科学技術振興機構(JST)が提供する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEが、電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針、COUNTER Code of practice第5版の審査合格者第一号であったことが、COUNTERのウェブサイトで公表されていました。同ウェブサイトではJ-STAGE担当者へのミニインタビューも公開されています。
2018年9月,Make Data Count(MDC)が,研究データの利用評価指標の実務指針である“COUNTER Code of Practice for Research Data Usage Metrics Release 1”(以下「CoP for RD1」)を公開した。本稿ではその内容を概観する。
2018年11月1日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、英国国立公文書館(TNA)・Jiscと共同で実施した、現在の特別コレクション(Unique and Distinct Collections:UDC)の引用方法の一貫性や正確性の改善に関する課題や条件及び、引用データの効率的な収集に必要な戦略やツールについて考察した報告書“Citation Capture: Enhancing Understanding of the Use of Unique and Distinct Collections within Academic Research”を公開しました。
プレスリリースによると、電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針であるCOUNTERに基づいて利用統計データを取得している図書館は、COUNTERのチャネルに含まれない図書館外や学外のプラットフォームからの研究者のアクセスが増加しているため、正確なアクセス数の把握が難しくなっていると述べられています。この問題の解決のために、MendeleyやDigital Science社のツールはアクセス数やシェア数といった論文単位の利用データを出版者に提供することを予定しています。利用データはCOUNTER Code of practiceの第5版に準じ、プライバシー保護のために機関単位に匿名化して出版者に提供されます。