アウトリーチ

スコットランド国立図書館(NLS)、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”を発表

2020年9月29日、スコットランド国立図書館(NLS)は、2020年から2025年までの新戦略“Reaching People: Library Strategy 2020-2025”が同日から開始したことを発表しました。

NLSの新戦略は、過去6か月に同館ウェブサイトやデジタルコレクションへのアクセス数が記録的に急増していることなどを背景に、デジタルコンテンツを活用した優れた取り組みによって、既存の利用者・新規の利用者双方に働きかけることに特に重点が置かれています。新戦略実施中に迎える2025年の開館100周年までに、スコットランド住民の大半が自身のニーズや関心に合わせたオンラインサービスを享受できる環境を目指す、としています。新戦略では次の5つの重点活動領域が設定されています。

シンガポール国家図書館委員会(NLB)、サブスクリプション方式による児童書の宅配貸出サービスを開始:図書館員が選んだ8冊を毎月配達

2020年10月2日、シンガポール国家図書館委員会(NLB)は、サブスクリプション方式による児童書の宅配貸出サービス“The Little Book Box”の開始を発表しました。

図書館員が選んだ英語の児童書8冊を毎月宅配貸出するサービスであり、児童書は4歳から6歳までと、7歳から9歳までの2つの年齢層を対象としたものとなっています。

利用料金は、日本の消費税に相当する財・サービス税(GST)を含め月額10.70シンガポールドルです。滞納金のないNLB の図書館メンバーであれば申し込み可能ですが、申し込み可能な人数にはサービス全体で上限が設定されています。なお、申込み期間は3か月単位となっています。

配達スケジュールには変動があるものの、少なくとも21日間の閲覧利用が可能となっています。また、返却は期日までにNLBのいずれかの公共図書館の返却ボックスに返却する必要があります。

米国国立公文書館(NARA)、ソーシャルメディア戦略(2021年度-2025年度版)を公表

2020年9月30日、米国国立公文書館(NARA)が、ソーシャルメディア戦略“Social Media Strategy Fiscal Years 2021-2025”を公表しました。

より魅力あるデジタルコンテンツを作成することをあげており、また、現在、130人以上のNARAの職員が14の異なるプラットフォームの139のソーシャルメディアのアカウントで積極的に活動しており、年間何億ビューものアクセスがありますが、これをさらに発展させていくとしています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、仕事や研究活動、文化体験がオンラインにシフトしたことが、この新戦略の適時性と重要性を強固にしたとしています。

Five-Year Social Media Strategy Released(NARA,2020/9/30)
https://www.archives.gov/news/articles/social-media-strategy-2020

韓国国立中央図書館(NLK)、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表:新型コロナウイルスの感染拡大後の新たなサービス等

2020年9月22日、韓国国立中央図書館(NLK)が、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の審査結果を発表しました。

最優秀賞には、京畿道の利川市図書館・利川市麻長図書館による「オンライン読書カフェ<私の部屋の図書館>の運営」(事例)が選ばれました。

優秀賞には、ソウル特別市麻浦中央図書館による「図書館、コロナを越えてニューノーマルを夢見る麻浦中央図書館の非接触サービス」(事例)、忠清南道生涯教育院による「記録と文章作成による世代間融合型文化コンテンツ、識字教室での高齢者と青少年による世代間の共感事業運営」(事例)が選ばれています。

奨励賞には、中央大学校文献情報学部による「図書館統合電子書籍アプリ開発案」(アイデア)、ソウル特別市江西区立江西英語図書館による「コロナ禍における現場での図書館キュレーションサービス、司書が作る本の弁当」(事例)、ソウル特別市道谷情報文化図書館による「閉鎖型図書館が文化サロンとして再生」(事例)、仁川広域市弥鄒忽(ミチュホル)図書館による「新型コロナウイルス感染症による危機で世に知られた公共図書館の先進的対応」(事例)、京畿道・坡州市委託図書館による「止まってしまった図書館、動く司書達、オンラインプラットフォームを活用した情報活用教育の企画協力」(事例)が選ばれました。

寝屋川市立図書館(大阪府)、市内の郵便局等での資料の受取・返却サービスを開始

大阪府の寝屋川市立図書館が、2020年10月1日から、市内の郵便局やシティ・ステーションでの本・雑誌の受取・返却サービス(配送サービス)を開始します。

利用には、同サービス専用の図書館利用カードが必要で、図書館窓口、webPOAC、電話で配送の申し込みを受付けます。

資料が配送される郵便局やシティ・ステーションは曜日ごとに決まっており、各郵便局やシティ・ステーションへは、週に1回だけの配送となります。申し込んだ資料は専用の袋に入った状態で配送され、返却については、郵便局やシティ・ステーション以外に市内の各館でも可能です。

配送サービスが始まります(寝屋川市立図書館,2020/9/23)
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/kyoiku_shakaikyoiku/tyuutosyo/tosyotop/1599984076894.html

全国遺跡報告総覧、「文化財動画ライブラリー」を公開

2020年8月26日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧において「文化財動画ライブラリー」を公開したと発表しました。文化庁と共同で開発したものです。

プレスリリースによると、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、展示等の文化財関連事業が影響を受けたことで、情報の発信を補うためにオンライン上で文化財関連動画の配信が行われ、新しい生活様式の構築や地域の魅力発信等に効果を挙げているものの、動画の所在を把握しにくいことや、他の人気動画の影に隠れるなどの理由により視聴されにくい場合があるといった課題があるとしています。

そこで、全国各地で制作されている文化財関係の動画情報を統合し紹介するプラットホーム「文化財動画ライブラリ―」を構築することで、上記の課題を解消し、文化財を用いた地域の魅力発信に資するとともに、文化財に対する国民の理解を一層高めていく、としています。

8月26日の公開時点では、165本の文化財動画が掲載されており、これらの動画が一覧表示できるようになっているほか、動画が対象とする文化財の所在地や時代等によって検索できるようにもなっています。

米国議会図書館(LC)、活字による読書が困難な利用者に対する優れたサービスを提供している図書館を表彰

2020年8月19日、米国議会図書館(LC)の障害者サービス部門「視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々のための全国図書館サービス(National Library Service for the Blind and Print Disabled:NLS)」が、活字による読書が困難な利用者に対し、優れたサービスを提供している図書館を表彰すること発表しました。

受賞館は以下の2館です。

・Oklahoma Library for the Blind and Physically Handicapped
発表の中では、同館が、合計15万点以上の点字図書、録音図書、雑誌等の貸出を行ったことが述べられています。また、オンデマンドの情報提供サービスをはじめとした活字による読書が困難な人の情報アクセスを向上するプログラムや、点字、大活字等での教科書や教材の子ども、学校への貸出を行ったこと等に触れられています。

国立教育政策研究所教育図書館、「資料遠隔提供サービス」の試行運用を開始

2020年7月1日、国立教育政策研究所教育図書館が、同館の所蔵資料を自宅または所属図書館・近隣図書館で利用できる「資料遠隔提供サービス」の試行運用の開始を発表しました。

同館以外で入手困難であり、発行年が1967年以前の資料のうち、所定の条件を満たす資料は、オンラインで全文の画像を無料で提供する「デジタル提供」の対象となります。発行年が1968年以降の資料であれば、図書の閲覧を希望する場合は、所属または近隣の公共図書館へ同館資料を郵送する「図書館への郵送貸出」、複写箇所が特定できる場合は「文献複写郵送」を利用できます。「図書館への郵送貸出」は郵送料、「文献複写郵送」は複写代金と送料が必要です。

ニュース(国立教育政策研究所教育図書館)
https://www.nier.go.jp/library/index.html
※2020年7月1日付で「資料遠隔提供サービス」に関するお知らせが掲載されています。

株式会社カーリル、図書館に行けない人に本を届ける「レターパックプロジェクト」を実施

2020年6月23日、株式会社カーリルが、様々な事情で図書館へ来館できない人に本を届ける「レターパックプロジェクト」を行うことを発表しました。

同プロジェクトは、同社のプロモーション展開を各種図書館で行うために最大3,000枚のレターパックを図書館等に提供するもので、全国商工会連合会による小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>を活用して行われます。

レターパックの利用目的には、図書館に来られない人への郵送や返却、相互貸借サービスのための図書館間での資料送付、新型コロナウイルス感染症再流行時の郵送貸出サービスのための備蓄が挙げられています。

対象は全ての図書館であり、利用する際には、カーリルのフライヤーを同梱すること、目的外使用をしないことが求められるほか、送付先リストを補助金の報告書として全国商工会連合会に提出するとしています。なお、送付先リストとはあくまでレターパックの送り先を記載したものであり、図書館等から送付した先についてはリスト提供等の必要はない、との注記があります。

神戸市立図書館、2020年6月30日から「予約図書自動受取機」による貸出サービスを開始:地下鉄の駅構内で予約図書の受取が可能に

2020年6月25日、神戸市立図書館は、2020年6月30日から「予約図書自動受取機」による貸出サービスを開始することを発表しました。

「予約図書自動受取機」は、神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅構内に設置されます。同サービスの開始により、三宮・花時計前駅構内で早朝5時半から深夜24時まで、無人の機器で予約図書の貸出手続きを行うことができます。同館は「予約図書自動受取機」を図書館から離れた公共空間に設置する事例は、神戸市が全国で初めてである、としています。

2020年6月26日以降、同館のオンラインサービス「K-libネット」から、受取場所に「予約図書自動受取機」を指定した予約が可能になります。利用が可能になるとメールで通知されます。なお、受取場所に「予約図書自動受取機」を指定した場合、取置期間はメール到着日を含め3日間となります。

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