オープンアクセス

Wiley社とHindawi社が提携し、2017年1月からWiley社の9つの雑誌がオープンアクセスに

2016年6月15日、Wiley社はHindawi社との提携について発表し、2017年1月からWiley社の9つの雑誌がオープンアクセス(OA)雑誌となることを発表しました。それぞれの雑誌についてHindawi社は編集制作のワークフローを担うことになります。

Nine journals to become open access under partnership between Wiley and Hindawi(Wiley, 2016/6/15)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-126202.html

The Wiley Hindawi Partnership(Hindawi)
http://www.hindawi.com/wiley.hindawi/

欧州委員会(EC)、altmetricsに関する専門家グループ立ち上げ 根拠に基づいた情報提供を呼びかけ

欧州委員会(EC)は、”Open Society Policy Platform”(OSPP)に対し研究評価指標やaltmetricsのオープンサイエンスにおける役割について助言すること等を目的に、altmetricsに関する専門家グループを立ち上げました。新たに立ち上がった専門家グループでは、2016年7月13日を期限に、根拠に基づいた情報の提供(Call for Evidence)を呼びかけています。

OSPPはECの研究イノベーション総局(Directorate-General for Research and Innovation)が設立する予定の、欧州のオープンサイエンス政策の開発・実施に関し助言する専門家グループです。altmetricsに関する専門家グループはOSPPやECの政策立案者に対し、オープンサイエンスを支援する研究評価指標やaltmetricsの開発と責任ある利用に関する助言を与えることを目的としています。今回公開されたCall for Evidenceでは、大学関係者や研究者、学会、出版者、altmetrics開発者等、幅広いステークホルダーに対し、根拠に基づく情報の提供を呼びかけています。情報を求めている具体的なトピックとして、「オープンサイエンスのための次世代の指標」、「altmetricsの現状」など6つのサブテーマも設定されています。

フィンランドの大学・研究機関における学術雑誌購読費用の詳細が公開される 出版者ごとの詳細までの公開は世界初?

フィンランドの大学・研究機関が、2010-2015年に学術雑誌購読のために支出した費用の詳細を、同国の教育文化省のオープンサイエンス推進担当部門、Open Science and Research Initiativeが公開しています。各機関が対象期間中の毎年、どの出版者に対し何ユーロ支出したかをCSV形式で公開しており、一国単位で、出版者ごとの詳細な金額まで公開するのは世界初とのことです。

今回公開されたデータは元々、2014年にOpen Knowledge Foundationのフィンランドにおける地域グループ、Open Knowledge Finlandが大学等に対して直接、公開を要求していたものでした。出版者から契約違反を訴えられることを恐れた大学等は公開を拒否しましたが、公開要求者らが行政裁判所に訴え、行政裁判所が購読契約費用は公開すべきデータであると認めたことにより、今回の公開に至ったとのことです。

今回公開されたデータによれば、フィンランド全体では2010-2015年の期間中、平均して毎年2,200万ユーロを学術雑誌購読に費やしており、2011年以降毎年、支出金額は増額していました。

オランダ大学協会と独・De Gruyter社、オープンアクセス出版について合意

2016年6月13日、ドイツの学術出版社De Gruyter社が、オランダ大学協会(VSNU)とオープンアクセス出版について合意したと発表しています。

VSNU加盟の大学の研究者が、APC(論文処理費用)を支払わずに、決められた数の論文をオープンアクセスとして、De Gruyter社のハイブリットジャーナルの査読誌370誌から出版できる内容で、契約期間は2016年から2018年までの2年間です。

ただし、研究者が投稿しようとしているジャーナルを、所属機関が購読している必要があります。

De Gruyter Signs Open Access License Agreement with Dutch Universities(De Gruyter,2016/6/13)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/197/de-gruyter-schliet-lizenzvertrag-mit-niederlndischen-universitten-ber-open-access-

参考:
オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意
Posted 2016年6月1日
http://current.ndl.go.jp/node/31713

LIBER、IFLA、EBLIDAの3つの図書館組織、オープンサイエンスシステムへの移行に関する欧州理事会総括に賛意を表明:国際STM出版社協会の意見に一部反論

2016年6月9日、欧州研究図書館協会(LIBER)、国際図書館連盟(IFLA)、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)の3者が連名で“Be Open to Open Science: Stakeholders Should Prepare for the Future, not Cling to the Past”と題した声明を出しました。

2016年5月27日に承認されたオープンサイエンスシステムへの移行に関する欧州理事会総括(“The transition towards an Open Science system”)に対し、賛同の意を表明した声明となっており、2016年4月4日と5日に開かれたEU理事会議長国・オランダ主催のイベントで提示された“ Amsterdam Call for Action”について賛意を表明するとともに、図書館が“ Amsterdam Call for Action”の文脈にそってどのようなことができるかについて6点にわたって示した5月17日のLIBERの意見表明に示した内容と同趣旨であったとしています。

フェアユースウィーク:中国で初開催

EIFL(開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織)のブログで、2016年5月19日・20日に中国で初めて開催されたフェアユースウィークの報告記事が掲載されています。

“Copyright issues in information services”をテーマに実施されたフェアユースウィークは、中国科学院(CAS)の主催で、一般人を含め、100名以上の図書館員、研究者、出版社が参加しました。

セッションでは、フェアユースの仕組みが、情報の共有と活用の促進や知的財産戦略の履行を如何に支援するかについて焦点が当てられ、大規模デジタル化、孤児著作物、図書館での権利制限規定、オープンアクセス、オープンデータなどについて議論されたとのことです。

イベントの資料(中国語)は中国科学院文献情報センター(LCAS)の機関リポジトリからダウンロードできます。

First China ‘Fair Use Week’ a success China’s first ‘Fair Use Week’ attracts over 100 participants(EIFL,2016/6/9)
http://www.eifl.net/news/first-china-fair-use-week-success

2016中国合理使用周

DOAJ収録の雑誌を対象にゴールドOAのジャーナルを調査した報告書“Gold Open Access Journals 2011-2015”が刊行

2016年5月31日、クロフォード(Walt Crawford)氏が、自身のブログで“Gold Open Access Journals 2011-2015”の刊行について発表しています。

2015年12月31日時点でオープンアクセス(OA)ジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)に収録されている約1万1,000タイトルを対象とし、特にゴールドOA(OAジャーナルの刊行)のジャーナルについて調査した報告書で、SPARCの支援を受けたものです。PDFが、同氏のウェブサイト等で無料で公開されています。

クロフォード(Walt Crawford)氏は、米国で図書館システムに関する業務に携わってきた人物で、2015年にも“The Gold OA Landscape 2011-2014”を刊行しています。

Gold Open Access Journals 2011-2015
http://waltcrawford.name/goaj1115.pdf

Cites & Insights Books (Walt Crawford) (Lulu)
http://www.lulu.com/spotlight/waltcrawford

国際STM出版社協会、EU競争力担当相理事会によるオープンアクセス合意に対し意見を表明

EU競争力担当相理事会で承認された、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス(OA)化することを盛り込んだ合意に対し、国際STM出版社協会が2016年5月28日付けで意見を表明しています。

この意見の中では国際STM出版社協会OA化合意を歓迎するとしつつ、エンバーゴ期間を「できるだけ短くする」とした点と、論文のテキストデータマイニングを商業的な目的の場合も認めていくべきであるとした点に対して反対意見が述べられています。

STM response to EU Competitive Council conclusions on transition towards an Open Science system(STM、2016/5/28付け)
http://www.stm-assoc.org/2016_05_28_News_Release_STM_response_to_EU_Competitive_Council_conclusions.pdf

Extended Feedback to the EU Competitiveness Council Conclusions of May 27, 2016(STM)

学術成果のソーシャル上の影響力を測るaltmetricsサービス“ImpactStory”が新しい「オープンアクセス・バッジ」を発表

学術成果のソーシャル上の影響力を測るaltmetricsサービス“ImpactStory”において、研究者のプロフィールの画面に表示される「オープンアクセス・バッジ」が新しくなったことがImpactStoryのブログで紹介されています。

ブログによると、オンラインのリソースの中から自動的にフルテキストを検出するシステムによって、ゴールドOA、グリーンOA、ハイブリッドOA、もともとオープンな成果物(例えば研究データ)を検出するシステムを用いており、極めて正確性な検知が可能となっているようです。

2014年2月のブログ記事では、ゴールドOAまたはグリーンOAの論文数の割合によって10%以上ならバッジが付与され、金(80%~)、銀(50%~)、銅(30%~)というバッジのランク付けが行なわれていたことが示されていますが、現在のバッジには、オンラインの無料で読める研究成果物の割合(%)と、研究者の中での利用可能性の位置づけ(上位何%か)などが示されています。

Now, a better way to find and reward open access(Impactstory blog, 2016/6/5)
http://blog.impactstory.org/find-and-reward-open-access/

Open Knowledge Foundation、名称を“Open Knowledge International(OKI)”に変更

2016年5月23日、Open Knowledge Foundationが、名称を“Open Knowledge International(OKI)”に変更することを発表しました。

“Open Knowledge International”は、ここ数年コミュニティに呼ばれていた名称です。この名称には、世界中のコミュニティへの支援やオープンナレッジの世界的な動向における彼らの役割が反映されているとのことです。

ブランドの統一のため、ドメイン名“okfn.org”も数か月以内に変更する計画であるようです。

Open Knowledge International – our new name!(Open Knowledge International, 2016/5/23)
http://blog.okfn.org/2016/05/23/open-knowledge-international-our-new-name/

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