オープンデータ

E2409 - 日本の学術機関に向けた研究データ管理サービスGakuNin RDM

●国立情報学研究所の研究データ管理(RDM)サービス

   GakuNin RDMは,2021年2月15日に国立情報学研究所(NII)がサービス提供を開始した,全国の学術機関に向けた研究データ管理(RDM: Research Data Management)サービスである。研究データ公開基盤JAIRO Cloud,検索基盤CiNii Research(E2367参照)と合わせて,NIIの研究データ基盤NII Research Data Cloud(NII RDC)における提供サービスの一つという位置づけである。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「オープンサイエンス関連の基本ドキュメント」を公開

2021年7月15日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が「オープンサイエンス関連の基本ドキュメント」を公開しました。

国内のオープンサイエンスに関する政策文書等のドキュメントのうち、主要なものがまとめられており、随時更新予定です。

オープンサイエンスを最初に学ぶ際の取っ掛かりや、オープンサイエンスについて関係者へ説明を行う際の情報源として利用できると案内されています。

JPCOAR
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp
※2021年度お知らせ一覧に、2021年7月15日付けで「「オープンサイエンス関連の基本ドキュメント」を公開しました」とあります。

オープンサイエンス関連の基本ドキュメント(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/os-resource

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーのデータセットを公開

2021年7月14日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”のデータセットの公開を発表しました。

2021年7月15日時点では、2014年版から2021年版のデータがCSV形式でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC0のもと提供されており、データは毎年更新する予定であるとしています。

New LPC Resource: Library Publishing Directory Research Data Set(LPC, 2021/7/14)
https://librarypublishing.org/announce-lp-directory-data-2021/

フランスの高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)、フランスのオープンサイエンスに関する第2次国家計画を発表

2021年7月6日、フランスの高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)のフレデリック・ヴィダル大臣が、同国のオープンサイエンスに関する第2次国家計画を発表しました。

2018年に発表された最初の計画の下で進められてきた取組を強化・更新するものであり、計画の期間は2021年から2024年です。今回の計画では、以下の4つの軸を掲げ、それぞれに関する対策や取組等がまとめられています。

(1)出版物のオープンアクセス(OA)の一般化
(2)研究データの構造化、共有、公開
(3)研究の中で作成されたソースコードの公開と促進
(4)オープンサイエンスを基本原則とするための慣行の変革

データ作成者とデータ利用者を「感謝のネットワーク」でつなぐ“Mahalo Button”が公開

2021年7月1日、データ作成者とデータ利用者を「感謝のネットワーク」でつなぐ“Mahalo Button”の公開が発表されました。

“Mahalo”はハワイ語で「感謝」を意味し、賞賛、尊重、敬意等の広いニュアンスを持つ言葉です。データ引用の仕組みを通してデータ作成者の貢献を正当に評価するという、オープンサイエンスにおける一つの課題の解決策として、データ統合・解析システム(Data Integration and Analysis System:DIAS)プロジェクトの支援を受けて開発されました。

データ作成者が“Mahalo Button”を作成しウェブページのHTMLにスニペットを貼り付け、データ利用者は“Mahalo Button”をクリックし、データセットに基づく成果に関するDOIと「感謝メッセージ」を登録し、潜在的データ利用者はデータセットに基づく成果の一覧を見ることができると述べられています。

NDLラボ、ラベル付き画像データセット「NDL-ImageLabelデータセット」を公開

2021年7月1日、国立国会図書館のNDLラボは、ラベル付き画像データセット「NDL-ImageLabelデータセット」をGitHubで公開したと発表しました。

「国立国会図書館デジタルコレクション」が提供する資料の内、著作権保護期間が満了した資料の画像データから自動で切り出された図・イラスト、写真、印影等に、人手で1画像につき1つのラベルを付与したものです。

パブリック・ドメイン・マーク(PDM)で提供されていますが、利用の際には「NDLラボ公式GitHubアカウント運用方針」を確認することを求めています。

NDL-ImageLabelデータセットの公開について(NDLラボ, 2021/7/1)
https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2021-07-01/

NDLラボ公式GitHubアカウント運用方針(NDLラボ)
https://lab.ndl.go.jp/data_set/github/

総務省、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の受講生募集を開始

2021年6月29日、総務省は、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の受講生の募集を開始しました。

同講座は、2020年9月に開催した講座を再び開講するものです。大規模公開オンライン講座(MOOC)のプラットフォーム「gacco」において、2021年9月28日から開講を予定しており、行政やビジネスでの活用を想定した、実践的なデータ分析の手法を学習することができます。

受講料は不要で、だれでも受講登録が可能です。

データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の受講者募集開始(総務省, 2021/6/29)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000063.html

データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」(gacco)
https://gacco.org/stat-japan2/

【イベント】第15回CODHセミナー「IIIFとAIで変わる美術史研究 - 大規模顔貌データの様式分析から読み解く日本中世絵巻」 (7/29・オンライン)

2021年7月29日、第15回CODHセミナー「IIIFとAIで変わる美術史研究 - 大規模顔貌データの様式分析から読み解く日本中世絵巻」がオンラインで開催されます。

美術史における基本的な研究手法である顔貌表現の比較による様式分析は、IIIFの普及・「顔貌コレクション(顔コレ)」といったオープンデータの公開・人工知能(AI)の活用により、近年、大規模化のための環境が整ってきていることから、それらを活用して「遊行上人縁起絵巻」(清浄光寺甲本、遊行寺宝物館蔵)の研究を行っているCODHと東京大学のチームが、活用した手法やツールを紹介するとともに、美術史をはじめとする画像を活用した人文学研究を大規模化するための知見を共有することを目的に開催されます。

主な内容は以下の通りで、参加費は無料ですが事前の申し込みが必要です。

・美術史におけるデータ駆動型人文学研究の展開 - IIIFやAIでどう変わるか?
北本朝展氏(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)

・「顔貌コレクション」 IIIF Curation Platformを活用した研究基盤の構築と展開
鈴木親彦氏(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)

米・OurResearch、Microsoft Academic Graph(MAG)の後継版についての計画を発表

2021年6月13日、米国の非営利団体OurResearchは、Microsoft Academic Graph(MAG)の後継版についての計画をブログ記事で明らかにしました。MAGは、2021年末をもって更新が終了することが発表されています。

まず、MAGの後継版のプロジェクトの名称はOpenAlexです。この名称は、Openとアレクサンドリア図書館に由来します。OpenAlexの開発には、Arcadia Fundからの3年間の助成を利用します。

データの提供方法として、データダンプとAPIを挙げています。データダンプは2週間ごとに更新する予定です。APIについては、Microsoft Academic Knowledge APIやMicrosoft Academic Knowledge Exploration Service(MAKES)はサポートせず、誰でも利用できるオープンなREST APIを提供する予定です。

MAGに収録されているデータのうち、更新が行われないものとして、引用のコンテキスト、DOIが付与されていないオブジェクト等を挙げています。また、追加するデータとして、各論文のオープンアクセス状況、各ジャーナルのISSNやISSN-L、著者のORCID、機関のGRIDやRORを挙げています。

コロナ禍におけるデータ:パンデミック対応におけるデータ・ライブラリアンの貢献(文献紹介)

カナダ国内の図書館協会のネットワーク“The Partnership”が刊行する“Partnership: the Canadian Journal of Library and Information Practice and Research”のVol. 16 no.1に、カナダのクイーンズ大学に所属するAlexandra Cooper氏らによる記事“Data in the Time of COVID-19: How Data Library Professionals Helped Combat the Pandemic”が、2021年6月21日付で公開されました。

同記事には、コロナ禍におけるデータ・ライブラリアンの活動等がまとめられています。一例として、カナダのウィルフリッド・ローリエ大学のデータ・ライブラリアンが、オンタリオ州のウェブサイトで公開されている情報をWayback Machineを用いて集め、新型コロナウイルス感染症感染状況の変化をまとめたファイルを作成し、共有したことが挙げられています。

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