音楽

米・ミシガン大学出版局、学術出版社として初めて査読付きのラップ・アルバム“i used to love to dream”をリリース

米・ミシガン大学図書館が2020年11月3日付のお知らせで、同大学出版局が学術出版社として初めて査読付きのラップ・アルバム“i used to love to dream”をリリースしていることを紹介しています。

“i used to love to dream”は、米・バージニア大学(UVA)でヒップホップ文化やグローバル・サウス問題を研究するカーソン(A.D. Carson)准教授による音楽アルバムです。マイノリティの出自から研究キャリアを重ねる同准教授の個人的かつ学術的なエッセイをラップで表現した8曲で構成されています。

2020年10月5日付のInside Higher Educationの記事では、ミシガン大学出版局のデジタル出版に適した最先端のプラットフォームFulcrum運用が同大学出版局への企画提案の決め手であったこと、同准教授の研究実践やその重要性及び可能な限り幅広く受容される示し方を中心とした査読が行われたことなどが紹介されています。

“i used to love to dream”はFulcrum上で、音楽アルバム、イントロダクション・歌詞・ライナーノーツの収録されたデジタルブック、及び制作過程を記録した短編ドキュメンタリー映像が、全てオープンアクセスにより公開されています。

米・カリフォルニア大学サンタバーバラ校図書館、SPレコード時代の録音に関するデータベース“Discography of American Historical Recordings”にLinked Dataを追加

2020年11月2日、米国のカリフォルニア大学バーバラ校図書館が、SPレコード時代の録音に関するデータベース“Discography of American Historical Recordings(DAHR)”にLinked Dataを付与したことを発表しました。

DAHRは、米国のレコード会社が作成したマスターの録音31万4,000件以上が登録されたオンラインデータベースであり、3万件以上の録音を無料で聞くことができます。

発表の中では、貴重資料の収集・保存・提供を行う同館のコレクション“UCSB Library Special Research Collections”の編集チームが、録音資料の保存に関する取組を行う米国議会図書館(LC)の“National Recording Preservation Board”からの助成を受け、1年かけてLinked Dataの追加に取り組んだと述べられています。

バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)や、LCが提供するLinked Data等が追加されています。

静岡市立図書館、静岡東高等学校マンドリン部との協力企画「YAコンサート2020 音楽が彩る本の世界」を開催

2020年9月12日、静岡市立中央図書館で、静岡市立図書館と静岡市内に所在する静岡県立静岡東高等学校マンドリン部との協力企画「YAコンサート2020 音楽が彩る本の世界」が開催されます。

静岡市立図書館は、ヤングアダルト(YA)世代に当たる中高生の図書館来館のためのきっかけ作りとして、2016年から市内の中学・高校の音楽部との協力企画「YAコンサート」を開催しています。5回目を迎える2020年の同企画では、静岡東高等学校マンドリン部2年生の生徒によるおすすめ本の紹介とその本に関連する曲の演奏が行われます。また、同館内のYA特集コーナーでは、静岡東高校の学校図書委員会によるおすすめ本の展示が併せて実施されます。

なお、2020年の「YAコンサート」は、新型コロナウイルス感染防止のため初めての試みとして、演奏を2階の吹き抜けで行い、1階書架スペースの自由な場所で読書をしながら同館の利用者が演奏中の音楽を鑑賞するという図書館全体をコンサートホールに見立てた新しいスタイルで開催されます。

米・ペンシルベニア大学図書館、20世紀米国の黒人歌手マリアン・アンダーソン氏に関するコレクション2,500点以上のデジタル化を完了しオンライン公開

2020年7月14日、米国のペンシルベニア大学図書館は、20世紀米国の黒人歌手マリアン・アンダーソン(Marian Anderson)氏に関するコレクション2,500点以上のデジタル化が完了したことを発表しました。

同館は、デジタル化したコレクションには、アンダーソン氏の手紙・日記・インタビュー・演奏会プログラム・私的な録音等の一次資料が含まれ、全体として同氏の約60年に及ぶ歌手・社会活動家としての経歴を網羅するものである、としています。コレクションのデジタル化には、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)の「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」による11万ドルの助成が活用されました。

アンダーソン氏は1897年にフィラデルフィアで生まれ、1965年に引退するまで世界的に活躍した黒人歌手です。右派女性団体“Daughters of the American Revolution”によるコンサートホールでの演奏拒否をきっかけとした首都ワシントン・リンカーン記念堂階段上での7万5,000人に対する1939年4月9日の野外コンサートや、1955年に実現した黒人歌手として初めてとなるメトロポリタン・オペラの舞台での主役としての出演など、公民権運動の文脈でも活躍しました。

国際日本文化研究センター、「浪曲SPレコード デジタルアーカイブ」を公開

2020年6月24日、国際日本文化研究センターが、「浪曲SPレコード デジタルアーカイブ」を公開しました。

1890年代から1950年代までに出版された、約1万枚の浪曲(浪花節)SPレコードのデジタルアーカイブで、著作権保護期間満了分の音源、全レコード盤面画像、番付・ポスター等の関係資料画像がインターネット公開されています。著作権保護期間中の音源は同センター内で限定公開されます。

音源のデジタル化作業は継続中で、今後も追加予定としています。

「浪曲SPレコード デジタルアーカイブ」を公開しました(国際日本文化研究センター,2020/6/24)
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2020/06/24/s001/

浪曲SPレコード デジタルアーカイブ
https://kutsukake.nichibun.ac.jp/rsp/

沖縄県立図書館、「BGMが凄い読書会」を開催

沖縄県立図書館が2020年7月10日・17日の午後5時から午後8時まで、同館4階交流ルームで「BGMが凄い読書会」を開催します。

参加者自らが図書館の本・私物の本を問わず、読みたい本を持参し、席についてBGMを聞きながら読書を楽しむという内容の企画です。両日ともに出入り自由・時間中の会話が可能です。また、参加費は無料で予約不要です。ただし、一度に参加できる人数は最大12人までです。

7月10日の読書会では、「ドラゴンクエストゲーム音源大全集2ゲームオリジナルサウンドストーリー」に収録されたビデオゲーム「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」のBGMが流れます。7月17日の読書会では、同人サークル「上海アリス幻樂団」制作の同人音楽「東方project」から担当者のセレクトした音楽がBGMとして流れます。

なお、両日ともに新型コロナウイルス感染予防のため、入館時の手指消毒・滞在時間(概ね60分以内)の制限・参加時のマスク着用等が呼びかけられています。

埼玉県立熊谷図書館、資料展・講演会・演奏会「Moi Suomi!(モイ スオミ)幸福の国 フィンランドを知ろう」を開催

埼玉県立熊谷図書館が、同館の企画「Moi Suomi!(モイ スオミ)幸福の国 フィンランドを知ろう」として、2019年11月23日から12月19日まで資料展を、2020年1月19日に講演会・演奏会を開催します。

2019年に日本とフィンランドは外交関係樹立100周年を迎え、北欧について関心が高まっていることを背景に、埼玉県民が北欧を知る機会として同企画は開催されます。

2019年11月23日から12月19日まで実施される資料展では、埼玉県立図書館で所蔵する教育・文化・北欧諸国等フィンランドに関連した児童書から専門書まで幅広い資料約120点について、5つのテーマを設けた展示が行われます。

2020年1月19日に開催される講演会・演奏会では、フィンランドの魅力や北欧の教育と留学事情を紹介、解説する講演の他、フィンランドの伝統楽器カンテレによる演奏会が行われます。

奈良県立図書情報館、ミニコンサート「正倉院復元楽器とシルクロードの楽師たち」を開催:図書展示「本と見る正倉院と復元楽器」関連

奈良県立図書情報館が、2019年10月26日、ミニコンサート「正倉院復元楽器とシルクロードの楽師たち」を開催します。

奈良国立博物館で開催される「正倉院展」にあわせ、10月1日から10月30日まで実施している、正倉院および天平楽器の系譜を図書でたどる図書展示「本と見る正倉院と復元楽器」の関連行事です。

奏者は以下の3人です。

劉宏軍氏(笛、解説)
森岡万貴氏(石琴、方響、打楽器)
三浦元則氏(篳篥)

定員は150人(申込不要・先着順)です。

正倉院復元楽器とシルクロードの楽師たち(図書展示「本と見る正倉院と復元楽器」関連ミニコンサート)令和元年10月26日(土)(奈良県立図書情報館)
http://www.library.pref.nara.jp/event/3137

Internet Archive(IA)、収録音楽の再生機能に新しい機能を追加:最新曲のフルバージョンへのリンク・ブックレット/レーベルのデジタル化画像の追加・関連する楽曲の表示

2019年10月17日、Internet Archive(IA)は、収録音源の再生機能に新しい機能を追加したと発表しています。

最新曲についてはこれまでサンプルのみ試聴できましたが、SpotifyやYouTubeで公開されているフルバージョンへのリンクを追加しています。

CDのブックレットやレーベルの高精細のデジタル化画像も追加され、また、各曲のページ下部にはカバー曲、同じアーティストによる他のバージョン、コンピレーション・アルバムでの収録曲といった関連する音楽のリストも表示されます。

Adding New Features to the Internet Archive Music Experience(Internet Archive Blogs,2019/10/17)
https://blog.archive.org/2019/10/17/adding-new-features-to-the-internet-archive-music-experience/

ルクセンブルク国立図書館(BnL)の新館が開館:90言語以上の図書・DVD・録音資料等を所蔵し館内に音楽室等も設置

ルクセンブルク国立図書館(BnL)の新館が、2019年9月30日の落成式を経て、翌10月1日から開館しました。

Luxembourg Times紙の2019年10月1日付の記事によると、BnLの新館は10年の準備期間、5年の建築期間、180万点以上の資料の4か月にわたる移転期間を経て開館しました。新館の建築費は1億1,100万ユーロであり、ルクセンブルク語からスカンジナビア語、アフロ・アジア語、ラテン語、ヘブライ語、サンスクリット語、現代インド語など、90言語にわたる図書・DVD・録音資料等のコレクションを所蔵していることを特徴として挙げています。その他、電子ピアノや利用可能な楽譜、遮音設備を備えた「音楽室」や児童書と子ども用のおもちゃを備えた「ファミリールーム」など、館内の特徴的な設備についても紹介されています。

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