共図書館が仮設図書館でサービスを実施するための資金を提供:ノートパソコン・タブレット・プリンター・Wi-Fiを購入

2020年10月5日、米国図書館協会(ALA)は、8月10日に発生した暴風雨デレチョの被害を受けた、イリノイ州・マリオン公共図書館に対し、Library Disaster Relief Fundを通じ1万ドルの資金を提供したと発表しています。

同館が設置した仮設図書館において、地域住民に対してサービスを行なえるよう、ノートパソコン、タブレット、プリンター、Wi-Fiのホットスポットを購入するために用いられます。

資金の提供は、十分なサービスを享受できていない住民の支援、暴風雨により大きな被害を受けた地域へのWi-Fiを用いたインターネットへのアクセス提供、リソースが限られた児童生徒のオンライン学習の支援、復興期間中における継続的な質の高い図書館サービスの提供、を目的としており、同館の館長による、これらサービスの必要性は当面のものだが、同地域の長期的なニーズに答えるためにも役立つと発言が紹介されています。

キャンパス・コンソーシアム函館(北海道)、加盟校の図書館と函館市中央図書館の連携のための組織「ライブラリーリンク」のウェブサイトをリニューアル

2020年10月1日、キャンパス・コンソーシアム函館(北海道)が、「ライブラリーリンク」のウェブサイトをリニューアルしたと発表しています。

「ライブラリーリンク」は、同コンソーシアム加盟校の図書館と函館市中央図書館による図書館連携のための組織で、メインのページでは、ライブラリーリンクが行っている図書の共同展示「LL文庫」や、市民が参加できるイベント(研修会)の情報が掲載されています。

ライブラリーリンクのホームページをリニューアルしました(キャンパス・コンソーシアム函館,2020/10/1)
https://www.cc-hakodate.jp/cch_info/6030

ライブラリーリンク
https://www.cc-hakodate.jp/librarylink

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